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生涯スポーツ・子供のスポーツとしてのスイム

スイミングクラブ
私が本格的に水泳を始めたのは28歳の時、アイアンマン(トライアスロン)を完走したい。その野望からスイミングクラブへ入会した。
今年で38年間続けていることになる。

さて私の場合、一応泳げるけど我流だった。
ハワイ・アイアンマンの3.94キロを泳ぎきる自信はなかった。
とにかく基礎からきちんと練習したい。
そこでスイミングクラブを探すと、なんと地元は有名スイミングクラブの多い地域だった。

マスターズクラスの初級から始めた
当時フィットネスブームだったので、スイミングクラブも盛況だった。
マスターの平均年齢も35歳くらいで、10代、20代も沢山いた。
1985年、とある日、一部のメンバーの集合写真。私も後ろにいる。

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スイミングクラブで、最低でも月に4、5回は泳いでいた。それが35年続いていた。だから私の体つきはスイマーだと思う。
一時期は、子供達が3人、妻と私、5人が通っていた時代もあった。凄い費用だ。
子供は、息子、娘1、娘2、1人はジュニアオリンピックを目指す選手になった。他の2人も記録会とか大会へ出るほど泳げるようになっていた。

私の美意識
妻もそうなのだが、どんなに球技系、野球、サッカーなどが上手くても、水泳が下手だと格好良さが半減すると思っている。
水泳の独学は難しい。無重力と水圧の世界。子供の頃から慣れないと上手くならない。綺麗に泳げない。
家の子供達は幼児クラスから泳いでいる。水は友達だ。

水泳は国策?
NHKの大河ドラマ 「いだてん」でも描かれていたが、日本のオリンピックは水泳強化から始まった。
まず学校にプールを作った。今はどんな学校にもプールがある。そんなのは日本くらいである。
日本人の識字率と金槌の少なさは世界1位だろう。そう勝手に思っている。

子供のスポーツとして早くから指導方法などのマニュアルが確立されている。
日本のスイミングスクールでは、幼児から始まる練習マニュアルが、科学的に子供の成長に合わせて整備されている。サッカーとか野球と比較すると雲泥の差がある。
特にイトマンスイミングスクール 水夢アルバムは、子供用のスイムマニュアルとして素晴らしい出来だ。

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水泳における子供と大人の違い 重心位置の問題
子供は頭が重い、体の比重も違う。
子供は泳ぐときの重心位置が、頭が重いので上に来る。胸辺りにある。
スイムは水の抵抗があるので、その影響を最小限にするため、体を水平に保つことがポイントとなる。
だから足が沈まないようにキックをする。
子供は重心位置が上で、足が浮きやすく、正しいキックを覚えやすい。また足首も柔らかい。
大人だと重心位置が腹辺りとなり、足首も固い、水面に足が出ないので、なかなか正しいキックが出来ない。

体の変化
成長期、女子の場合、小学校高学年で手足が伸びる。選手コースの女子はカモシカのような体型になる。背は大体そこで止まる。
娘もそうなったが、さらに初潮後は体に脂肪が付く。
どんどんと体つきが変化する。
ここで記録が止まり離脱する選手は多い。重心位置が徐々に腹に近づき、下半身に脂肪がついてくる。その差は男子より大きい。
男子も手足が伸びるが、その後筋肉が大量に付く。記録は伸びる。一方、筋力に靱帯や骨の成長が追いつかず怪我も増える。

泳ぎのスタイルでの差、フリー、ブレスト、バック、バタフライとあり、上下動の激しいブレスト、バタフライは体の変化の影響が少ないと感じた。

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トライアスロンでの重心位置
トライアスロンの水泳はクロールが主流だ。基本コースロープのないオープンウオーターで泳ぐ。
前方を目視するので、時折ヘッドアップをする。
定説だが、トライアスリートには特有の欠点がある。私もだが足が重いのだ。自転車、ランニングの練習から腰から下の筋肉密度が高い。

だから泳ぐとき、重心位置が後ろになってしまう。スイムでは重心は胸に近い方が泳ぎやすいし、水の抵抗も少ない。
でもトライアスロンではウエットスーツが着られるので、その不利を相殺してくれる。
現在、手首までのフルウエットスーツがトライアスロンで主流。
でも上半身の浮力はあまりいらないので、私はロングジョンの方が泳ぎやすい。

私の場合、最近ではショートトライアスロンが中心、年代別では常に5番内でスイムを終えている。
総合では500人参加なら、20番から40番くらいの順位だ。

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スキルスポーツ
私は手く泳げるようになるまで20年かかっている。大人のスイムは動きに癖があり、意識して直すのに時間がかかる。
基本的にスイムはスキルスポーツなので、直さない限りタイムは伸びない。

水泳を大人から始めた体格のいいスイマーが、小学生高学年女子の練習についていけない、タイムも遅い場合が多くある。
一方、自転車のロードバイクで、いくら大人から始めたからといっても小学生の女子に負けることは滅多にない。
つまりスイムはスキルスポーツなので、幼児から水泳を始めたら、1万時間の法則が成り立つ。

スキルスポーツは生涯スポーツ向く、スイムは年齢に関係なくきちんと考えて練習すれば上手くなれる。全身運動で有酸素運動。
最後に我慢強い繰り返しの練習は人生に良い結果を招くと思う。
その例として、勉強をする子供が多い。

娘のスイムの大会で辰巳国際水泳場に何度も行っているが、驚いたことがある。スイム競技は、本番は何秒かの世界。殆どが待ち時間となる。
厳しい体育会系のクラブは終始応援しているけど、待ち時間に勉強している子供達を多く目にする。
長い待ち時間、ノートや教材を開いてもくもくと勉強している。

小学生はゲームをやっている子も多いが、中高生は勉強している子が多い。
私の主観だけど、部活でも水泳部は偏差値が高い学校へ進学している。
ライバルは自分のタイム、こつこつと一人で泳ぎ込むことが、勉強と似ているのかもしれない。ちなみに東大生の子供時代のお稽古ごとで1番なのは水泳だ。

子供から大人まで、若い子から爺さん婆さんも泳力別に、一緒に練習出来る生涯スポーツとして、スイムは楽しい。



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