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産まずに母になるという選択

4年前の今ごろ
里親認定を受け、いつになるやらわからない児童相談所からの連絡を待つばかりになった。

あの頃の私たちは、2ヶ月後に児童相談所から連絡が来るとも思わず、今できることをやろうと奮闘していた日々を送っていた。

妊娠と出産を経験することなく「母(父)になる」ことに踏み出した私たちは、最初から親になる覚悟が100%あったわけじゃない。

そもそも、不妊治療を終えた私が、子育てを諦めきれずに里親になること、子どもが欲しいと思うことが、本当にいいのか。

自問自答する時期もあった。

それに、血縁がない親子がうまくやっていけるか、未知なる出来事に対する不安や心配はもちろんあった。

けれど、「いずれ困難が訪れたとしても、その時に考えよう」、「子どもも親も、互いに幸せになれるよう努力しよう」と、ふたりの意見は一致していた。

それからすぐにご縁があり、私は産まずに母になった。

子育ては親育てとはまさにその通りで、子育てを通して親として人間成長させてもらってると感じずにはいられない。

産まずに母になるという選択をして、私は後悔は1ミリもしていない。いろいろ大変だけど、むしろ幸せだと思える。

昔の私のように不妊治療を経てそれでも子育てがしたくて「産まずに母になっていいのか」と思い悩む人がいたら、「いいんだよ」とそっと声をかけてあげたい。

私たち家族を含め、世界中の養親子が、自分たちの理想の形に到達できますように。

子どもたちが、良きご縁に恵まれますように。

私たち家族も、ひとつの養子縁組で家族になったひとつのケースとして、これからも発信していこうと思います。

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