【小児科医向け】アレルギー専門医試験攻略ノート
小児科医が最小の努力でアレルギー専門医試験に合格できるようポイントをまとめました
今回このnoteでは小児科医である私が実際にアレルギー専門医試験を受けて合格した方法をさらにブラッシュアップして、最小の努力で最短で合格ができるようにポイントをまとめています。
このnoteを見るだけでも十分に合格点を取ることができるのではないでしょうか。
内容については随時アップデートしていく予定です。
<まずはじめに:実際に試験までにやったこと>
私が試験までに行ったことを簡単にまとめてみます。
試験2か月前に過去問を入手、勉強開始
試験に使えそうな情報を集める
過去問で解けなかったところを中心にまとめてオリジナルの資料を作成
過去問と資料を繰り返す
私は約2か月前から試験勉強を開始しました。
知り合いからチラッと過去問を見せてもらいましたが設問の意味すら分からない状態で、かなり危機感を覚えましたが、まずは傾向をつかむことが必要と、過去問を日本アレルギー学会のホームページから4年分入手しました。
実際に過去問を解いてはみるものの、喘息や食物アレルギーの問題がなんとなくわかるくらいで、ほとんどの問題は解けず撃沈してしまいました。
ただ、過去問を複数回解いたことで何となく試験の傾向がつかめたため、次にアレルギー学会やアレルギー、免疫(アレルギー専門医試験といいつつ
かなり免疫が出題されています)についてのサイトやテキストを調べて自分なりにまとめてみました。
最終的には、オリジナルの資料作りと過去問を繰り返し解くことで(といっても1日1-2時間くらいしか時間は取れませんでした)徐々にバラバラだった知識が噛み合い、本番を迎え無事に合格することができました。
ただこの資料作りに時間を取られてしまったため普段の業務もありかなり寝不足の日々を過ごすこととなりました。
そこで今回この資料をnoteにまとめましたので、皆さんの試験勉強に役立ててもらえればと思います。
それではアレルギー専門医試験の各項目のポイントをまとめていきます。
これをやれば簡単に合格点が狙えると思います。
小児科医以外の先生もかなり被る部分がありますので是非参考にしてみてください。
<アレルギー専門医試験ポイントまとめ>
免疫系
アレルギー専門医試験といいつつかなり免疫から出題されます。
かなり細かい知識も要求されますのでしっかり覚えましょう。
暗記になってしまう所もどうしても多くなってしまいますが、なるべく理解しておきたいところです。
私は休み時間の免疫学を使って広く浅く学習しました。初学者にもわかりやすく構成されていますので一読することをお勧めします。
■B細胞
• B細胞の役割は下の3つ
①抗原提示
②抗体産生
③メモリーB細胞が次回の抗体産生に備える(免疫記憶)
• CD19、22を発現する
• CD20は4回膜貫通型疎水性糖蛋白質
• リンパ節の胚中心を形成する
• エンテロウイルスは細胞融解型ウイルスなので細胞外に出てB細胞による抗体で処理される
⇒★ウイルスなのにB細胞で処理するところは問われやすいポイントです!
■T細胞
・抗原提示を受ける前のT細胞をナイーブT細胞という
・T細胞はCD4陽性T細胞とCD8陽性T細胞あり
・CD4陽性ナイーブT細胞はヘルパーT細胞(Th1、Th2、Th17)、制御性T細胞(Treg)の4つのどれかに分化。
・CD8陽性T細胞は全て細胞傷害型T細胞(Tc細胞)に分化、マクロファージを活性化する
・Th1はIL-12、IFN-γ、Th2はIL-4、Th17はTGF-β、IL-6、IL-23、TregはTGF-βの存在下で分化
★細かいですが覚えましょう
・Th1は細胞性免疫、Th2はアレルギー反応に関わる
★ヘルパーT細胞が産生するサイトカイン
・Th1からIFN-γ
・Th2からIL-4、5、9、13、
・Th17からIL-17が産生される
・IL-17は上皮細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞に作用して好中球を呼ぶケモカインを産生させる
★制御性T細胞
・CD4+CD25+
・ナイーブT細胞からTGF-βが産生され増殖、誘導される
・TregからはIGF-β、IL-10 が産生(炎症を抑制)
・CD4陽性のナイーブT細胞がTh2に分化
(Th2>Th1なのでIFN-γは産生されない)
・IL-4、5、13を放出。IL-4優位のためIgEにクラススイッチする
・CD4分子はMHCクラスⅡと結合する
・ナイーブT細胞はCD45RA分子を発現する
・制御性T細胞による免疫抑制機序の一つはCTLA-4発現による抗原提示細胞の機能抑制である
■自然リンパ球(ILC)
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