【第4号】colomagazine(2020/06/09発行)

6月9日、ロックの日にころからのメルマガcolomagazine(ころまが)第4号をお届けします。
内容盛りだくさんのため、前口上は短めでレッツ・ゴー!

第4号のラインナップ
1)【特集&Pickup】『モロトフ・カクテルをガンディーと』刊行!
2)【オンライン・イベント】「若者たちが語る戦後75年」開催
3)【コロナ時代に読みたい一冊】『あそびの生まれる場所』
4)【今週のトリビア】2段バーコードのヒミツ
5)【今週のタレコミ】書評掲載情報

※ころからが発信するcolomagazineは、メディア・出版関係者を中心に、これまで触れあう縁のあった方へ送信しています
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1)【特集&Pickup】『モロトフ・カクテルをガンディーと』刊行!
世界19カ国で翻訳刊行された『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(紀伊國屋書店)の著者、マーク・ボイルの3作目『モロトフ・カクテルをガンディーと』(吉田奈緒子訳)を今月15日に刊行いたします。
http://korocolor.com/book/drinking-mc-withGandhi.html
ご存じのとおり、「モロトフ・カクテル」は火炎瓶のこと。それを非暴力主義の象徴ともいえる「ガンディー」と「飲み干す」というのが原著タイトルです。
なんとも洒落たタイトルですが、内容はなかなかにラディカル。自らの「カネなし生活」さえも改良主義的だと批判し、構造的な暴力(システミック・ヴァイオレンス)にいかに抗するかが論じられる骨太の一冊です。
416ページにのぼる本書を読み解くヒントとして、翻訳者の吉田奈緒子さんが、本書翻訳中に紀伊國屋書店のPR誌『scripta』に連載されていた記事を小社noteにて公開させていただくことになりました。
https://note.com/korocolor/n/n05a41ac0710c
第1回は、ミリオンセラー『完全自殺マニュアル』(1993年/太田出版)の著者で、近年は『脱資本主義宣言』、『0円で生きる』(共に新潮社)などを発表されている鶴見済さんとの対談の様子から、本書の日本語版を小社が刊行する決意を固めるところまで描いておられます。
ころからのnoteを「フォロー」して、今後の展開にご期待ください!
https://note.com/korocolor
ちなみに、本書発売日の6月15日はどんな日?
http://www6.plala.or.jp/guti/cemetery/PERSON/K/kanba_m.html

2)【オンライン・イベント】「若者たちが語る戦後75年」開催
小社刊『若者から若者への手紙 1945←2015』(落合由利子、北川直実、室田元美) の著者と若者たちによるオンライン・シンポジウムが6月20日に開催されます。
「若者から若者への手紙1945←2020」プロジェクトの主催で、パソコンやスマホのアプリ「zoom」を使って無料配信されます。
参加希望者は、6月15日までに「氏名、年齢、所属(職業・学生など)、メールアドレス」を明記のうえ、 wakamonotegami@gmail.com へお申込みください(参加無料)。
参加希望者にメールでzoomの専用URLが送られてきます。
リアルに「集まる」ことが難しい状況ですが、戦後75周年のいまこそ、平和への道のりをともに歩みましょう!
【シンポジウム登壇者】
関口純平さん(27歳、東京都出身、会社員)
杉村元さん(18歳、千葉県出身)
瀧元深祈さん(27歳、静岡県出身、ベルリン自由大学大学院生)
元山仁士郎さん(28歳、沖縄県出身、「辺野古」県民投票の会代表)
『若者から若者への手紙』著者(敬称略)
落合由利子(写真家)、室田元美(ルポ・ライター)、北川直実(編集者)
くわしくは→ http://korocolor.com/news/202006-75.html

3)【コロナ時代に読みたい一冊】『あそびの生まれる場所』
http://korocolor.com/book/asobinoumarerubasho.html
[2017年3月初版刊行、2刷計4000部、四六判、302ページ、1800円+税]

新型コロナウイルスの蔓延とともに、小学校から大学まで閉鎖されました。さらに、子どもたちの自主的な「あそび」に寄与するはずのプレーパークも関東地方の1カ所をのぞいて閉鎖となりました。一方で、学童保育は保育者の不安を抱えたまま休業しませんでした。
子育ての「アウトソーシング」には、ふたつの機能があると言われます。ひとつは「預かり」機能。子どもが安全に過ごせることが求められます。もうひとつは「子育ち」機能。子どもが子どもでいられる場所(「オトナ」であることを求められない)、タテ・ヨコ・ナナメの関係性のなかで育つことができるスペースです。
これらは、完全に分離できるものではありませんが、強いて腑分けすると、学童は「預かり」機能で、親の職を守るために必要とされるもの。一方プレーパークは「子育ち」機能で、親がなくとも、あるいは預かり機能を必要としない家庭の子どもにも必要とされる場です。
なのに、この日本社会は、前者を親の都合で営業し続け、子どものために存在すべき後者をあっという間に休業してしまったのです。
どうしてそうなったのかを考えるヒントが、この本にはあります。コロナ以前に刊行された本ですが、「あそび」をキーワードに公共とは何かを紐解きます。
いま、コロナの第2波が懸念されます。そのときに、どんな公共を必要とするのかを考えるために、ちょっとした「凪」状態のいまこそ、手に取ってもらいたい本です。

4)【今週のトリビア】2段バーコードのヒミツ
最近はコンビニでもスーパーでも、レジではなんでも「ピッ」ですよね。商品についたバーコードを読み取り機にかざせば自動的に金額が表示されます。
ところで、そのバーコード、本だけほかと違うことにお気づきですか?
コカ・コーラも朝日新聞も、みんなバーコードはひとつだけ。なのに、本だけふたつ付いてます。これを業界用語で「2段バーコード」と言います(いや、誰がどう見ても”2段バーコード”ですが・笑)。
なにが違うのでしょうか?
手元の本の裏表紙(業界用語で「表4(ヒョウヨン)」と言います)をご覧ください。よく見るとバーコードの直下に数字があります。上の段はISBNといって本の固有番号です。このうち最初の「978」は「本」であることを、つぎの「4」はメイド・イン・ジャパンであることを示しています。その下が固有番号。正確に言うと、固有番号の前半が出版社コード(ころからの場合は「907239」)で、後半が本の固有番号。さらに最後の1桁はチェック・デジットとなっていますが、これの説明はググってください(笑
それはともかく、問題は下段のバーコードです。これが、他の商品には付いていないのです。なんの情報が入っているのか?
はじめの「192」はすべての本に共通の番号で、つぎの4桁がCコードといって、本のジャンルを分類する番号、そしてつぎの5桁が金額、最後の1桁はやはりチェック・デジットというわけです。
==
192△△△△□□□□□x
==
仮に上記番号とすると、△部分がCコードで、□部分が金額というわけです。
なので、理論上、10万円以上の本は2段バーコードでは表記できないことになります。ハイパーインフレが来たらどうするのかと思うと夜も眠れないですね。
ここまでがトリビアなのですが、なにか気づきませんか?
そうなのです。商品そのものに価格情報が印刷されているので、書店は自由な値付けができません。スーパーなどは、バーコードと価格をメインのコンピューターに記憶させることで、1段バーコードのみを「ピッ」とするだけで金額が表示されます。が、本屋さんはバーコードと売値を紐付ける作業をしていませんので、上段だけではいくらで売ればいいのか分からないのです。
公取法ではメーカーが売値を拘束することを禁じていますが、本は新聞などとともに価格拘束してもいいことになっています。これに反対する業界関係者も少なくはないのですが、現実には出版社も取次も書店も、この2段バーコードに依存しているため、値下げ販売はとても面倒だとされています(もちろん、高値で売ることも)。
そう思うと、この2段バーコード、デザイン的に「邪魔」なだけでなく、なんとなく憎たらしい存在に見えませんか?
え、そんなことない? いいです、わたしは好きじゃないです、この子…。

5)【今週のタレコミ】
前号(5/28発行)で、共同通信で配信された『草 日本軍「慰安婦」のリビング・ヒストリー』書評の掲載紙を発見したら教えてください、とお願いしたところ「ころまが」読者から下記の地方紙に掲載されていたとのタレコミを頂戴しました。感謝。
・京都新聞(5月17日)
・神戸新聞(5月31日)
・愛媛新聞(5月17日)
・熊本日日新聞(5月17日)

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