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連載78 2022年7月のエッセイ「一番運がいい人は、だれ?」

a little luck, a little bad luck  少しの幸運、少しの不運


憶えているだろうか、「うふれっと」というお菓子のことを。

つい先日、地元の名店、菓子のさかいでみなさんに配るお菓子を買った。それがうふれっとだ。現在のうふれっとは6種類あり、写真に示すようにカスタード、チョコレート、いちご、キャラメル、抹茶、ラムレーズンだ。

うふれっと

 人によっては、「え!、そんなのあったの?」という人もいるだろう。抹茶とラムレーズンは僕も今回初めてみたので、割と短期間のうちに種類が増えている印象。スタンダードな時の前者の4つを3個ずつ、抹茶とラムレーズンは新顔なので1個ずつ、合計14個を用意した。この6種を配るにあたり、いる人から選んでもらうと不公平なのでEXCELでくじを作ってみた。クジの仕組みはRAND関数を使用。全員の名前を縦に一列に並べて書き、隣のセルの一番上に=RAND()と入れ、それを人数分コピーして貼り付ける。乱数で数字が出てくるので、数字の一番大きい人から順にクジを引いてもらうことにした。一人一人に聞いて回るときに、わざとどんなお菓子か具体的なことは伝えずに、フレーバーの種類だけ告げて選んでもらった。言葉のイメージだけで選ぶ、一種の運試しだ。

僕の予想では、新顔の2種類が人気薄で最後まで残るんじゃないかな。そして早くなくなるのはカスタードとチョコレートだろう、と予想した。果たして人はフレーバーの名前だけで、どんなものかわからない品物のイメージがつくだろうか。

さて、実際はどうだっただろうか?

用意した個数がなくなった順から示すと、

①抹茶→②ラムレーズン→③カスタード→④いちご→⑤キャラメル→⑥チョコレート 予想は大外れだ。

 1個しか用意しなかったせいもあるが、最後まで残ると思っていた抹茶とラムレーズンが早めにはけた。一番標準的なカスタードが速いのはまあ当たったが、チョコレートは誰も選ばなかった。クジで最後だったヒロくんが自動的にチョコレートを引いたわけだ。これは予想外、というのも、この中なら個人的にチョコレートが一番おいしい、と思っていたからだ。やはり、実物を見せなかったので言葉だけで選ぶと、人の好みの本質が現れるのかもしれない。

みなさん、自分の選択と実際の品物のイメージは合致しただろうか?感想を伝えてくれたみなさんの意見をまとめると、おおむね好評だったようだ。最初から選択肢が少なくて、別な味を選びたかった人もいただろう。もし味が気に入ったなら、ぜひ全種類をコンプリートして欲しい。と、思ってたら夏のフレーバーで新しい4種類が7/9に出たようだ。やるな、さかい。

新味のうふれっと

今回、一番運が良かったのは誰だろう?

実は、クジが一番だったアキさんではない。

余った2個のチョコレート味は持ち帰る予定だったが、配り終わった後に本当にラッキーな人が現れた。その日、たまたま、メイビーちゃんが1ヶ月以上ぶりに仕事の相談で僕に会いにきたのだ。そう、本当のラッキーガールはメイビーちゃんだったのだ。おめでとう。今月はこのへんで、またね。


2023年5月現在、当時を振り返って
 昨年夏、10ヶ月前に月報のプレゼンに書いたエッセイ。ちょっと、地方ローカル色が強くて、きっと読んでる人もよくわからないだろう。これを書いた当時、noteに載せることは意識してなかったから、ま、地方都市のお菓子のことなんて、読んでもわからないよね。要は地元で買ったおみやげを、ただ配るのではなく、言葉のイメージでどれだけ捌けるか、そしてたまにはクジで配る準場を決めよう、それだけの話なのだ。その結果、事実は常に想像の上をいく、という当たり前のことがよくわかった気がする。そして、一番運が良かったのは、配るメンバーに入っていなくて、たまたま久しぶりに会いにきたメイビーなっちゃんだった、ということ。この子は何回もこういう引きの強さを見せているので、東京に移ったこれからも、きっと大丈夫だろうと勝手に思っている。希望的観測だけど、そう信じたい。

 さて、うふれっと、であるが基本の味は今も売っているが、夏のパンケーキは今は売っていない。夏になればまた売るのかもしれないけど。今年のゴールデンウイークの時は日向夏とかグレープフルーツなんていう変わり種も売っていた。なんか通販もやってるし、楽天とかでも取り扱いがあるらしいので、興味があれば調べて欲しい。ふわふわの冷やしたパンケーキと思ってもらえればいい。

写真は大好きな冷やしトマト。くはらのタレをかけて食べるのが夏の定番。

じゃ、夕食を作らなきゃ。このへんで終わろう。ちなみに今日はチキンソテーのデミグラスソースがけの予定。

ブォナ・ジョルナータ!

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