最強戦はスターを作りたい。

私は思うのです。近代麻雀、最近よく煽っているなと。
煽り方やその内容どうこうではなく、やたら煽る。
少し前の印象だと結果論でどうこう言ってちょっと燃える人、なんかトンチンカンなこと言ってちょっと燃える人たち。そんな印象だったけど、今年から少し風向きが変わりnoteに書く事だいたい燃える。この麻雀界という狭い世界でごうごうと炎上する。

別に煽る事に対して問題はない。オカルト、結果論、プロ論。いいじゃないか、話題になる。ならないよりはいい。団体を越えて説教までする。いや本当にすごい、多分他の業界なら出来ない。

プロレスを例えにあげて申し訳ないがイチ業界誌がこれほど団体の選手の在り方にクビを突っ込むのはあまりない。前時代もいいとこであり、その頃でさえ団体を非難すれば取材禁止なんかもありえた。
今は煽られた団体がちょっと決起した。悪くない結果だ。プロ側の懐が深いと言っても過言ではない。

でもこうも思う。そこまで言う?盛り上げたいが為にそこまで言うか?結構リスキーである。
団体に取材拒否なんてされたり、トップが出てきて謝罪要求されたりと盛り上げるには危険な橋を渡っている。
なぜそうさせるのか。


近代麻雀の位置。

近代麻雀は麻雀雑誌界を一重に担ってきた。麻雀に興味を持てば誰もが必ず一度は目を通す。そんな雑誌。
さらに主催する最強戦は文字通り団体、プロアマの垣根を越えた戦いを見せ続け、数々のプロアマの見本市として強い選手を選出し続けてきた、麻雀界の由緒ある大会として君臨し続けている。
主催するには厳しい時代もあったろう、今も厳しいと思う。本当によくやっている。
麻雀界が下火の中でもいつでも支えになっていた。それが近代麻雀だと私は思っている。


しかし今はどうだろうか…。


麻雀界を支えている柱が揺れている。


ABEMA TVの開局とRTDリーグ、そしてMリーグの開催を麻雀業界は喜んだ。私も喜んだ。近代麻雀も喜んだだろう。
これから麻雀界はグッと盛り上がる。現に盛り上がっている。盛り上がり過ぎている。

近代麻雀では起こせなかった波を起こした。誰であろう最強位でもあった藤田晋の手によって。こうして元を辿れば最強位戦の存在は大きいものであるが、どっこい最早、近代麻雀の影も形とない盛り上がりだ。

近代麻雀がしたかった事を全部された。

スターを生み出す事も、麻雀界の最高名誉も、普及も、地位の向上も、みんなの夢も。みーんなMリーグが持っていった。麻雀界の柱は完璧にMリーグ、ABEMA TVに取って代わられた。


多井隆晴プロが叶えた夢と最強位の価値


多井隆晴プロはずっと言っていた事がある。麻雀プロを辞めるまでに最強位を獲得する。
昨年、多井プロはたくさんの人の期待を背負い、声援を受け優勝し見事に最強位を獲得した。
優勝した場面で印象に残っている事がある。解説に来ていた魚谷プロが「本当に強い人が取ってくれて嬉しい」最高の褒め言葉だった。

実力は疑わない。でも何かが足りなくても獲れる可能性のある夢のあるタイトルであった。それと同時にどんなに力が強くても獲れないタイトルとしての価値もあった。

それを自他共に認める実力者、多井隆晴プロは獲得した。

そして最強戦は大切なものをその瞬間失ったのだ。

「多井隆晴でも獲る事の出来ないタイトル。それが最強位」この冠だ。

現代麻雀界における最高到達点の1人である多井隆晴でも獲れない。それが獲った。それまで高い位置に位置付けされていたタイトルが並のタイトルと並んだ瞬間だったのかもしれない。

そして多井隆晴はMリーグ、いやABEMA TV麻雀chが押し上げたといっても過言ではないABEMAの申し子。

麻雀最強戦は、いや近代麻雀はABEMAが磨き上げたスターに最高名誉を奪われたのである。
なんだったら前最強位は鈴木大介という麻雀界とは違う将棋界からの刺客、彼から麻雀界の名誉を取り戻したヒーローにまでなったのだ!多井め!Mリーグめ!


それは煽るだろ。麻雀最強戦はその全てをMリーグに奪われたのだから。
悔しいのだ。今まで築いてきた、礎になってきた我々が、社長の趣味といって作られたchに、Mリーグに全部奪われたのだ。

だからこそ強い雀士、スター性のある雀士を作り上げたい。


実はこの多井プロが獲った決勝。麻雀最強戦でスターが作れたかもしれなかったのだ。
今期、チーム雷電に所属となった本田朋広プロである。もし彼が最強位になっていたら、おそらくこれほど煽る波は生まれていなかったかもしれない。本田プロを推していたかもしれない。

それだけに悔しいのだ!有り得たかもしれない世界線、スター誕生をABEMAの申し子に、Mリーグに潰されたのだから!

麻雀プロよ。お前ら、一雀士だろと。チーム戦に夢見てんじゃねぇよと。お前ら自団体のタイトルよりも最強戦を目指してた頃あるだろと。お前らの夢はここだろと!

舐めんなMリーグ!
あの時、油の乗ってた金太賢最強位、ふってんじゃねぇ!
松ヶ瀬、本田!オーディション参加者より最強戦の方がエントリー多いぞ!まずそこだろ!
多井!そんなに強けりゃいつか獲れるんだから、今じゃねぇだろ!と。

何が松本だ、瑞原だ、丸山だ、伊達だ!シンデレラストーリー作ってんじゃねぇよ!シンデレラにしてきたのは俺らだろ!

魔王ってなんだ?麻雀攻めダルマだろ!はなまるシンフォニーってなんだ?公募してんじゃねぇよ!

連盟だの、最高位だの、協会だの…関係ない、俺たち近代麻雀は麻雀最強戦から麻雀界のスターを作りたいんだ!


だから煽っている。俺たちは押し上げる準備は出来てると。なのになんだ?Mリーグって?踏み台にしてんじゃねぇよ!踏み台にもなれてねぇよ!

そんな感じの事を思って煽っていると思うと少し面白い。


今年の最強位の価値は結構高い。
そして実は今年こそ頑張るべき年なのだ。なんてったって最強位は多井隆晴プロである。最高到達点が最強位になっている。
最強の最強位を倒す奴は…だいたいスターになる権利を得れる。そう、今年の最強位の価値は高騰している、故にあの煽りなのだ!今年勝てばスターになれる!俺らが推す!スターになってくれ!そんな懇願にも聞こえる。

Mリーグに近代麻雀が送る…かもしれない最強の刺客になるのは…誰だ!



多井隆晴最強位の連覇もあるけどな!



駄文、妄言失礼。

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