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中学生もよろこび、庭かけまわる

近藤です。

昨日、子どもの登校時間に雪が降りました。中学生になっても「雪だ雪だー」と走る我が子たちがかわいくて笑ってしまった山の我が家です。

雪といえば子どもの頃、山の我が家周辺では膝下ぐらいまで雪が積もる日があり、歩けば歩くほど長靴の中に雪が入ってくる経験を何度かしました。学校へ着く頃には制服のスカートがびしょびしょでストーブの周りで乾かしたことを思い出します。

長女が幼稚園に通っていた頃は山の幼稚園にいる間にどんどん雪が積もり「お迎えに来てください」と連絡が入ったことがありました。

坂道がとてもキツい園までの道なので送迎バスもストップ。当然お迎えの車も登れません。ウチから小さい息子と共にえっちらおっちらと歩いて汗だくで園舎へ到着しましたがあっちでもこっちでも親子が滑ったり転んだり。娘も「ここは転んだほうがいいんじゃないのかしらん」と思ったのかわざと転んで披露してくれたのでした。(冷たいパンツで帰る羽目になったのは自業自得でした)

雪の日に汗だくになって、っておかしいようですが子どもといるとそうなるもんなんだと思ったことがもうひとつ。

アメリカの小学校にいた頃、休み時間に生徒たちと遊ぶことになりました。その学校は外に遊びに出る前には一年中日焼け止めを塗ることが決まり。真冬の雪の日に必要?と思ったのですが、いつもより念入りに子どもたちに塗り、自分にも塗る同僚たち。なんでなんで?と思いましたが私も子どもたちの手前丁寧に塗りました。

そして、雪合戦開始。何度も言いますが真冬です。雪は自分のおへそぐらいまで積もっています。全員スキーウエアでスノーブーツ。耳当てに毛糸の帽子。そしてサングラスは必須。雪の日は晴れても曇ってもまぶしいのです。

そうそう、初めての雪合戦の日は晴天の日で雪は見たことないぐらいのまぶしさでした。

だんだん暑くなり、上着を脱ぐ子どもたち。帽子も耳当てもセーターも脱ぎます。そしてついに半袖のTシャツ一枚になって大はしゃぎ。嘘でしょ、と思ったのですが、同僚たちも同じようにサングラスと半袖シャツ一枚になり、上半身だけ見たら真夏。

暑くてたまらないと思っても日本だったらここまで潔く脱がないだろうなあと思った私もここはアメリカ、ええじゃん!と半袖1枚になって大はしゃぎ。

雪合戦の終わりはその格好で積んである雪の上にダイブまでして体を冷やすことになるという経験はあの学校以外ではありません。

段々と雪が積もることが減っている山の我が家。雪の日に子どもたちと汗だくになることもなくなりました。寂しいけれど、山から降りられなくなる心配がないのはありがたいような気もします。

当時、一年の半分ぐらいお世話になったスノーブーツ(もう20年余り前に買ったものですが)は帰国の荷物に入らなかったので真夏の日本へ履いて帰ってきました。そして今は我が家の下駄箱で場所を取っています。寒くなるとゴミ捨てや庭仕事の時に履いていますが、ちっとも傷まないのでこれは死ぬまで一緒に暮らすことになりそうです。

今朝はとても寒くて、晴天。いい雪合戦日和です。足りないのは雪だけです。

では、また。