前向きな言葉を掛けられる人になりたいと言う話

我が家は4人男子(8、6、3、0歳)の子育て中なのだが、基本的にそれを聞くと、凄いですね…とか、大変だね…と、(半ば異次元の者を見るような)そんな感じの感想をいただく。
そうなるとこちらも、いやーもう賑やかですははは。みたいな返答をして、そのまま会話を続ける場面なら面白兄弟げんかエピソードで盛り上げたりする。
そんなやりとりが男子3人になった辺りからもう完全に定番になっていて、世の中の男子育児のイメージって相当壮絶な感じなのだなぁと逆に教わっていた。
当の私はと言えば、まぁ大変は大変だけどそこまでじゃないという感じ。

だってそもそも、3人で死にそうもう無理です…と思っていたら4人目なんて考えないわけで。

4人いたら楽しそうじゃん!という思いがあったので新たな命を望んだのでございます。
まぁあとは、夫が4人兄弟の末っ子だったり、上のお兄ちゃん達がわりと育てやすかったり、色々と4人いたらいいよねーという気持ちになりやすい要素は重なっていたとは思う。

確かに大変だけど、それぞれに可愛くて愛おしくて、4人目なんてもう赤ちゃんなだけで最高潮。
まじで食べちゃいそうなくらい可愛い。

そんなある日、子供にインフルエンザを頂戴したので病院に行ったときのこと。
診察室で先生から、お子さん何人ですか?と聞かれた。
4人ですと答え、ついでに男女比も聞かれて全員男の子ですと答えた。(もうここまでは完全に出来上がってる会話の流れ)はいはいそれでお母さん大変ですねぇと言われるやつ…と無意識に準備していたら
「男の子4人て、それは…凄く楽しそうですね!」と、初めてのリアクション。

そんな風に正面から言ってもらえたこと、今までなかった。
だからすごく新鮮で、そして嬉しくて、スカッと気持ちよかった。

「はい、凄く楽しいです。本当に賑やかで…楽しいですね。」

いやぁそうでしょうそうでしょう、僕の家は2人なんだけど、もっといたら楽しかっただろうなぁって思うんですよーと先生が続けていた。

小さなことだ。
本当にきっと、先生にとっては何気ない、何でもないやりとりなのだけど、
このやりとりは私の心に温かいものを運んできてくれた。
大変だね、と労ってもらうよりも
凄いねーと感心されるよりも
こんな簡単でさわやかな言葉が1番嬉しかった。

ああ自分もこんな風に、前向きな言葉を掛けられる人でありたいな。
家に帰る道を歩きながら、そんなことを思っていた。

子育てについての会話は、どこかいつもネガティブな言葉がつきものだったりする
こんなことが大変だよねとか
子供のおバカな話とか
悩み事とかなんとか
そういう話って笑えて楽しいからさ、なんか盛り上がっちゃうんだよね。
だけどそういうやりとりの中でも、誰かの心を明るく、温かくするような言葉を掛けられる人になれたらな。
大変だけど、楽しもう!って気持ちになるような。

そういう人になりたいなぁと、思った出来事だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?