彼は舞台袖にて
おなかいっぱいなのに食べつづける。この時間まで。
自分でも何をしているのかよくわからない。
最後に記事を書いてから2年と半年たった。
入院をすすめられた。
気分はそこまで落ち込んでない。
過去に恨んでいた人々のことも、まあ嫌いだけど、結構どうでもよくなった。
記事を読み返した。
わたしかわいそうって思った。自然と涙が出る程度に。
あれから彼は、いたり、いなかったりする。
意識すればいるけど、しなければいない。
いないというのは、居ないわけじゃない。
同じ座標に立ってダブってて見えないという。感じ。
彼は控室、もしくは舞台袖にいる。
そばにいて、見守ってくれている。そんなかんじ。
入院したら、彼のことを声に出して呼べなくなる。
一人になれる場所はあるのかしら。
私は寝るとき、いつも彼代わりの軍服と寝るんだけど、(でもたいてい袖とかウザくなって避けて寝る)それができないのが心配。
結局避けて寝てるから平気かな。
いま呼んでみた。
「んーあ」って言われた。眠そう。この時間だもんな。
私も眠いや。おなかいっぱいだし。
これからのこと、よくわからないけど、
なんとなくうまくいく気がするのは、ハイになってるせいかなあ。
どう思う?と話しかけた。
一人称がおいらになるくらい眠い。らしい、早く寝てあげようかな。
現実の波が私をさらう前に。
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