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ひとくち日記:散歩する。手放せないもの。

昼過ぎに軽く散歩に出た。太陽が眩しくて空気が熱い。普段外に出ることがあまりないから、日中の日差しの強さに眩暈を覚える。

でも暴力的にも思える光や自然の色彩が嫌いではない。目に刺さるような青色、色のない太陽、日を浴びてのびのびとする葉の緑、鮮やかな花、どれもただそこに存在しているだけではあるけど、その存在の主張の強さが時折自分の感覚を強く揺さぶってくるのが好きだ。そして、その生命力溢れる強い色彩を写真に収めようと奮闘するのも好きだ。

私の感覚は時折靄がかかったようになる時がある。ぼんやりするというか、空洞になってしまう瞬間。希死念慮が深まる逢魔が時みたいな時間が自分のもとにやってくる。

そういうとき、暴力的なほどに鮮やかな色彩や音、はたまた言葉の数々に脳みそをぶん殴られると再び目が覚める。「焼けつくような鮮やかさを持つものがこの世にあるんだぞ」という事をありありと思い出せるようなものの数々が、空洞になった頭の中にたたきつけられる事で、何処かに飛んでいきそうな感覚が引き戻されていく。

そういう自分の感覚を奮い立たせるような鮮やかな衝撃を常に忘れないために空や花の写真を撮り続けている。焼き付けたカラフルな景色が自分にとって手放せないものたちになっていってほしいし、靄のかかる空虚な頭を目覚めさせる光であってほしい。

そんな祈りをこめて明日も明後日も飛んでいきそうな意識を繋ぐために写真を撮り続けたいとおもう。

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本日はそんな感じで。

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