【第6号】colomagazine(2020/08/08発行)

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかりませんーーという紋切り型報道が溢れていますが、大都市在住の人にとっては、「歯止めをかけようとしてる政治家はいるのか?」「歯止めする方法を教えてよ」という感じでしょうか。
このまま「Go To Hell」にならないことを祈るばかりですが、ころからのメルマガcolomagazine(ころまが)第6号をお届けします。

第6号のラインナップ
1)【 今月の放送予定 】「おはよう」とかけて「Zero」と解く、その心は…
2)【全国劇場情報】「日本人の忘れもの」公開中!
3)【コロナ時代に読みたい一冊】『みな、やっとの思いで坂をのぼる』
4)【今週のトリビア】「ころから」って、どういう意味?

※ころからが発信するcolomagazineは、メディア・出版関係者を中心に、これまで触れあう縁のあった方へ送信しています
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1)【 今月の放送予定 】「おはよう」とかけて「Zero」と解く、その心は…
「どちらも”日本”が大切です」。
そうなのです、ころからの本がこの夏、NHKの「おはよう”日本”」と、”日本”テレビ放送網の「News zero」で立て続けに紹介されるのです!
その本とは、2015年刊行の『若者から若者への手紙 1945←2015』(落合由利子ほか)
1945年に若者だった人の戦争体験と、その証言を読んだ現代の若者からの手紙によって構成される本書は、新たな形の戦争継承として注目されています。
今月には、宮部みゆき作品の翻訳家としても知られる岩渕デボラさんによって英訳されました。
1945←2015: Reflections on Stolen Youth

また、著者たちによる「手紙プロジェクト」が注目されるなか、8月11日放送の「おはよう日本」(番組内コーナー「おはよう首都圏」で放送予定)と同月14日放送の「News zero」(番組最後の特集で放送予定)で紹介されることになりました。
オトナの事情でSNSなどで事前情報を拡散することはできませんが、ご覧くださったあとには、じゃんじゃん拡散ください!
人口の83%が「戦争を知らない世代」になったいま、どのように「バトン」をつなぐのかといった観点で放送されることを望んでいます。

2)【全国劇場情報】「日本人の忘れもの」公開中!
7月刊行の『ハポンを取り戻す』(河合弘之、猪俣典弘) は、ドキュメンタリー映画「日本人の忘れもの」とともに、フィリピン残留日本人2世の国籍回復を世論喚起するものです。
その「日本人の忘れもの」(小原浩靖監督)が、全国の劇場で公開中です!
7月25日からの東京(ポレポレ東中野)を皮切りに、横浜、大阪、京都で順次公開されますので、ぜひ劇場へお越しください。
こう言っては語弊がありますが、たいへんに「おもしろい」ドキュメンタリー映画です。途中、安倍首相が「いい人」に描かれ、アンチ安倍族をハラハラ(?)させるところも見所です。
そして、80年代に青春を過ごした人は、エンディングテーマを歌う「甲田益也子」の名に「おっ!」と思われるでしょう。そう、dip in the poolなどの甲田さんです。
劇場などの情報は公式サイトでご確認ください→ https://wasure-mono.com/

3)【コロナ時代に読みたい一冊】『みな、やっとの思いで坂をのぼる 水俣病患者相談のいま』(永野三智)
[2018年9月初版刊行、3刷計6000部、B6変形、256ページ、1800円+税]
[特装版=B6変形、上製、256ページ、2700円+税]
特装版 みな、やっとの思いで坂をのぼる
今年2月から全国へ感染が広がった新型コロナウイルス(COVID-19)ですが、岩手県では長らく感染確認者がゼロでした。そして、7月31日に初の感染者が確認されました。
もちろん「ゼロ」であることは悪いことではありません。しかし、万一にも「隠された」「ないことにされた」とすれば、それは大問題です。
そうしたことを考えるのは、永野三智さんの『みな、やっとの思いで坂をのぼる 水俣病患者相談のいま』があるからです。
ある島の人がこう語ります。
「昔はな、役場も漁協も『水俣病に申請しちゃならん』、『こん島から患者ば出したらならん』ち言いよった。俺たちは、それば守った」(同書100ページ)
その結果、身体に変調をきたした老人は「アル中」の烙印をおされて亡くなっていったとも。
これが「昔」に限った話なのかーー。新型コロナに感染するのは「自業自得だ」と考える人の比率が世界でもっとも高い国、日本の「いま」ではないかと恐れを抱いてしまいます。
感染症と公害病を同一視するわけにいきません。そうしたことも理解した上で、水俣で、熊本で、そして日本のあちこちで、なにが起こったのか、起きているのか見つめ直す機会をもうけることは必要ではないかと思います。
帰省もままならない今夏、ぜひ手に取ってみてください。

4)【今週のトリビア】「ころから」って、どういう意味?
いまさらですが、社名の「ころから」とはどういう意味でしょうか? 2013年創業時には、あちこちで説明してきましたが、最近はあまり尋ねられなくなりました。
いまさら「講談社って、どういう意味?」とか「本屋じゃないのに、どうして岩波書店?」とは話題にされないのと同じく、いつしか「ころからって、どう意味?」と聞かれなくなるのも悪くないと思ってます。
が、一方で、それはそれで寂しいもの(笑。
ころからの「ころ」は、「転」とも書き、大きな石を運ぶときに使う丸太状の道具です。曳き家などにも使いますね。
そして「から」は英語のFromと同じ意味。「ころ」から車輪つき台車などにパラダイムシフトしようという意味ですーーと答えています。
が、じつは、もうちょっと先があって、パラダイムシフトは必ずしも「進化」や「発展」を意味しません。「進化」の物差しそのものをシフトしてしまうこともありえます。
たとえば、大坂城を造るための巨石を瀬戸内海の産地から運ぶのではなく、瀬戸内海の島にお城を築いてしまう、あるいは強大な石垣での防御を必要とする城なんかやめちまえ、こうしたこともパラダイムシフトだと考えます。
「ころ」はとても小さな、そして単純な道具です。でも、それが大きな力を発揮することもあります。が、それを必要としないという選択肢もありえます。
そうしたわけで、「ころから」と命名しましたが、東西の食文化が混交する「コロッケ唐揚げ弁当」の略称だと思ってくださっても構いません。

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