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ただの片想い

まだ僕が純粋だった頃

ある可愛い子の事を好きになった

嫌いだったはずの学校も

あの子に会えると思うと楽しみになった

ほんの少し話が出来ればそれで幸せだった

滅茶苦茶好きだったんだと思う

タイムラインにあの子からのスタンプが押されていた時なんかは嬉しさのあまり泣いて家族に心配された事もあった

滅茶苦茶依存していたんだと思う

勝手にあの子との未来を想像した事もあった

滅茶苦茶気持ち悪い奴になっていたんだと思う

呆気なくその恋心は当時の友人に打ち砕かれてもう跡形も残っていない

恋心だけじゃなくて

純粋な僕という存在も打ち砕かれた気がする

正確には打ち砕いたのはその友人じゃなくて

友人に気持ちが向いていたあの子の姿

楽しそうに友人の話をするあの子を見てると

とても悲しい気持ちになった

泣く事すら出来なくなった

プライドもズタズタになって

自信なんて無くして

一歩も踏み出せない弱い人間になった

でも

辛い気持ちを経験したからこそ

成長出来た部分もあると思う

だから今は本当に感謝してる

あの子を好きになってよかった。








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