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こんなところに名作家具。~東京国立博物館にある名作家具達~

ユーズド・中古家具ショップ RESTYLEをやって18年経ちますので、これまでかなりの家具を見て触って買取って販売してきました。

数えてないのでわかりませんがかるく数万点は扱ってきました。

なので、職業病なのか普通の人が見ても何とも思わない、気にも留めない、その辺にある家具が気になってしまいます。

それが名作家具なら尚の事です。
気になって気になって、触ったり写真を撮ったりしたくなるのです。

そこでこのnoteでは、いろんなところで見つけた名作家具達をご紹介していこうと思います。

東京国立博物館の名作家具達。

先日、東京都現代美術館で開催されていたの「ジャン・プルーヴェ」展と東京都美術館で開催されていた「フィン・ユールとデンマークの椅子」展に行ってきました。
そして、東京都美術館と同じ上野公園にある東京国立博物館、通称「トーハク」にも初めて行ってきました。

本館の外観。
銀座和光などで知られる渡辺仁の設計で、コンクリート建築に瓦屋根をのせて、東洋風を強く打ち出した「帝冠様式(ていかんようしき)」の代表的建築です。

私が住む愛知県の県庁舎も手がけた建築家なんですね。そう言われるとデザインが似ていますね。

中もすごい!石造りですね!

映画で出てきそうな感じ。

階段の手摺りにある照明も雰囲気があります。

ここにはたくさんの名作家具が普通に休憩用などの家具として使われていたのでパシャパシャと写真を撮ってきました!

本館の名作家具

まず、中央階段を上がったロビーにはデンマークの巨匠の作品が3つ、デン!デン!デン!っとありました。

ポール・ケアホルムデイベッドPK80
フィリッツハンセン社で製造販売されてて、新品価格は200万円ほどです。

普通ならなかなか簡単にお目にかかれない、ましてやガッツリ座ることなんてできない、名作家具が休憩用の椅子でした。
もちろん誰でも座れます。

こちらは、東京帝室博物館の本館として開館したときに貴賓室として造られ、天皇はじめ皇族方が来館されたときの休憩所として使われていたそうです。
現在は、皇族だけではなく、国賓や公賓など国の大事なお客様の休憩室として利用されることもある、VIPルームらしいです。
一般人は入れませんが、見ることはできます。

近代建築の三大巨匠の1人、フランク・ロイド・ライトのデザインっぽい、クラシックなソファがありました(詳細は不明)。
その傍らにはフランク・ロイド・ライトの照明、タリアセン1タリアセン2が設置してありました。

こちらも近代建築の三大巨匠の1人、ミース・ファン・デル・ローエバルセロナデイベッド。
ギャラリーの中の少し広いスペースに2つ、鎮座しています。
これももちろんKnoll社製で新品220万円以上する名作家具です。

これももちろん、普通に座れます!

ギャラリーとギャラリーの間のホールにいきなりこの空間!
これもハンス・J・ウェグナーのチェアとテーブルがずらり。
カールハンセン&サン社のCH07 シェルチェアCH008 サイドテーブル
奥にはCH33Pチェアもあります。

ここにもアルネ・ヤコブセンルイスポールセン社のAJランプが何気なくあり、スツールはなぜかコロロスツール。

この他にも、写真はないのですが、ノーマン・フォスター デザイン、ウォルターノルフォスター510ベンチカッシーナIXCリマチェアなどもありました。

東洋館にもちょっとありました。

フィリッツハンセンナップチェアが階段の各階の踊り場に設置。
東洋館にはあまり家具が無かったのですが、ひょっとしたら名作家具を見落としてるかも。。。

法隆寺宝物館の名作家具

名前からしてザ日本建築のような建物をイメージしていたのですが、森を抜けて現れたのがなんとモダンな建物。
設計者はMoMAニューヨーク近代美術館を手がけた谷口吉生。
愛知県の豊田市美術館も彼の作品として有名です。

入ってすぐにカッシーナキャブチェアがありました。
鬼才、マリオ・ベリーニの傑作チェアです。

中のギャラリーも撮影OKだったので、撮ってきました。

人もまばらで静寂した厳かな空間でした。

またまた、カッシーナマリオ・ベリーニの作品、ウィスキーソファ

そして、これも誰もが知っている、近代建築の三大巨匠の1人、ル・コルビュジエLC2の1人掛けソファ。もちろん座れます。

ちゃんとクッション下にもカッシーナのロゴがあり、パイプフレームにも刻印がありました。

LC2の2人掛けソファもあり、ちょっとへたっていましたが。。。。

この他にもカッシーナIXCのリマチェアやハーマンミラーチャールズ&レイ・イームズアルミナムチェアもありました。

近代建築の三大巨匠の作品が一気に見られてり、そのほかのたくさんの名作家具が一度に見られて座れて触れる場所は滅多にないので、ぜひ東京国立博物館に行ってみてください!

家具好きにはたまらないスポットです!

他にも見落としてしまった名作家具はありそうなので、もし見つけた方は教えてくださいね!


これからも『こんなところの名作家具』シリーズ、投稿していきますね。


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