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ひと夏が終わった






guizillen
【ファンタスティックベイビーズ】


無事に初日の幕が上がりました。



という事で


私の仕事はこれにて終了です。



お疲れ様でした。



初日から早速ご来場いただいた皆様は

ありがとうございました。




今の今まで

自分が出演していない公演のタイトルで検索をかけ、

Twitterを徘徊し、感想ツイを舐め回しておりました。


気持ち悪いですね。



そこそこ感想があって


色んな感想を堪能しました。


どうもどうも。




↓ここからネタバレしまくります↓




いやぁ、今回の作品ね


本当、素晴らしいよね。



通し稽古含め三回観させていただきましたけども


これ、三回観て完結するよ。



一回目→絶望


二回目→あれ?


三回目→めちゃくちゃ希望あるじゃん



って感じです。



一回じゃ到底咀嚼しきれない。



この天才の私でもこうなんだから


貴様らには、五回は観てもらわないとな。





なんつっ亭、ごめん亭




とまぁここからは


約半年前から今日までのお話です。




半年前


そうだな、2023年8月だ。



その頃、私は


蒲田のお好み焼き屋、今は亡き喰辛坊に


毎日出勤していた。



電車で片道1時間。


かつては、週一のバイトだったのに


いつの間にか往復2時間の距離も苦と思わなくなっていた。




平日は店長の辰海さんと2人。



土曜日は、片腹さんも居て3人。


たまにひらぴーもいたりして。


日曜日は、辰海さんの旧友"めちゃおもろ人間"が居た。



平日は2人ぼっちですから


話す事なんて中身の無い日々の話。


それでも毎日お互いとしか他人と会わないもんですから、


話すこともマジで無くなる。


だからお互いの過去を切り売りしたり


私の推しの話をしたり


他愛もない日常を送っていました。




そんな何もない生活に


ようやく現れた光。



それは


私の推しが主演を務める舞台


ビートルジュースだった。



4月くらいに情報解禁されて


色んな人に声をかけ協力をしてもらって、

必死にチケットをかき集めたんだ。




そんな楽しみにしていた舞台が8月から始まってサ


毎日が薔薇色、否、虹色に輝き始めたんだ。




最終的に8回観たんだけど



一回目は最高に痺れたね。



あぁ、こんな面白い芝居あるんだ、



って。



辰海さんにも、チケット一枚お裾分けする約束してたから、


はやく、はやく辰海さんにも観てもらいたくて


ネタバレしないように感動を伝えるのが大変だったよ。



そしたらサ


出演者がバタバタバタぁっと、、、ネ



数日間公演中止になったんですよ。。。



その間のチケット2枚持ってたもんですから


膝から崩れ落ちたね、あの時は。



それに、公演中止発表された日にちが


ギリギリ辰海さんが観に行く予定の公演の前日まででさ、


一応◯日までは中止確定だけど、そこからはまだわからないよぉ〜の宙ぶらりんだったから


マジで毎日2人でヒヤヒヤしてたんだ。



だって、辰海さんその日の為に洋服まで買ったんだよ。伸び切った髪の毛まで切りに行ってサ。


その洋服も、いつどこで着んねん。みたいな


主演のビートルジュースのシマシマスーツ真似したくて、そんな柄のシャツとズボン上下と、ぅちらの推し"ジェシー様"のメンバーカラーの赤いTシャツや靴下まで揃えちゃって。


ほんと、面白い人だよ。



まあ、そんで、


ぅちらの願いもあってか


無事に公演再開したんだけどね!よかった!



やーーーっと、感想を共有できる人間が現れてチョーハッピーー😆😆😆



その日から、ずっと


その舞台の話でもちきりよ。



そんでもって


その時すでに


今回のguizillen本公演決まってたからさ



中身のなかったぅちらの会話が


一気に花を咲かせていったってわけ。




ファンタスティックベイビーズ


が、生まれたきっかけはなんだったっけね。



確か、シンプルに


辰「ダンス踊りたい」


とか言い出して


辰「BIGBANGのファンタスティックベイビーとかめちゃくちゃ気分上がるよね」

琴「でも今また再ブーム来てるんだよそれ。ほら見て←(勝地涼のインスタのストーリーや、TikTokを見せる私)」

辰「うそ、、、、じゃあ早くやらないと二番煎じだと思われちゃう、、、」


琴「既にこすられまくってんだよな。」


みたいな流れだったと思う。




まさかタイトルにまでなるなんて思わなかったけど。



そっから

辰海さんが悩み始めたんだ。


毎日


「もうわかんない、何がしたいのか」

「どうしよう、気づいたらもう半年切ってる…」

「本公演なんてやるもんじゃないや(鼻ほじ)」




みたいな感じで


彼はどんどん闇に堕ちていきました。〜終〜




そこで


諦めちゃダメーーーー‼️



と、手を差し伸べ続けたのが



So



この私。



と、



日曜日メンバーの
仕事クソポンコツこんなにヤバい人間見たことないけどめちゃくちゃキショくておもろい辰海さんの旧友。




めちゃくちゃあげたよ。



私達の脳を。🧠



思いついた事とりあえず口に出しとけレベルの

マジ低脳な事から、セフィロスの事やら。



セフィロスの話持ち出した私は


なかなか良い仕事したと思う。



今回、ねえ?こんなに、活躍するなんて、思わなんだ、でしょう?



しかも、キャストも何も決まってない段階で



片腹さんが肩に手羽先生やしてセフィロスやる事は決まってましたからね。



本人いない所で。



役名もね。

セフィロスにかかる名前にしようって、

それでかなり盛り上がらせてもらいましたからね。



本人いない所で。




そんでもって、ワッックワクで


本人に話したら


「何言ってんだよ意味わかんねえよ絶対やだよ」


って言われました。


なんなら、片腹さん七変化レベルでミュウツーやらせよ、とか、ほとんど裸体キャラクター何個か作ってましたから。今回出てないけど。片腹さんの身体一つしかないから。





今こんなノリノリでやってんのによ!!!!!




FF7のアドベントチルドレンっていう映画があるんですけど


私それがめちゃくちゃ好きで。


小学生か中学生か忘れたけど


兄が買ってきたDVDを1人で何回も何回も擦りまくってたんですよ。



それの話になった時、


かなり大盛り上がりして、



辰海さんに見せたいが為に

またDVD買ったよね。


いや、時代は変わって、Blu-ray。



FF7の話しだしたらキリないからここまでにしとくんですけども。



とりあえずみんなも観てください。



めちゃくちゃいいんで。




あと、


アイナが生まれたきっかけは



私が「キリエのうた」っていう映画を


めちゃくちゃバカにしだした事がキッカケでした。



映画というより



岩井俊二




こんなこと言ったらどっかから矢が飛んできそうですけど



端的に言うぞ?




岩井俊二アンチです‼️




とまぁ、その話でもかなり盛り上がって



アイナジエンドさんが主演なんですよ、その映画。



バカにしたからには
どっちかは観にいこうねって言ってたのに




結局、私も辰海さんも観てないという



ド最低ムーブ





長くなるから割愛するけど


とりあえずアイナさんが演じたキリエという役が


ミリしらながらめちゃくちゃおもろくて


おもろい言うてもこれバカにしてる方のおもろいです。すんません。



「うたしか、うたえません。」


って、鳴き声みたいに言うシーンをCMで見て涙出るほど笑ったぅちら。



「うたわせたいね、ひらぴーに。」




となったわけです。



ひらぴーギター弾けるしちょうどいいよねって、


またしても本人がいない所で


勝手に配役が決まっていました。



罪深すぎる。




でも、まさか今回の作品で、ねぇ


こんなに光の存在になるなんて


思わなんだですよ。




だって、2人揃ってバカにしたくせに解析度低いから。。。。。



罪深すぎる。




ミリしらが、奇跡を生んだんです。



初めて稽古場で、アイナぴーを見た時


普通に言っちゃったもん。


「アイナめちゃくちゃいい子じゃん…」って



私が産んだ最低なアイディアを


最高なキャラクターにしやがった。



悔しい。



良かった。




そんでもって、


キャストが全員決まりーの


台本書き始めーの



店潰れーの



ぅちらが会うことが無くなったんだ。




毎日一緒に居たから



流石に寂しかったな。



私も職失って、


新しい仕事三つ同時に始めたら



普通にめちゃくちゃ体調崩したし。



風邪引いてインフルなって食中毒。





私がゲロゲロピーピーしてる間に


台本が形を現した。



最初読んだ時



ちゃんと

セフィロスとアイナが居て


その他諸々、私が言った記憶ある何かがあったりして


嬉しかった。



と同時に



マジで理解できなかった。(笑)



最初は、シーンが繋がってなかったから



マジでこれどうなるんだろう、って思いつつ数ページだけ読んでそっと閉じました。




ま、振付だし読まなくてもいっかー(^。^)


って感じで



読まずに振付しました。すみません。



普通に他現場だったら許されざる事案すぎる。



すみません。



時効じゃないけど今言いました。



すみません。




で、私は特に芝居稽古は参加していなかったので


初めて全貌を観たのが通し稽古だった、ってワケ。




何も繋がってなかったものが


数珠のように繋がっていて



開いた目が塞がらなかったよ。



途中で、かなり急ぎで福岡のもつ鍋屋を探さなきゃいけなくてですね、集中しきれなかったこと、大変申し訳ありませんでした。



でも、


自分が作った振付が


綺麗にシーンに収まっていて


綺麗に繋がっていて


初めての経験に心躍りました。



アイドルの振付とは全然違った。



何これ、めっちゃ達成感!!!!!




ブラッシュアップの際には


かなり厳しいことも言ってしまったけど


文句も言わずガムシャラについてきてくれたキャストの皆には


本当に感謝している。



何度でも言う。



ありがとう。




あっという間に月日は過ぎて



今日のゲネ、そして本番。



ゲネでも充分目が潤んだのに



初日のFB(ファンタスティックベイビー)は



流石に涙ちょちょぎれかけました。





お客さんがたくさんいる中


こんな冒頭の、しかも特に中身もないダンスシーンで泣いてる人間いたらきしょ過ぎる‼️

と、自分の俯瞰カメラで見たら思ったので


グッっっと堪えました。



最高だった。




今日の初日は、姉が観に来てくれたのだけど



終わった後に



最初のダンス、ほんとによかった!



って言ってくれて…



しかも理由がおもろいの。



誰1人見ていて恥ずかしくならなかった、って。




ワロタ




でも、それが一番‼️一番‼️大事なの‼️



1人でも、ちょっと恥ずかしい🫣みたいな感情で踊ってると


その人に目がいってしまって


こちらまで恥ずかしくなってしまうものなのです。



姉は私の出演舞台何個か観てくれてるんだけど



今まではそういうのがあったんだってさ






それが無くて、キャストの皆さん楽しそうに踊ってて、振付も本当にかっこよかったよ!



って言ってもらえて



チョーーハッピーーーー‼️



でした。



キャストのみんなにコンコンと言い続けた甲斐があった。



ダンスは顔で踊れ



ってね。




とまぁ、長くなりましたが



初日を迎えたことによって


私の大仕事が、終了した。という事です。




私にとっては


長い長い夢の中でした。




貴方の力になれて良かった。



側で、応援し続ける事ができて


本当に良かった。




なんだか、


今ようやく、喰辛坊を卒業した気分。




あぁ、終わっちゃったんだなぁ、って。



公演はまだ続くけど。



私にとって、本当に楽しい職場だったから。



演劇に取り残された私が、まだ演劇に希望を持てる唯一の場所だった。



いつの日か、創作側にまわりたいと思うようになっていたけれど



そうおもえたのは、紛れもなく辰海さんのお陰です。



脚本の書き方を教えてくれたのも辰海さんでした。



私の2年前のプロットを、めちゃくちゃ褒めてくれたのも辰海さん。


書きなよと背中を押してくれたのも辰海さん。


書き終えたものをめちゃくちゃめちゃくちゃ褒めてくれたのも、辰海さんでした。




まだそれは実現できていないけど



ファンタスティックベイビーズを観て



あぁ、実現しないと前に進めないな…



と思ったよ。



また貴方に背中を押されてしまいました。


ギパーーー




やる、やるよ。



キャスト集めて、小屋抑えるよ。




演劇作るって面倒くさいけど。



本番の楽しさに適うものないわ。




貴方が褒めてくれたこの戯曲で



私は違う人生を一歩踏み出す。






ありがとう。






おわり。

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