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「40年間売れない理由」が「切な過ぎる」連日行列の町中華店が作る「絶品手包み春巻き」の悲劇『古久家餃子製造卸し事業部』

2024/04/19 ヤフーニュース掲載記事

■この記事の好きなポイント■
このタイトルに盛り込んだこと全てが「読者の興味をそそる」紛れもない“事実”。街中に埋もれたレジェンドにはストーリーがあって面白い。
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小田急江ノ島線「長後駅」から徒歩2分、住宅街の一角にテナントを構える『古久家餃子製造卸し事業部』(以下「古久家無人直売所」)。

ここに、看板商品の「餃子」の陰で“売れない”「春巻き」があります。その名も「絶品手包み春巻き(6本入り/1,000円)」

“売れない”のに「絶品」を冠にする図太さ(失礼)、嫌いじゃないです(笑)。むしろ気になって仕方がなく購入しました。

製造元の「株式会社 古久家」社長の出石さんにお話を聞くと「春雨などの“かさ増し具材”は使わずに中身をお作りしています。皮もパリッと仕上がるものを使っているので、食感もいいですよ。40年前くらいから販売している商品です」と言います。

しかし…

「看板商品の『餃子』と並んで販売されているためか『売れません』(笑)。食べると美味しいんですけどね、、、冷凍ものなので“揚げる”のが手間なのかな。揚げなくても『油を塗ってトースターで焼けば』美味しく食べられますよ」と続けます。

なるほど。

「売れない理由」が美味しくないからではなく「偉大な人気者(「餃子」)の陰に隠れているから」とは切な過ぎます。なんだか食べる前から悲しくなってきましたが(涙出る...)、気持ちを切り替えて揚げてみたいと思います。

中火で5分ほど。こんがりしてきたら出来上がりです。

見た目は「絶品」な感じ。いざ実食!

まず、お味がとても上品(何本でも食べられるやつです)。たけのこや豚肉、海老やシイタケの食感がはっきりしており「具材をちゃんと食べている」感じがします。皮は厚すぎず薄すぎず、パリパリッと軽やかな音も◎(冷めてもヘニャっっとならず優秀)。食べ応えのあるしっかりとした春巻きで「売れない」とは到底思えない美味しさでした(やはり原因は「餃子」かな...)。お弁当に入れるならお醤油か練り辛子のアクセントがあるといいかもしれません。

食事時は行列をなす藤沢市を代表する町中華店『古久家』の「絶品手包み春巻き」。

「古久家無人直売所」ほか市内の自販機や店舗の一部でも購入が可能です(入り数や価格など、販売先によって若干異なります)。ぜひお試しを!

基本情報
店名:古久家餃子製造卸し事業部
住所:藤沢市高倉(『横浜銀行』の駐車場横)
アクセス:小田急江ノ島線「長後駅」から徒歩2分
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)

公式 ホームページ(外部リンク)
※詳細は『株式会社 古久家』の公式サイトをご確認ください。

取材・校正協力 味の古久家合同会社 小林様

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