見出し画像

2019年3月のエッセイ 「第二ボタンの行方」 連載3

How many times will you graduate yourself, will you reach your true self?
(あと何回、自分自身を卒業すれば本当の自分にたどりつける?)


きみは、もう「本当の自分」に辿りつけた?

3月は卒業と別れのシーズン。
卒業式の思い出。
中学校の時は大雪の中、別々の道を歩むことにした彼女と
最後のお別れをした。まさか9年後、結婚するとは思ってもみなかった。

高校の卒業式も、小雪が舞っていた。
卒業間際に一度だけデートした女の子にねだられて、
制服の第二ボタンをあげた。

その女の子とはそれが最後で、
その後どんな人生を送っているか、僕は知らない。
ただ、今でもどこかで生きてくれていることだけを、心から祈る。
みんな、こうやって知らないところで、誰かに想われている。

そして、あのボタンってどうなったんだろう?
やっぱり、♪青い空に捨てます、なのかな。(古い!)


2022年4月現在、当時を振り返って。
タイトルはもちろん、尾崎の「卒業」から。実生活のパートナー、つれあいはここに書いたように中学の同級生。雪の卒業式が印象的だったけど、縁があったんだろう。結婚したくらいだから。どこに縁が転がってるか、若いうちは時間が経たないとわからない気がする。

高校はつれあいとは別の全然違う環境に身を置いた。ぼくはある種の(うまくいえないけど)女子に少しだけ人気があったようで、そのクラスメイトとは1年生のころから仲が良かった。その子も別に彼氏がいたのだけど、卒業間際に1回だけデートっぽいことをした。で、卒業式の日にねだられたので第二ボタンをあげた。なんか、今思えばちょっとした青春だったのかな。でも、ああいうボタンってどうしてるのかな? 多分、もうどこかにいって見つからなくなった、というのがオチなのかなと思うけど。青い空に捨てます、はもちろん芳恵ちゃんの「春なのに」から。

その後、僕は同級会にはほとんど顔を出さないので、彼女がどうしているか全く知らない。それでいいと思う。どうやっても、それはもう終わったことなのだから。でも、元気でいて欲しい。それは本気で願っている。

写真はphote ACより


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?