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私のギターの話(アコースティックギター) 2021年の段階

52才からギターを買いまくっていた
きっかけは、娘1(長女)が中3の時、「ギターってある?」と聞いてきたことだ。
私はあるよと言って、屋根裏へ放り込んでいたギターを取り出した。
既にネックが曲がって、弦高が10mmある。とても弾けたもんじゃない。
「買うか」
始まりはなんてことはない話。

ギターは高校時代に1年ほど練習して、友達のお姉さんの紹介で、ライブハウスで1回弾き語り、全く向いてないと思い止めた。それ以来の購入となる。
会社が神保町にあり、2009年頃はまだ個人営業している楽器店がこの町にも残っていたので、ギター屋巡りを実施。いざ試奏。Fの音が出る。
「なんだ、今時のギターは楽勝じゃん」と安易に思い。私もギター弾こうと思い。オール単板のヤイリのギターを閉店セール、7万円で購入。
これからギターを立て続きに買ってしまう。

ただ欲望に身を任せて
なんでもかんでもギターを買っていたのではなく、ルールとして単品で10万円以下としていた。一応技術屋の私、なんとなくギターの管理表も作っていた。
この狂った期間は2009年から2013年の4年間。それ以降は購入していない。
トータルで145万円くらい使っていた。

人生の妙か、そうこうすると人を呼び寄せた。結果、2011年頃からバンドにも参加するようになった。
こうして、演奏者からギターを見るようになると、普通の人間、ライブでは、楽曲ごとにギターなんって用意するのは不可能、つまりエレアコしか使えなかった。
そしてギターの収集は終わった。
最終的にライブ、また録音する場合、ギブソン、マーチン、純日本製を使っている。普通にいい。

ギターのリスト(エレキ、ウクレレ含む) 網掛け部分は処分したもの 総計72本もあった

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余り鮮明ではないけど、リストを見てもわかるが、1万円から3万円台のギターが多い。この辺りは殆どが国産でない、中国、インドネシアなどで作られている。よって、品質にかなりのばらつきがある。
国産品は昔の日本のメーカーの中古ギターだ。
欲望のままと言ったけど、ギターの種類とか特性を知れば知るほど色々なギターを弾いて聞いてみたくなっていった。

ギターの形
結構色々ある。形により音質も音量も変わっていく。それを自分で確認してみたかった。

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ギターの材質
アコースティックギターは木で作られている。だから木の材質により音質が変わる。また単板、合板でも音質は変わる。基本単板がいい音で高いと言われる。その差が中々分からない。
また、木の乾燥状態。乾燥すれば音はデカくなる。弾きこんだギターはよく鳴る。だから国産の古いギターがもの凄い鳴りをすることもある。

木の種類の一例

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弾きやすさ
弾きやすさは、まずは弦高とテンション、ネックの形状、フレットの精度、色々な総合力で決まる。
気がつく所を調整していく、そこで、どうしても部品の交換となる。

交換するもの
ナット 、サドル、ブリッジピンを交換する。 安物はプラスチックなので、牛骨とか人工象牙(TSUQ)とかに交換する。交換部品のストック。

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調整する
まずネックの調整 トラストロッド(ネックに入っているロッド)を回し曲がっているネックを出来るだけ真っ直ぐにする。
ネックがねじれている場合、素人では直らない。
工具など色々。

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弾いてみればわかる。それが全てで、調整程度では極端には変わらない。人間の性質と同じだね。
音質は基本材質、トップ、サイド、バック全て単板と一部合板を比較すれば、単板の音の方が澄んだ音がする。
通常、トップはスプールスが多い、サイド、バックの材質の主流はローズウッド、マホガニー。
コード弾きする場合、ローズウッドは高音、低音の音が大きい、だから切れがいい。マホガニーはよく言えば、高音、中音、低音と均一。音に厚みがある。
だから、マホガニーのエレアコの場合、ピックアップのイコライザーは低音と高音をあげて、中音を殺すといい音になる。エレアコにはローズウッドは向かないと思っている。

ギターの練習
人間、やはり古く慣れ親しんだモノ(趣味、仕事)を続けていると楽だが、それだと新しい仕事や視点や考え方が浮かばない。つまり、壁に当たる。マンネリかな。

物事はそんなに簡単に身につくことはないし、1万時間の法則もある。人生短い、仕事も趣味もやれる範囲は限られている。ただ、そのことに一筋だと限界があると思う。

私はたまに違う趣味や仕事をあえてやってみることがある。それは本道に直接的な効果はないと思えるけど、実はそうではない。
何故なら所詮人のやることは、そのコアの部分でラップすることが多い、そして新しい気づきがおこり、本道がより面白くなっていく。また奥が深くなっていく。
または、そのまま新しい事を突き詰めてもいい。その方が人生を楽しめる。

ギターもバンドにおける楽器としての立ち位置とかで、その基準が変わる。私の再認識では、ギターはリズム楽器だ。一定に刻めないと、ギターテクがあっても、聴いていてなんか気持ちが悪い。
そこでリズム練習をすると相当落ち込む私であった。

また歌も歌ってみる。下手でもいいから歌う。
そうするとギターとの兼ね合いの難しさ、弾き語りの独りよがり。段々恥ずかしくなるのだが、それでもあえてやる。
そうしないと
「俺達には明日はない」

1954年のGibson LG-1
演奏可能、かつオリジナルであれば、最低でも25万円する。
ただこいつはブレーシングをなんと、Xブレーシング改造している。アメリカ人わかんねー。
普通、この時代のGibsonは古臭いラダーブレイシングとなっている。
あの独特のチープサウンドはこのブレーシングによる。でもこいつも悪くはない。
オリジナルではないので10万円!
お茶の水の中古ギター店で買えた。まさにワンチャンをモノにした。
買ったのが10年前。67年経つギターとなる。
ある意味、楽器って凄い。
自転車に乗って、弾き語りぽく。




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