小さな壁を乗り越える 2024.08.1週目週報

会社経営を行う上では、大きな難しい問題の解決に迫られる時があります。

たとえば人が急にやめてしまって仕事が追いつかない、今月の支払いに間に合わない、お客さんからクレームを出してしまって対応に困っている、など。

人によっては、そういった局面で起死回生の手を打って、なんとかその局面を乗り切れたことを武勇伝のように語る人がいるのですが、しかし私は、そういった難しい局面で、なんとかそれを乗り越える力を発揮できる実力を身につけることは、そもそも重要ではないと思います。

そういった難しい局面での判断を迫られているのは、そういった難しい局面を発生させてしまった経営者の自己責任だと思います。

普段から貯金していなかったから、普段から従業員や顧客満足の向上に努めていなかったからそういった起死回生の一手を打つ状況に追い込まれているのであって、日々一つの一つの小さな問題に立ち向かって、会社としての力を高める努力を怠っていなければ、仮に大きな問題が起きたとしても、余裕を持って解決することができるのだと思います。

だから、倒産してしまう原因は、コロナでもリーマンショックでもなく、全部経営者の自己責任です。

そしてきっとそれは経営のみならず、私たちの人生全般において言えることだと思います。

難しい厳しい壁にぶち当たってしまったと感じたなら、それは過去小さな壁を乗り越えてこなかったツケを払わされているんだと思います。

子供の頃みんなが頑張って勉強してる中手を抜いてサボってきた、誰もみてないから、大きな影響を及ぼすことがないからとタカを括って仕事に手を抜いてきたという小さな壁を乗り越えてこなかった代償は、いつか大きな壁となって必ずあらわれます。そして大きな壁を乗り越えるのには、とてつもないパワーが必要です。むしろ実質逆転不可能なことがほとんどかもしれません。

しかし、今現状そういった緊迫した局面になければ、𠮟ってくれる人がいなければ、手を抜いて甘えてしまうのが人間の弱さだと思います。

大事なのは難しい壁を乗り越える力ではなく、そういった壁に出会わないように、日々小さな壁を乗り越え続けることです。

そもそも難しい壁に出会わないように、日々小さな壁を乗り越え続けましょう！