荷物が多い私が、初めて他人に喜ばれた話

「いつも荷物多いよね」

またこの話だ。
誰かが誰かに言ってる話を思わず自分の話かと思って立ち止まってしまった。

今日は車で3分の近所のスーパーに買い物に来ている。
スーパーで必要なものを買うだけ。
しかも毎日来ているから本当に今日明日で必要なものを買うだけ。

なのに私のリュックはいつもパンパンだ。
昔から荷物が軽かった試しがない。
職場でも持ってくるリュックが大きすぎて迷惑な顔をされたのもいつものこと。
今日のスーパーだって、母子手帳ケース、財布、あれあとなんだっけ。
離乳食とか入ってた気がするけどそれはいちいち出してまた入れてが面倒なだけだ。
忘れ物とかすると嫌だし、とか言ってまた荷物が増えていく。

でもそんな私でも役に立った話がある。

育児をしたことある人ならわかってもらえるかもしれないが、子供というのは本当に予測不可能なことの連続だ。
生後10ヶ月経ってようやくわかったこともあるが、まだまだわからないことの連続である。
お茶、おもちゃ、おやつ・・・。
繰り出される要求の数々、しかも一番厄介なのはその要求が日本語ではないということだ。
でも、なんとなく表情で要求を察知し、(あ、今回はおもちゃかな)リュックの奥底からおもちゃを見つけ、息子に手渡す。
手渡された息子はにっこり笑顔で遊び始める。

そんなときに旦那から言われた言葉。

「用意がいいね」

たった一言だけど。
その一言で、いつも重い荷物が少しだけ軽くなった気がした。

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