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リアルタイムなエッセイ

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過去の会社プレゼンに載せたエッセイではなく、リアルタイムのエッセイです。ごゆるりと。2023.2.26 Volume.0から始めました。
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記事一覧

リアルタイムなエッセイVol.63「14歳、谷川俊太郎のえをかく、を唄う」 

14歳、中学三年生の夏、ボクはうたを唄っていた。  1学年300人、3学年で900人もいるのに、毎年、合唱部は人が足りなくて大会に出るにも四苦八苦。だから合唱部顧問で美人のサイトー先生が毎年、独断で3年生の各クラスから選抜合唱部員をピックする。  ちょっと声が高かったボクは、テノール強化でピックされた。当時のボクはバドミントン部で、そんなに熱心な部員じゃなかったけど、まだダブルスで県大会が残っていた。でも合唱は好きだったので選ばれて嬉しかった。初夏からピックアップされた選

リアルタイムなエッセイvol.62「義理は果たすよ」

2024年11月13日、水曜日、晴れ 今日は古い義理を果たすために、往復4時間ほど運転してきた。 叔父がコロナで肺炎を拗らせ、長い闘病の末、この世を去った。ボクは数年前に自分の親との確執があり、しばらく親とさえ付き合いを絶っていた。今は親とも関係は修復し、普通に会っているけど、親戚にはもう10年以上会っていない。だけど、子供の頃、随分お世話になったので、古い義理を果たしに行くことにした。 少し緊張した。従兄弟や叔父叔母は久しぶりの再会になんて思うだろうか。でも、そんな時

リアルタイムなエッセイ vol61「誕生日、後夜祭」

2024年11月9日、土曜日、快晴 宿直明けで朝に帰ってきた話はリアルタイムなエッセイ vol.60「皮肉なもんだね」に書いた。そこに書いたイベントが、つれあいの誕生日、後夜祭だ。今年はつれあいの誕生日祝いを諸処の都合により当日3日にプレゼント贈呈、そしてお料理で祝うのを6日後である今日9日に分けて行う。 というわけで、洗濯ものを干してから食材の買い物に出かける。まだこの時点ではノープランで、メイン料理を1つ作り、あとは美味しそうなお惣菜を買って出そうと思っていた。20分ほ

リアルタイムなエッセイ Vol.60「皮肉なもんだね」

2024年11月9日、土曜日、晴れ 昨夜は会社に宿直だった。管理職はつらいよ。幸い何事もなく朝を迎えた。しかも家にいるよりぐっすり寝た気がする。皮肉なもんだね、慣れた家より眠っちゃうなんて。それだけ、ごにょごにょごにょ(自主規制)。 今朝は快晴。いいねー。 洗濯しよっと。 家に帰ると。つれあいは寝ていて、昨日用意して行ったつれあいの食事は、半々食べたというところかな。まぁ、いいとしよう。今日は夜にかけて、イベント発生日。準備しなきゃ。 短いけどまたね、良い一日を

リアルタイムなエッセイ vol.59「自分を、褒める」

 ゴムは伸びる。引っ張れば引っ張るほど伸びる。いつか切れてしまうかもしれないけど、限界まで伸びようとする。人もそれに似ている。  5月から激変した私生活。一年前には考えもしなかった試練。それに伴い毎日の生活様式も変えなければならず、正直、潰れる寸前だった。体重も9キロ減った。仕事もその影響を受けて、背負っていた荷物を少し下ろした。  そんな試練のずっと前に決まっていた秋の学会発表。よりによって重なるなんて。  でもどんな状況でもゴムのように人はキャパシティを伸ばすことが

リアルタイムなエッセイ vol.58「さよなら、ボクの、斜め左の、神経」

いつもより長いな、と思っていた。もう20分くらい経つのではないだろうか。 ぎゅいーん、ぎゅいーん、がりがりがり。 麻酔を何箇所も刺されているので何も感じない。ただひたすら口を開け続けている。ただ、口の周りには開いたまま固定するための器具の感触がある。早く終わらないかな。それだけを考えた。 5年ぶりの歯医者に通い始めて3回目。 いよいよ、今日は本命の左奥の上の染みる部分に着手すると言う。「お湯でも染みる場合は結構大変だよ」と最初の回に言われていた。結局改善せず、今日はハー

リアルタイムなエッセイ Vol.57「久しぶりの、映画」

2024年10月20日、日曜日、晴れ、風が強い  日曜だけど早起き、5時台に起きる。ひとりで行動。ドジャース対メッツは移動日なので今日の試合放送はなく、安心して朝早めに出かけられる。行き先は、昨日からこの田舎でもやっと上映が始まった映画「五等分の花嫁*」を見に行くのだ。*は何て読むのだろう? 普通だったらアスタリスクなんだけど。。。  上映スケジュールは9時20分に1本と19時台に1本。まるでめちゃめちゃ人が少ない地域を走るバスの時刻表のようだ。人気ないのかな、全国的に五

リアルタイムなエッセイ vol.56「ブルーな気持ちを晴らしてくれたのは、仲間だった」

2024年10月19日、土曜日、晴れ、洗濯日和。けっこう暑い。  昨日の金曜日の話から始めたい。昨日18日の金曜日、その前の日からなんとなく気持ちがもやもやして、金曜になって朝起きても気持ちはブルーたった。なぜブルーであるのかは仕事と家庭と両方に原因がある。仕事の原因は燃え尽き症候群からくる「寂しさ」で、なんとなく仲間と疎外感を感じてしまっていた。家庭の原因は、思った通りにつれあいに動いてもらえない、予測不能である点だ。人間だから制御不能は当たり前なのだけど、その予測不能の

リアルタイムなエッセイ Vol.55「秋の衣替え」

2024年10月17日、木曜日。今日はすでに書いた通りにお弁当はお休みなので、少し時間が空いた。ので少しだけ書く。  夜中、つれあいがオールしてゴソゴソ何かやっていると思ったら、ボクのお洋服の衣替えをやっていたらしい。 で、どこからか引っ張り出してくれたロングカーディガン。今日はせっかくなのでこれを着ていく。 まあ、それだけの話なんだけど。みなさんは衣替えしましたか? 努努、油断しないようにね。 じゃあ本当に行ってきまーす

リアルタイムなエッセイVol.54「三連休、安定の何もなし」

2024年10月14日、月曜日、スポーツの日、祝日。くもり この出だしも今日2回目だな。さっき書いたばかりだ。 この三連休、何もなかった。どこにいくとか、なんか楽しいことをしたとか、疲れるくらい充実していたとか。なんもない。 いつまで、こんな生活が続くのかな。 いや、よそう、今でも幸せなのだ。十分すぎるほどに。 初日のことはもう覚えていない。午前は大谷さんのドジャースの地区シリーズ、パドレスのダルビッシュ有との試合を見ていた記憶しかない。そうそう晴れたから洗濯をしたん

リアルタイムなエッセイ vol.53「結婚記念日」

2024年10月10日、木曜日、晴れ。いまは平日。昔は体育の日で祝日だった。 今日は特別な日。 結婚記念日、30回目。 今年は30周年という数字は別にして、本当に特別な記念日。今までの生活の中で一番いろんなことが起こっていて、まだそれは継続している。素直に今年、この日を迎えられたこと、そしてつれあいに感謝。ありがとう。 今年はおおっぴらに何かができるわけではないので、ケーキとこじんまりとしたお寿司でお祝い。本当は30周年なんだけどね。それが悔しい。 恒例のシャンパン

リアルタイムなエッセイVol.52「冷たい雨。ボクはまた痩せる」

2024年10月9日、水曜日、冷たい雨 夜半から降り続く冷たい雨。空気と心を緊張と共に冷やしていく。 今日はこの2週間の暮らしが正しかったか、わかる日。 会社は休み。いつものように朝から動く。もうこの日は何回目だろう。 9時25分、その数字は2週間前と同じで努力は反映されなかったことを知る。ボクは2週間間違っていたのだろうか。でも別な示唆がまだ大丈夫だと教えてくれた。努力の方法は間違っていたかもしれないけど、努力のおかげで最悪にはならなかったとも言える。驚きはしたけど

リアルタイムなエッセイVol.51「女子かよ!!」

 さっきの投稿、今日のひとりごはんcase.4「十割そば」で、お風呂に入って、ボディミルクの甘い香りに癒されよう、と書いた。いまお風呂から上がって甘い香りに包まれて、ちょっと癒された。髪の毛もヘアオイルをつけてしっとり、でこれも良き。ボディミルクはbotanicalのdeep moist、ヘアオイルは& HoneyのPixie って、女子かよ!! 女子じゃなくておじさんだけど、癒してくれるのであれば藁をもつかむし、こんな簡単なことで気分が上がるのであれば、女子かよって言わ

リアルタイムなエッセイVol.50「初めまして、梅子さん」

2024年9月28日、土曜日、晴れのちくもり 土曜日、やっと休みが来た。昨日のリアルタイムなエッセイVol.49では、わけわからない文章を書いてアップ。変な人、と思ったでしょう。変な人なのです。 一人っ子プラス共働きの両親を持ち、鍵っ子。都会から田舎に引っ越したので、友達もいなくて一人っきりで過ごす時間が多かった。だから、というわけではないけど、考え方は少しひねていることが多く、中高くらいまでは内省的な子だった。いまも内省的ではあるけど、社会性も身につけた。文章を書くとい