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読書ノートのフォーマットの変遷

Evernoteに保存している読書ノートのフォーマット、少しずつ変化してきています。
これを見てみると、どのように読書に向き合ってきたかと言うことがある程度分かるような気がします。

ということで、読書ノートのフォーマットの変遷を振り返ってみることにしました。

ちなみに、タブレットでの読書は2019年9月頃から少しずつ電子書籍を読み出し、2019年12月末からKindlePaperWhiteで電子書籍の読書を開始しています。ここからは電子書籍メインです。
2020年5月末からKindleOasisも導入し2台体制で電子書籍の読書をしております。

ハイライトのみ

スタートは2019年4月29日、となっています(Evernoteでの作成日時)。
このときは、本当にハイライトをEvernoteにコピーして使い物になるかをチェックしたんだと思います。
ハイライト部分のコピーのみとなっています。
最初のうちは、一つの書籍で10個前後と絞っていたようです。
できるだけ一望して何が書いていたかを思い出せるようにしていたんだと思います。
途中からたくさんのハイライトをつけるようになっているようですが、「エクスポートの制限に達したため、一部のハイライトが非表示になっているか、省略されています」となっています。
ハイライトの付け方でもいろいろと考えていたのかも知れません

ハイライトとしょうもない感想文を添付

感想文をつけることがたくさんのハイライトのフラグになるだろうと言うことで、本当にしょうもない感想文をつけるようになりました。
一番最初に感想文をつけたのが2020年4月5日。
柳田国男氏の「空白の天気図」という書籍です。
終戦直後に中国および九州地方を襲った台風についての著作です。
これに付けていた感想は以下の通りです。

「終戦直後の状況を知るよい本だった」

うーん、ダメすぎ…

この頃は何冊か読んでから(ひどいときは1ヶ月ぐらいためてから)感想文を書いていたので、めちゃくちゃしょぼいです。
恥ずかしい…

さすがに次の月ぐらいから、もう少しましな感想になってきていますが、まだまだ浅いです。

2020年7月ぐらいになると、かなりましにはなってきましたがごらんのようにたいしたことはありません。

米原万里氏「不実な美女か貞淑な醜女か」感想です(作成日;202年7月30日)
この直前に読んだ翻訳家・田丸久美子氏の友人でもある米原万里氏の著作。言語に対して非常に深い思索を行っている。外国語を繰るにはまず母語(我々の場合は日本語)をしっかりと身につけてからすべき、とか日本語を客観視することができなければ外国語はきれいに修得できないなど。また、翻訳のからくりを理論的に図を使って説明している。これも非助湯に理解しやすかった。
通訳や翻訳を依頼するときの尾イントなどにも触れておりなかなか面白かった。他の著作も時機を見てトライしてみよう。
著者は2005年に亡くなっているところが悔やまれる。

この調子で2021年4月まで続きます。
結構不毛ですね…

ポメラを使った感想文入力

そしてポメラを購入した2021年5月頃から少しずつ変化が見られます。
ここからは、本を読みながらとか、読んだ後で大切なところをあえて書き出すようになって、徐々に充実してきます

いくつかの項目をテンプレートにしてみた

それからすぐにいくつかの項目をテンプレートにして、書き出すようにし出しました。

5月5日から

書名
読書開始日
読了日
感想

という項目(ポメラの定型文機能を利用)を作り、それに併せて感想を書くようになったのでかなり見やすくなっています。(長いですが全体の構成を見ていただければと思います)

下記のものは読書しながらポイントをまとめたので少し冗長性高いです。

今回は読書しながらポイントをまとめてみた。

この内容は別ファイルとし読書の際に何か引っかかることがあればチェックするためのチェックリストとした。
読書の際のチェックポイント

順調に読書をしていても、ふと効率が気になったり、不安になることがあると思う。
そのときのチェックリストを作ってみた。

・読む前に視界をデザインし集中モードに設定変更する。
・表紙と帯・目次からどのような本なのかの「仮説」を作ってから本を読む。(仮説設定に時間をかけすぎない、読後に仮説の正誤についてとらわれる必要はない)
・筆者の言葉の温度が上がるところに注目する(文章の最初と最後、強調表現、譲歩構文)
・著者の主張に納得するならば線を引く、違和感があればツッコミを入れる。突っ込みの入れる方向は3種類。「問い」「主張」「根拠」このとき自分と違うこと=不正解と見なして対話をストップしないように注意。
・選書についても気を払うべき
自分が理解できるレベルの内容であること
信頼性が高いと判断できる根拠があること
経年的に価値が下がりにくい内容を書いている本である
自分の読書の目的にも目配りをする(時々読むべき本の方向性・ テーマ・予算などについて振り返ってみる)
知的好奇心を満たす本も取り入れるべき。
一回の読書に対して即効性を期待すべきではない
・難解な本に対する心構え
読解力がないから難解な本が読めないというわけではない
難解な本にはパターンがあることに気づくこと
・パターン1 テーマ自体が難し→全体構造がわかりやすい 本・文章がわかりやすい本・詳細がわかりやすい本にまず当 たってみる
・パターン2 背景知識を知らないため難しく感じる→背景 識を調べ地道に学んで攻略するのが王道
・パターン3 文章そのものが難しい→先にどんなあらすじ かを知っておくとよい。(オチを知るほど文章は読みやすく なる)
・前提として読解スピードや読書量というのはそれぞれであるのであまり周りの状況を気にしないということが大事。
・上記と重なるが、他者からの承認を求めないことも大事。
・思うように読書が進まなくてつらい、OUTPUTするのがつらくなってきたらまずはいったん立ち止まって深呼吸!
・OUTPUTを意識することで知的な体力を増進できることに留意。

・INPUTとOUTPUTのどちらかに何らかの問題がないか確認する。

・INPUTに問題がある場合
本の内容がうまく脳に蓄積されない場合→次の3つを確認
1.自分の興味、関心が薄い本を選んでしまっていないか?
2.本の難易度が高すぎて脳が情報を受け付けられない状態→この場合先に進まずまず損切り
3.集中力を切らした状態で読んでいないか

・OUTPUTに問題がある場合
・OUTPUTの巧拙については他人との比較をしない。強いてすると すれば過去の自分と比べてどのように進歩しているかということ を主眼とする。
・OUTPUTの手法の確認
4つのステップを踏む必要がある

Step1 INPUTした情報を整理する
自分自身で情報を棚卸しする。これをしなければ話がわ からないと言われることになる。それをした上で誰かに 向けて話したり書いたりする。

Step2 INPUTした情報の理解
Step1の結果をじっと眺め、思考し、理解する。
これにより強く記憶され、自分の血が通った知識に昇華 できる
※自分の意見が出ない場合は上記の2つのステップをもう一 度振り返ってみる。これでも意見が出てこない場合は次の Step3を振り返ってみる。

Step3 INPUTした情報の編集
OUTPUTの対象にに合わせてより適した形でまとめる。
ここまでのステップが情報加工技術(わかりやすさを磨く)
ここまできたら最後さらに「構造化」してみる。
構造化とは複雑な対象を小さな単位に分解してすっきりと理 解しやすい単純な形に変換すること(これができるようにな るとビジネスシーンで重宝する)
その後「つまり、そこから何が言えるのか?」を考える。シ ンプルなフレーズやワードが引き出せるとOK。
その抽象化された言葉と自分の関係性を考えてみるとよい。

Step4 INPUTした情報の出力
Step1~3をふめば誰かに伝えたいとか、実際に行動し て試してみたいという衝動が出てくるはず。この状態を 保ったままOUTPUTすることが重要。
最後のステップが「強度を設定する」ということ
まとめ方としては「序論・本論・結論型」「要点まとめ型」 などのテンプレートを意識してやるとうまくいく場合が多い

ポメラにはアウトライン機能があるため、それを使いながら書くとさらに書きやすいと言うことにも気づきました。

12月15日からは

書名
読書開始日
終了日
感想
概略
読後の考察
大事なところのまとめと小さな考察
まとめ

と細分化しています。

さらに、12月21日からは

書名
読書開始日
読了日
感想
概略
読了後の考察
書評執筆のテンプレート
質問1 購入の経緯は?
質問2 本の対象読者は?
質問3 著者の考えはどのようなものか?
質問4 その考えにどのような印象を持ったか?
質問5 印象に残ったフレーズやセンテンスは何か?
質問6 類書との違いはどこか
質問7 関連する情報は何かあるか
大事なところのまとめと小さな考察
まとめ

として運用をしています。
上記のような質問に答えることによって、書いてあったことを芋づる式に思い出すことができるようです。
ぱっと見はたくさんの項目に答えなくてはならないので面倒くさそうですが、この質問に答えているうちにいろいろと言いたいことが出てくるので、今のところは気に入っています。

このように、ここのところ急にいろいろと変化を受けて改善してきているようです。

ハイライトと感想文を添付もポメラで読後なるべく早い時期(24時間以内)に作成

さらにちょっとしたコツとして上記も取り入れだしました。
これには人によって異論のある方も居るようですが、個人的には読んですぐに感想を書くといろいろと言いたいことが出てくるような気がします。
今までは、読み終わったらすぐに次の本に移ったのですが、電車の中でたっているなどすぐには書けないとき以外は読み終わってそのまま感想をポメラで打つようにしています。

まとめ

小理屈野郎の読書ノートのフォーマットの変遷を見てみました。特に今年後半に変化が頻繁にあったようです。
これによって感想がもっとしっかり書けるようになったように思います。
その理由として、項目のテンプレート化が大きな鍵を握っていたように思います。
これらにより、書評の記事をかなり書きやすくなったと思います。ひいては一冊一冊の理解も深まっているのではないかと思います。

次の投稿は最新のテンプレートを使用して感想文を書いてみたものをそのままアップしてみようと思います。


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