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Ford v Ferrari フォード対フェラーリ 映画を見て、少しだけ子供時代を思い出す。

題名は映画そのもの。「フォードGT40」「 フェラーリ330P3」の激闘を描く。実際に行われたレース。おじさんの俺は当然その勝敗を知っている。でも実際のレースの映像をほとんど見てないので、それだけでも面白かった。1966年ル・マン24時間レースの激闘がクライマックスだ。
CGがほとんどないのがいい。あの振動と音、熱。アナログのタコメータの動き、シフトアップして、一端エンジン回転数が下がるが、それから一気に7000回転を越える。車がさらに加速する。そんな映像で心も熱くなる。

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その時代の男の子は車好きだ。
10才だった俺は、特にレーシングカーとレースが大好きった。少ないお小遣いでカーグラフィックを買っていた程だ。雑誌の写真を見て、記事を読んで、自分がレースで活躍する妄想に陥っていた。
やはりホンダF1が一番のお気に入りだった。またアメリカの度肝を抜くようなレーシングカーも大好きだった。アメリカのドライバーも好きだった。ダン・ガーニー。ブルース・マクラーレン、ボビー・アンサー、ケン・マイルズ。
実際の映像がほとんど無い時代なので、写真と記事でしかモータースポーツを知るしかなかった。フォード対フェラーリ ホンダ対ロータス、フェラーリ。レーシングドライバーの伝説も読むしかない。

親父も車やバイク好きだったので、日本CAN-AM(JAPAN CAN-AM)に連れていってもらった。いい思い出だ。
1968年11月23日開催。日富士スピードウェイ左回り4.3kmコース使用(恐怖のバンクがない) 周回数75周
ジム・ホールのチャパラルが、事故を起こしてこられなかったのが、残念だった。このウイングの凄いレーシングカーは衝撃だった。

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この当時の日本のモータースポーツの盛り上がりを知っている身には、この技術、内燃機関を捨ててはだめだ。
この時期、結局、戦闘機の開発を車に置き換えて日本は戦っていたと思う。
電気で飛行機は飛ばない。

話を戻して、このフォード対フェラーリも、フォードの2世社長がフェラーリにコケにされての対抗だ。こんな図が面白いのだけど、アメリカの大陸的な風景の美しさも感動的だ。
荒れ地にあるサーキットでの親子の会話。そのシーンが美しい。
人の弱さでもあり、強さでもあるのだけど、家族愛とか友達愛とかを信じている。情で生きてしまう男はいい。情でまだ世界が動いていた時代のレーシングマシンは特に美しい。

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