アイヌしか勝たん?

近藤です。

今週、今年の花粉症スタートしました。朝、子どもたちを見送るために外へ出たらくしゃみが。涙が。ああとうとう来てしまいました。

鼻声の時はフランス語を練習するには最高です。あまり気を付けなくても自然に微妙な音が出せるようになって少しだけ自分が上手くなったような気がします。

先日、ある講座で「外国語を勉強するのはめんどくさい」という学生の意見がありました。使う予定のない言語を勉強するのは不毛な感じがしますよね、と答えてそのクラスを後にしたのですが、本当にそうなのかな、と帰宅しながら考えました。

チコちゃんに叱られるをぼんやり見ていたら世界には7,000あまりの言語があると知りました。7,000の言語があるということは7,000の文化があるってことですよね。私たちが知っている国はせいぜいオリンピックに出てくる200ほど。そう思うとどれだけの多様な言語を含む文化があるんだろうとワクワクします。

自分が普段使っていない言語や文化というと外国のものだけではなく離れた地域のものもそうですよね。愛媛に住んでいる私にとっては東北の言語や文化も九州の言語も文化もとても興味があります。

言語と文化といえば小さい時からずっと興味を持っているのがアイヌ語とアイヌ文化です。

幼稚園の頃、おじいさんが北海道旅行で買ってきた木彫りのクマやトラピストバター飴と一緒にもらった不思議な紋様の入った布と見たこともない民族衣装を着た人たちの絵は忘れられませんでした。中学校の教科書に載っていた「銀のしずく降る降る」(知里幸恵)が時々思い出されてずっと気になっていました。コロボックルの出てくる話は大人になるまで何度も読みました。

小さい頃から何度も思い出したり忘れたりしながら大人になったある日、テレビでアイヌの伝統的な彫刻や衣装を見て「ああそうだ、私ってアイヌの事に魅かれてたよなあ」と思い出したのでした。

アイヌの道具や衣装には様々な紋様があり、それらは途切れることのない自然を多く表していると言います。例えば波や風など。ロマンです。そういう紋様を思いついた人たちも残した人たちも。

アイヌ語の音声は韓国語のようでもあり琉球語のようでもあり、歌は他のアジアの国のもののようでもあり、染みます。そしてとても気になります。アイヌ語講座などもあるようなので勉強してみたいと思ったりするくらいです。

アイヌ文化を知りたい。刺繍や彫刻もやってみたい。そう思ったら喋る機会は多分ないだろうけど、言語ももちろん知りたい。会話したい。聞けるようになりたい。そんな気持ちが湧いてくるんですよね。

これって恋のようなものでしょうか。好きになった人のことをもっと知りたい、って感じ。

もしあなたもアイヌの文化や言語に恋してしまったのなら、以下をご覧くださいませ。

ウポポイhttps://ainu-upopoy.jp/

国立アイヌ民族博物館https://nam.go.jp/

では、また。

(アイヌ語では スイ ウヌカラ アン ロ って言うんですって)