川柳で若い世代にエールを送りたい 23/4/2
1.川柳の一言コメント
「潮流に乗って未来に舵を切る」
無名だったの人が、ブームに乗って一気に頂点に駆け上がる事があります。シンガーソングライターがヒット曲を出したり、ライターが文学賞を取って注目されたりすることがあります。
一般企業でもヒット商品を出したり、画期的な仕組みを作って急成長したりすることがあります。もちろん、個人のクリエイターでも企業でも、実力があって、十分な準備をして、チャンスがいつ来ても良い状態で待っていればこそチャンスをつかめるのだと思います。
チャンスは一度しかないと考えて、「その時」が来たときは全身全霊を注いでチャンスを獲りに行くべきでしょう。
2.私の経験で思う事
残念ながら私は、潮流に乗って大活躍できるようなチャンスに巡り合った事がありません。いや、もしかしたら、過去に絶好のチャンスがあったにも拘らず、それをチャンスと捉える事が出来ずに見逃してしまったのかもしれません。
何十年も前の話ですが、大阪で銀行員として働いていた頃、取引先にゲームソフトを作っている中小企業がありました。仮にA社としましょう。その頃はまだ、任天堂やソニーのゲーム機が一般に広まっていませんでした。
私は、「ゲームのソフトなんかで利益を上げられるのだろうか。もっと実用的なソフトを作ればいいのに」と思ってましたが、その後数年でA社はどんどん業績を伸ばし、更にその後も成長を続けました。今は世界的に名の知られた企業になっています。
「飛ぶ鳥を落とす勢い」という言葉がありますが、勢いのある人や企業は信じられない力を発揮する事があります。ごく最近では、野球のWBCでの日本代表の活躍、中でも大谷選手の活躍ぶりは凄すぎて圧倒されました。
何をどうすれば、大谷選手のような超人的な存在になれるのでしょうか。やはり、毎日の努力、小さな積み上げ、確固たる信念、運やチャンスが訪れたときに確実にモノにする等、全てを良い方向に持っていける能力があるのだろうと、私は思います。
3.瀬川さんの絵
漫画家の瀬川 環さんが、この川柳からイメージした絵を描いてくれました。
瀬川さんは、「自分の人生を引き受けて、自分の可能性に果敢に挑戦する人の姿」が浮かんだそうです。人生を荒波に例える事がありますが、人生の荒波をも自分の武器として取り込む書道家の青年だそうです。
ダイナミックで力強いですね。自分の人生は自分で切り開いていくのです。人のせいにしない。「運も実力のうち」という言葉もあります。
私は今年の3月で67歳になりました。今まで、潮流に乗って人生を切り開いた経験はありませんが、まだ寿命が尽きた訳ではありません。ですから、これから何か起きるかもしれません。
いや、他力本願ではなく、自分で何かを起こさなくてはならないのでしょうね。大谷選手のようにはなれませんが、まだ自分にできる事があると思いますので、死ぬまであきらめない事にします。
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