子育て記録5

産院につくと義父母がいて、妻は診察中とのこと。
しばらくすると妻が診察室から出てきて、まだ陣痛は始まっていないけど、念のため入院して様子を見るとのこと。
私も付き添うことにして病室へと向かいました。
産前の病室は2つあるのですが、1つには既に患者さんがいたようで、話し声が聞こえました。
いつ来るかわからない陣痛にドキドキしながらソファーで寝て朝を迎えました。
朝になっても特に陣痛はなく、妻も元気そうな様子でした。昼食を終え少し動いたほうが良いとのことで院内を二人で散歩しました。新生児室には生まれたての赤ちゃんが数人いたのですが、数時間後には自分が赤ちゃんを抱っこしているとはその時はイメージもできませんでした。
3時のおやつを食べ終えて少し経った頃陣痛が始まりました。助産師さんの指導の元手を握ったり、腰を押したりしていましたが、妻が頑張っている隣で自分の無力さを痛感しました。
いよいよ出産ということで、私も着替えて分娩室へ。
分娩室に入るとあっという間に長女が生まれました。
長女が初めて泣いたときにはホッとしたのを覚えています。
体を拭いてもらった後、妻の処置があるため、私は娘を抱っこして病室に戻りました。赤ちゃんを抱っこするのは初めてだったので、落としたらどうしようという思いと、どうすればいいの?という戸惑いの時間を過ごしました。
特に泣くわけでもなくまっすぐにこちらを見る娘に戸惑いながら、どう過ごせばよいのかわからないままただ抱っこして「よしよし」とか「パパだよ」といっていたように思います。時間にして10分程度だったと思いますが、すごく長い時間が経ったように思いました。
その後義父母や私の父母、妻の姉家族が来てくれて、一気に病室はにぎやかになりました。
妻も処置が終わって戻ってきましたが、すごく疲れているようでした。(当然ですが)後から妻に言われたのは、私の父母が来るのはもう少し後にしてほしかったというものでした。その時は私もよく理解できませんでしたが、よくよく考えれば、妻は出産という一大事を終えた後なわけで、すぐに義両親の対応をしなければというのは気を使わせてしまったし、もっと休みたかっただろうなぁと思いました。
あっという間に時間は過ぎ、8時過ぎに新しい病室へと移動して私も病院を後にしました。
このときはまだまだ親になった実感が湧きませんでした。

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