見出し画像

ジャパンヴィンテージギター

写真は1973年頃に生産された国産ギターだ。
ジャパンヴィンテージギターとか言う人もいる。また、古い安物ギターだろうと言う人もいる。
どちらも正しい。

1973年、17歳だった私。
この時期 大卒の初任給 35000円、ラーメン100円。
ハイライト80円。記憶が曖昧だが、そんな時代のギター。

グランド・ファンク・レイルロード、1971年、後楽園球場にて激しい雷雨の中で伝説のライブがあった。
中3の時、中高一貫の高校のサッカー部の先輩から、「この時フェンスによじ登って騒いでたのが俺だ」という武勇伝を聞かされた。
「G・F・R」早速LPを借りた。
「若者はロックだ!」と言う時代に入っていた。実際エレキが欲しかった。

グランド・ファンク・レイルロード

この頃、高校生の私にとって、1万円のギターだって高くて買えない。
・・と言いつつ、18万円のホンダCB750K1の中古を買って乗っていた不思議。「ロックだぜ!」

この時代、貧しいが、趣味にかける情熱は凄かった。飯も食わずに金を貯めていた。

さて、当時アコースティクギターと言えばモーリスが代表格。
初期には、安くても良いギターを作っていた。
ここに紹介するのは、高級ギターではない。それでも40年も使える品質があった。

ヤマハF110        モーリスF-15    マルハ F100

Morris F-15 1974年  15000円
モーリスギターを販売するモリダイラ楽器 1965年創業
高級ギターはヤイリ楽器 普及機 は寺田楽器、飯田楽器が製造していた。
これは寺田楽器製で、巷では寺田楽器製に非常に良い個体があると言う伝説がある。

この時代はスマホもネットの評価もない、噂と伝説しかない。

これは合板だが、一枚板でないだけで、サイド・バックはローズウッド、それもかなり品質がいい、ハカランダとか思ってしまう。

ハカランダとはブラジリアン・ローズウッド、1990年から輸入規制されて手に入らない木材。ギターの材質としては非常に貴重で高価。

モーリスF-15 ヘッド
寺田楽器
ハカランダと思えるバック

他のF-15は別物と言って良いかもしれない。伝説の1本かもしれない。
妄想は楽しい。

このF-15と比較しているのが、日本の古い国産の安いと言っても当時1万円以上したギター。銘品だ。

YAMAHA FG-110 1970年  11000円
ヤマハですね、通称赤ラベルのFG。アメリカで一時期人気があった。乾燥している(場所)時期はよく鳴る。
世界のヤマハ 私はオートバイにも御世話になった。

MARUHA F100 1973年 10000円
マルハは福岡のギター会社で、もともと日本の戦闘機を設計製作した人が創業した。一時、斉藤和義さんが所有して話題になった。
なかなかレトロ感のあるギターだ。

今時、ライブでは、アコギはピックアップからアンプを通してしまうので、本来の生音は個性がない方がいい。
また弾きやすいものがいい。そんな時代ではあるけど、弾く楽しさはボロボロの古いギターにもある。

この時代のギターの鳴りは個性的で不思議な感じがする。

適当に話をしているが、音はこんな感じだ。F150とか言ってる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?