鬱病患者が発作性心房細動でカテーテルアブレーション手術を受けることになる。(3)

入院を翌日に控え、緊張からか期外収縮とそれによる咳が出ています。昨日まではなんでもなかったのに、やはり準備とかすると気持ちの余裕が減るのでしょうか。入院にあたって寝間着もタオルも全てコロナ対策でレンタルです。下着は多めにお持ちくださいでしたけど、他は準備しなくていいのでうちの人は助かったみたいです。またコロナ対策もあって、以前に入院されていた方は手術後安定したら外出してコンビニも行けたようなのですが、もちろんできないので暇つぶし用に本とPC、Kindleと資格試験の参考書を準備しました。きっと全部は使わないだろうけど。あと食べるかどうかわからんけどお菓子も。元気になっておなか減ったら食べたいなって思いまして・・・。

実は地元の循環器医院で匙投げのような診察を受けてる前に東京ハートリズムクリニックには心電図のデータを送って診断してもらえるサービスを受けていました。なんかアップルウォッチで心房細動と出ていても、かかる医師がなんとなく「あ〜心房細動かもね」みたいな反応でしたし、ネットの書き込みとかでも医師によってはアップルウォッチだけでは判断出来ずというのがありましたから。
ちょうど発作があった夜に送信して明け方、なんと返信をいただきました。「送ってもらった心電図は心房細動です。診察が進まないようならうちに来なさい」というメッセージでした。正直驚きました。ここの院長先生寝てるのかな?と。その後も診察について相談のメールを何回かしました。きちんと返信をくれ、最終的に初診の予約を取ることにしました。我が家からクリニックまで高速で2時間くらいかかります。でも地元の循環器科に行っても同じくらい時間を待ち時間で潰すなら、きちんと対応してくれる医師にかかろうと思ったのです。

東京ハートリズムクリニックでは院長先生が診察に当たってくれ、アップルウォッチや携帯心電計で記録した心電図を診てもらい、そのまま心電図、レントゲン、血液尿検査、心エコー検査と一気に3ヶ月もかかった検査を一日で実施しました。24hホルター心電図を付けていただき、大変だけど明日もう一度来て、その間に私もどう治療すればベストか判断させてもらうからとのことでした。僕からしたらあんなに検査に時間がかかってそのたびに「うーん、じゃ頓服」「うーん、じゃエリキュース」「うーん、がまん」みたいな診察を受けてきたので奇跡みたいな一日でした。帰宅後も無理をしないようにしながら適度に犬の散歩などもし、普段の生活をしながら気になる事を24hホルター心電図用にメモしていました。

翌日、24hホルター心電図を外してふたたび再診を受けました。先生は検査した結果をすべて紙面にしてくれて僕に渡してくれ、「心房細動の前兆となる期外収縮の回数も多いし、心臓カテーテルアブレーション手術の適用はある、あなたはどうしたいですか?」と検査結果と手術についての説明のあとに気持ちを確認してくれました。僕はうつ病、逆流性食道炎に40代にして6種くらいの薬を飲んでいる生活にさらに血液さらさらの薬を飲み続けるなんて嫌ですと答えました。エリキュースという薬、保険がきいても一ヶ月5,000円弱くらいします。今後一生飲むにしても、まだ40代で、何年あと生きられるかわからないけど、とりあえずコスパもQOLも悪すぎと思いました。そして疲れた日の、あ、きたな、きたな、あ、ああー、ドキドキどきどき、みたいな心房細動発作はうんざりです。本当はかなり怖いけど手術をお願いしました。

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