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皆様のおかげ様で、本日Otsumu株式会社は10周年を迎えることができました!

僕が会社を作ったのは2010年7月28日のことでした。

今日で丸10年。失敗ばかり、皆さんに助けてもらってばかりの10年間でした。助けていただいた皆さん、本当にありがとうございました。

10年継続することって人生以外であまりないので、振り返ろうと思います。

もともと大学時代から10年以内に起業しようと思っていた

大学入る前から起業することは考えていて、大学入学から10年以内に起業しようと思ってました。10年以内の理由は、自分が比較的意思が弱いので笑、日本の良い大企業の生活に染まって家族も持って、となったら起業とか考えられなくなるだろうなと思っていたからです笑

フリーペーパー事業とかやったりとか、ブログメディアで儲けたりしていた傍ら一応就活もしてたんですが、結局大学の友人が知人と作ったエフ・コードという会社に就職し、リスティング広告からWEB開発までなんでもやりました。

チャンス到来、ソーシャルゲーム全盛期の2010年

僕が会社を作った2010年というのは当時ソーシャルアプリ、ソーシャルゲームの全盛期でございまして、僕は当時エフ・コードを退職し中国RenRen(人人、入社当時は校内網をメイン事業とするOPI社)の日本子会社にいました。当時RenRenはソーシャルゲームのプラットフォームをメイン事業としており、そこでプラットフォーム側のプロダクトマネージャーをやっていたのですが、ソーシャルゲームの盛り上がりを見てゲーム作ってみたくなりました。当時GREEやmobageもオープン化してましたが、会社じゃないとアカウント作れなかったのと、先ほどの10年の期限も迫っていたので、えいや、で会社を作りました。

余談:同期(2010年設立)の上場企業2010年に設立された企業で上場している、IT系の会社例。

時価総額は100億〜600億円くらい。素晴らしいですね。

* (株)ロコンド* (株)フリークアウト・ホールディングス* ウォンテッドリー(株)* (株)サイバーセキュリティクラウド* (株)ギフティ* (株)アカツキ* (株)イグニス* (株)オルトプラス* (株)ジーニー

ゲームはうまくいったが、プラットフォーム集客が分散するにつれ難易度が上がり、そして、僕は投資家に巡り会えなかった。

話を戻すと、起業当初、超イージーモードでめっちゃ儲かってましたが、そんなマーケットには全員が群がります。すぐにレッドオーシャン化し、僕はこのまま本腰を入れていくかどうかの決断を迫られました。競合は数十人〜数百人のメンバーを集めてゲームを開発しています。僕は1人。勝てるゲームを作っていくには、メンバー集めと、そして資金が必要でした。実はこの頃資金調達をしようとトライしたことがありますが、当時は投資家の数も圧倒的に少なく、残念ながら良い投資家に巡り合えませんでした。

そして、ゲーム事業での会社拡大を断念。コンサル(新規事業、WEB開発、ゲーム開発、KPI改善)を開始

ここからしばらくは元々のコアスキルである新規事業開発周りの受託を行っていくことになります。ゲーム開発のコンサル受託もやっていて、例えばTake2Interactive(2KChina)さんとかの日本向けゲームのコンサルとかやってました。

アクセラ(Reality Program)を開始(2013年)

コンサルの延長で、無料でプレシードのスタートアップへの支援を開始したのが2013年くらい。当時、Lean Startupなどスタートアップノウハウが出てきてましたが実践的なサポートを行えるシード支援のプレイヤーはかなり少なかったと思います。今も現場支援するプレイヤーはそんなに増えてないけど。

アクセラプログラムのメンタリングを開始(2015年)

朝日新聞さんなどのアクセラレーションプログラムのメンタリングを拝命することに。その後2017年にはディップさんなどのアクセラのメンタリングもスタートしました。

Reality Accelerator(ファンド)立ち上げ(2017年)

投資活動は今までほとんどやってなかった(一部エンジェル投資はしていた)んですが、ブートストラップもいいけど途中からはまあ投資の部分も結局必要になります。投資家の方々にも繋いでいたんですが、シードだとまあ投資確率は高くなく、僕は内部がよくわかってるんですがそれは外部からは見えないので、アクセラで支援してる先は僕が投資したほう話が早いな、ということでファンドを作りました。

Otsumu株式会社を作った時に考えていたこと=事業ごとに会社を分社化してチームをたくさん作っていくこと

僕は会社を立ち上げた時、事業をどんどんたくさん作っていきたいと思っていました。そして収益分配だったり、モチベーションだったり、ということを考えるとどんどん会社を作っていき、一部の株式を持つような仕組みが良いなと思っていました。今振り返ってみると、ファンドで投資しながら一緒に事業を作る、というのはたまたまですが、元々考えていたコンセプトに合致するなと思っています。まあ、これは正直たまたまですが。

この10年でできなかったこと:華々しい成功。リスクを取らなかった、レバレッジをかけなかった。

華々しい成功はしていません。むしろ失敗しかしてない(笑)。

余談ですが、この経験から、「基本的には外部からの出資は受けるべきではない、ブートストラップでやったほうがいいよ」とスタートアップにアドバイスしつつも、心の中では、「チャンスがあれば、リスクをとってレバレッジをかけることはそんなに悪いことでもないよ」と思っています(笑)

この10年でできたこと:一方で、この10年で手に入れたものは、実は僕としてはとても満足しています。

1つ目は、傭兵として、いろんなプロジェクトをやる中で、歴戦の仲間というのが出来ました。彼らとは今もスタートアップの支援を含むプロジェクトでお願いしています。このメンバーでやると、物事がめちゃくちゃ速く、確実にできるのです。

2つ目は、20社を超える素晴らしい投資先が出来たことです。本当に素晴らしい会社ばかりです。日々楽しくゴリゴリとお手伝いさせていただき感謝しています。

3つ目は、僕のことを評価してくれて、応援してくれる人が増えたことです。例えばファンドにお金を投資していただいた投資家の方々ということになるのですが、やはりお金を預けてくれるって、尋常じゃないことです。本当に「有り難い」ことです。そして投資家の方々だけでなく、いろいろな面で応援・ご協力いただける方々が増えており本当にありがたいことです。

そして今後10年

今はファンドが中心になっており、会社として、というよりは個人としての今後の10年になりますが、

2020年、新しいパートナーとなるメンバーを2名加えて、新しいフェーズに入りました。今後はよりチームとしての戦い方をすることになります。(こちらについては今後、正式に皆さんにお伝えしていければと思います。)

また、これからの10年は世界(特にヨーロッパ)で闘うことになります。(こちらについても今年中に正式に皆さんにお伝えしていければと思います。)

10年後、振り返った時に「10年、やり切った!悔いなし!」と思えるように、今後10年を頑張っていきたいなと思います。

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