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ビジネスと社会貢献について 202406.3週目週報

お金を稼ぐということは、つまりビジネスを行うということです。今回は、ビジネスと社会貢献というテーマで書いてみようと思います。

お金を稼ぐということがなぜ大切であるかに納得できたとしても、具体的にどのようにすればそれが達成できるかをはっきりわかっていなければどうしようもないですよね。果たしてお金はどうすれば稼げるようになるのでしょうか。私個人もベアーズナビも今はお金持ちじゃないので、偉そうにこんなこと書くことは説得力がないことなんですが、少なくとも私はどう考えているかということをお伝えしたいと思います。

たまに成功者みたいな人がテレビに出て、自分の好きなことに一生懸命取り組んでたらお金持ちになってたとか、人が困ってることを解決してたらお金を稼げてた、みたいな話って見聞きしたことはないでしょうか。僕は、あの手の話って詭弁だなと思います。結果論だなと。

だってもし、正しい綺麗な心の持ち主がお金持ちになれるのなら、宝くじにあたってお金持ちになった人はみんな綺麗な心の持ち主なんでしょうか? 親から土地を引き継いでその家賃で暮らしている人は? もっと言うと、悪い仕事をする人たちには相当なお金持ちがいるように思いますが、そういった人はきっと善人ではないですよね。ボランティア活動を一生懸命してたらお金持ちになれるかと言うと、残念ながらそれも違うんだと思います。ある人に対して何か手助けをしたとき、その人が貧乏であればその人は感謝を伝えてくれるかもしれませんがお金を払うことはできません。逆に同じ手助けをお金持ちの人に対して行ったとき、その人はその感謝の見返りとしてお金を払ってくれます。貧乏な人にサービスしてもお金はもらえませんが、お金持ちに対して優しくしたらお金がもらえます。

つまりお金とは、それ自体に良いとか悪いとか、そういった善悪の意味は何もないんだと思います。電気とか水とか火とかと同じような、ただの人間が作ったエネルギーの一つです。私たちの人材紹介の仕事でもそれは同じです。たとえば、ある求職者に対して凄く親身になってサポートをしたとしても、紹介手数料が安ければ、それはビジネスになりません。逆に紹介手数料が非常に高いところで成約して、たくさん利益が出たということと、それが求職者のためになったかどうかは、残念ながら無関係なことです。

そう考えると、お金を稼ぐということはドライで残酷なことです。もし社会貢献がお金を稼ぐこと(ビジネス)に繋がるなら、仕事をすることは楽しくストレスのかからないことだと思います。でも残念ながら世の中の仕組みはそうなっていません。社会貢献とは無関係に、お金持ちがどんどんお金持ちになっていくこの資本主義という仕組みは、僕は正しくないような気がします。でも、そんなこと言ってても仕方ないんですよね。

この話をしようと思ったのは、社員の皆さんに仕事をしてもらう上で、常にお金のことを考えてくださいって言いたいからじゃないんです。むしろそんなことを考えていたら多少悪いことでも儲かればいい、と考えるようになって、いずれそのサイクルから抜け出せなくなるんだと思います。僕自身もお金儲けが全てだとは思わないですし、組織が大きくなればなるほど、何が正しい行為かに向き合って考える責任は大きくなっていくと思います。

社員の皆さんは経営者でないからこそ、そういったお金勘定のことは考えずに、ひたすらに目の前の人に親身になってサポートするという考え方もありだと思います。ただ、頭の片隅にでも、お金を稼ぐ(ビジネス)ということと、顧客に対して単純にいいサービスを提供するということは、残念ながら少し違うということを意識しててほしいんですね。でなければ、私が売上を上げるためにこうしてほしい、原価を安くするためにこうしてほしいといった要望に、不満やストレスを感じてしまうんだと思います。また、給料を上げよう、良い評価を得ようとする上でも、「大事なのは相手からの需要である」、ということを理解しようとすれば、自分なりに努力したとかいい仕事をしたということではなく、会社が目指す方向性を理解して、そこに対して数字で応えていくという、コミュニケーションが成り立ってくるんだと思います。

まとめると、お金を稼ぐ(ビジネス)ということと社会貢献とは残念ながら関係がない。だからといってお金儲けばかりを考えてほしいわけでもない。ただ、そのことを少しでも理解していれば、仕事への取り組み方や経営サイドとのコミュニケーションの取り方が変わってくると思うので、意識して欲しい、という話でした!

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