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相棒1号

近藤です。

寒いですね。鼻がツンとする寒さの山の我が家です。

私は相棒1号、2号という自転車を持っています。1号はどこへ行くにもいい走り。2号はおしゃれで小ぶり。ちょっと出かけるのに便利。どちらも軽くて車にもヒョイっと乗せられる気軽さなのです。

大学時代は自分が出た映画の小道具だった自転車をもらって乗っていました。

その映画は自転車のシーンがとにかくたくさんあり、主人公の後ろに乗っての演技ばかりでした。監督の意図した映像が自然に見えるようにするために、私達は不自然な体勢で演技をしなくてはなりませんでした。

お尻がほとんど乗ってない状態で、何度も坂を下る撮影に腹筋が痛くなったこともありました。もっといい自転車が良かったよね、とこぼしたこともありました。

それでも撮影が終わったらこの自転車が愛おしくて、譲ってもらうことにしたのでした。

小さくてオンボロな上に自分で塗装した空色の自転車はキラキラした女子大のキャンパスでかなり目立っていましたがおかげで盗難にあうこともなく卒業の際、映画部の後輩に譲りました。

それから30年近く経ってまた愛おしいと思える自転車に乗ることになったのは嬉しいことです。昨日、冷たい風の吹く田んぼの中の一本道を走っていたらそんなことを思ったのでした。

では、また。