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魅惑の女性ボーカリスト 癒し系

 ADELE(アデル)、ALICIA(アリシア)、CDは持っている。
ただ私は1970年代が青年時代なので推しは違うものとなっている。

ADELE(アデル)、ALICIA(アリシア)

 1970年代、私が10代だった。この世代は全共闘でもないし、その後の団塊ジュニア世代でもなく。今思えばポパイ世代
アメリカの若者カルチャー、新しいスポーツ、音楽、遊び、車、バイクが大挙して入って来た時代において、それを先陣を切ってやってみた世代だ。

 この世代は「遊びの幕の内弁当」と言われるほど、変わり身が早かった。
先週暴走族だった男が、翌週、黄色のワーゲンに乗って辻堂でサーフィン。
リーゼント男がアイビーに様変わり。
サーフィン、スケボー、スキー、フリスビー、ゲイラーカイト、ウインドサーフィン、ボルダリング、トライアスロン、モトクロス、カヌー、マウンテンバイク、テニスだってやる。

 車も改造しスペシャル化、バイクも乗るし、オフロードツーリング、家族を持てばオートキャンプだ。
本当に何でも出来る。
音楽で言えば山下達郎さんもこの世代だ。湯水のように雑多なアメリカの大衆音楽を聴いていた時代。

 その頃も大きな流れとして、突出した女性シンガー・ソングライターが沢山出てきた。まずその代表的なアルバムとして、

キャロル・キング/つづれ織り 
ジョニー・ミッチェル/青春の光と影
リッキー・リー・ジョーンズ/浪漫

 リッキー・リー・ジョーンズは1970年代を代表する女性シンガーソングライター。ジャケットのくわえタバコ姿。渋いねぇ、当然LPを買ったよ。
アイドル的女性シンガーもいたけど、私達のグループとは無縁だった。

1970年代の高校生の文化圏
 あの時代の高校生の文化圏は大枠2つあった。
グループ1
ここは私のいたグループ。工業高校、バイト、暴走族、高卒か3流大学、アホ文化圏。 趣味 バイク、車、音楽(ロック)

グループ2
普通科、受験校 大学受験、大卒(国立、医学区部)、エリート文化圏
趣味、アイドル、音楽(フォーク)、映画鑑賞、読書

 自分が所属していたアホ文化圏の友達(工業高校卒)とは、今でもたまに会って飲んでいる。そして皆、口を揃えて言う。
「あの時代が一番楽しかった、土曜の夜の暴走とロック三昧」

 今さらどうでもいいけど、あの時代はお互いに相容れない文化圏だった。そして両グループも高校時代が最高だったと言う。

吉田秋生さんを読んでいた時代

魅惑の女性ボーカル 癒し系とは
 そんなバックボーンを持つ私だが、女性の歌う静かな楽曲も好きだ。
まず基本ボーカルは甘い声、細い声が好きだ。ロックやカントリーの野太い声はいらない。
音楽の方向としてロック、ファンクではない、また歌い上げるようなバラードでもない。
それで、ADELE(アデル)、ALICIA(アリシア)は除いた。

 リズムは軽い8ビート、4ビートで、ささやく歌声、ウィスパーボイスが特に好き。
となるとボサノヴァ アントニオ・カルロス・ジョビンとなってしまう。
でも「イパネマの娘」 ではない。じゃあ何?

CDから紹介
 まず新しいCDを紹介するが、サブスク嫌いなので、あくまでもアルバムを推す。

Rosie Frater-Taylor 「Bloom」2022年3月1日
ロージー・フレイター・テイラー ブルーム

 英国ロンドン出身、若きシンガー・ソングライター&ギタリストの注目株だ。

Rosie Frater-Taylor and   Joni Mitchell

 現地メディアやトップDJに「まるでジョニー・ミッチェルとパット・メセニーが出会ったようだ」「ジョン・メイヤーの女性ヴァージョン」と賞賛される。瑞々しい感性がアルバム全体に溢れ、ピュアでナチュラルな歌声、アコースティックでリラックスしたグルーヴがどこまでも心地よいと紹介されている。

 ジョニー・ミッチェルの歌い方に似ている。ギターを弾くがそれがパット・メセニーの音だと言う。パット・メセニーの全アルバムを持っている私としては、それは風味だ。でも上手い。

これはジャズ(フュージョン)の括りだと思う。

小野リサ NANA デジタル リマスター 1990年
 色々音源はもっているが、これが一推し。ボサノヴァの小野さんならこれだ。

Olivia(Olivia Ong)    and  Ono Risa

  日本にボサノヴァやブラジル音楽を広く知らしめるきっかけと功績を作った、小野リサのセカンド・アルバム『NANA』
ヒット曲「星の散歩」他を収録。リオ・デ・ジャネイロにて録音した作品。1990年度日本ゴールドディスク大賞ジャズ部門受賞作。
サントリーのワインのCMにこの曲と小野さん自身も出演していた。


Olivia(Olivia Ong)  a girl meets BossaNova 2  2006年11月22日
オリビア ア・ガール・ミーツ・ボサノヴァ2 

 最近、私が聴いているウィスパー・ヴォイスを持ったシンガポール生まれの女性シンガー。

 アントニオ・カルロス・ジョビンによるボッサの定番曲「Wave」、シャーデー「Kiss Of Life」から松田聖子の「Sweet Memories」の日本語カヴァーされている。
しっとりした歌声だ。英語が上手いのかなぁ?的な発音だけど、それがいいねぇ。
松田聖子 Sweet Memoriesのカヴァーでは1番いい。松本隆の詩はいい。


Valerie Catter  Just A Stone’s Throw Away
ヴァレリー・カーター 愛はすぐそばに

Sade  and Valerie Catter

 最後に青春の思い出のアルバム。
1977年のアルバム、レコードも当然持っているけど、普段の音源はCD
1曲目のウー・チャイルド(原題:Ooh-oo child)
これだけで、気分が高校生の時代に戻るほど強烈だ。こんな彼女が欲しいと当時は思っていた。そんなジャケットだ。
名盤だ。この曲に癒やされた。

 以下は大御所で、なんとなく癒し系では無いような気がしてきたので、別途で紹介しよう。
Joni Mitchell  ジョニー・ミッチェル
Ssde(これはユニット名)

追記
 このネット時代、ネットの配信で人気を得た女性シンガーソングライターがいる。
とは言え、ネットでサクセスストーリーがあった時代。10年以上昔だの話だ。
ネットがメジャーメディアになった今、ほぼ仕込みとなる。
詐欺ばっかりだ。どうしてこうなったのか、そこに愛はない。
ネット=詐欺と私の頭ではなりつつある。いい時代は続かない。

Colbie Caillat and  Kina Grannis

Colbie Caillat コルビー・キャレイ
 女性版ジャック・ジョンソンと言われる 温かみのあるヴォーカル。曲調も古めでいい。

Kina Grannis キナ・グラニス
 
生ギターだけのオーガニックなサウド、人気はあるが、あえてメジャーデビューせずに自分のスタイルを貫いている。そこがいい。セレブな人生なんて糞食らえ。
歌声は綺麗で本当に癒やされる。

サンセットセッション これは雰囲気がいい。そしてギターが上手い。
Gone - Kina Grannis Original


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