胃カメラ飲めたよ

近藤です。

寒いですね。登下校中にマフラーや手袋をした子どもたちが増えてきましたね。

みなさん、胃カメラって飲んだことがありますか。私は大の苦手で胃カメラのことを考えるだけで実際吐きそうになります。お医者さんにため息を突かれたり、「そんなにゲーゲーいう人はじめてですよ」と呆れ顔をされたりするぐらいの苦手さ。青菜に塩、近藤に胃カメラ、です。

今週は健康診断でその胃カメラと再会しなくてはなりませんでした。数日前からどんよりした気持ち。胃カメラと聞くだけで「オエっ」となってしまう辛さ。子どもたちにも「どれだけイヤなんお母さん」と笑われたり、心配されたり。検査前夜には「もう胃カメラやめたら?」と言われました。

私も「知り合いのお医者さんに聞いたらあそこの病院のお医者さんがいいって言ってたから今回はやめてそこへ行こうと思う」と言ってみたり、「こんなにどんどん太るのに、胃がおかしいはずがない。今、胃の検査をしてもきっとどこにも問題がないはずだから胃カメラ飲み損だよ」と上司である夫に直談判しました。

彼は「他所へ行ってもいいけど、そう言ってしばらく行ってないよね」「止めてもいいけど、当日のキャンセルの払い戻しはないよ」とワーク・ライフ・バランス担当兼総務担当兼経理担当の私の痛いところを突いてきます。

私は社員が検査を渋ると「嫌だし忙しいし、っていうのも分かるけどね。当日辞めてもいいから申し込もうね。とりあえず検診の予約取ろうね」なんて言って誘っていますが、夫はまさかのその逆バージョン。塩対応で私の気持ちを検査に持って行きました。(勉強になりました)

検査当日も行く先々で「今、体のことで心配事がありますか」の問いに「胃カメラが心配で眠れませんでした」と答えるとみなさん嫌な顔一つせず優しく慰めてくれました。

レントゲンの技師さんは「見るからにブルーですね」と言った後、「僕も大嫌いですけど、今回はきっと上手く行くと思いますよ」と言ってくれました。なんでそんなことが分かるの、とツッコミたいところでしたがそのきっぱりした物言いが気持ち良くて、大丈夫かもな〜という気持ちになりました。

肺活量測定で肺年齢37歳との結果に気が上がったものの、直後に「がんばれ!強い気持ちで行ってらっしゃーい」と笑顔で励ましていただいたにもかかわらず「オエっ」としか返事ができない私。ここまで胃カメラに拒否反応が起こるなんて。自分が一番驚きました。

さていよいよ胃カメラご対面。

薬を飲んだり、麻酔スプレーを吹きかけるだけの段階でもう吐き気が襲ってきます。口に物が入ると吐き気スイッチが押されるような感じ。看護師さんに「まだ何にもしてないからね、大丈夫よ」と言われ、確かにそうです、と思うのですが答えようとするともう吐き気がして何もいえなかったのでした。

ベットで横になり、胃カメラを見ただけで吐き気。口に加えたマウスガードで吐き気。胃カメラがどこにも当たってないのに吐き気。情けないやら悲しいやら。

もうやめたいと思っていたところへ看護師さんが「大丈夫大丈夫。ゴックンできるから大丈夫」と耳元で言ってくれます。肩をさすって呪文のように「大丈夫大丈夫、ゴックンできたよ。ため息つくみたいに息吐いてね」とそれはそれは優しい声掛けとアシスト。子どもに戻って素直にその言葉を聞いていたら途中も辛くなかったわけではありませんでしたが無事終了。

麻酔で痺れた口だったのでしっかりお礼を言えなかったのですが感謝感謝で胃の検査が終了したのでした。

会社では毎回どの先生が上手かったか、イマイチだったか。どこの病院がいいのか、などが話題になりますが私は今回分かってしまいました。

お医者さんの腕前もだけど、検査してくれる人達の小さい声かけの積み重ねは偉大だ、と。

そして何より看護師さんのアシスト力の高さが胃カメラライフを左右する!と。検査以降、検査がうまく行ったせいか私の吐き気はすっかり止まってしまいましたから。

来年もあの看護師さんに会えたら絶対大丈夫な気がするんだけど。

ああ、でもやっぱり胃カメラのことを考えるとブルー。

では、また。