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あと何枚くらい描けば、想像地図は完成するか?

※この文章は2022年6月14日時点での状況を表したものになります。

想像地図の人は、架空の土地の地図を描く「想像地図」という創作活動を2003年から現在までずっと続けている。完成予定は2028年である。
現在の進捗率は、94.2%である。

では、あと何枚くらい地図を描けば、想像地図は完成するだろうか。

結論から言えば、あと1万枚くらいである。

これまでの進捗を振り返る

最初の目標設定

想像地図が描画対象としているのは「城栄国」という架空の国である。
「架空の土地の地図なのに、完成なんて存在するの?」という疑問をよく受けるが、島国である城栄国全域を描けば完成となる。
「描いていったら気分が変わってドンドン広くしたくなっていくから永久に完成しないのでは?」という疑問が来たこともあるが、そんなことはない。この場所がこうなっているから、こっちはこうなるはずだ、という風に、他の場所と整合するように、パズルを解くように地図を描いている。作者の嗜好は、排除している、というよりも、作者の嗜好を挟む余地がない。だから、論理に従って描いていけばいつか必ず地図は完成する。

2010年4月、城栄国の全域を描く為には何枚の地図を描けば良いかを試算した。そのときは、6万~7万枚の地図を描けば完成するだろうという結論に至った。それ以降、6万1千枚を最終目標として地図を描くことになり、2040年までの完成を目指すこととなった。そしてそのためには年間2000枚の地図を描けばよいだろう、ということになった。

あっさり達成した目標

年間2000枚という目標を達成するには、1日あたり5~6枚の地図を描かなければならない。それを2011年から2040年まで30年間継続しなければ目標を達成できない。それゆえ、無理のある目標ではないかと多くの人に評された。しかし、蓋を開けてみれば初年の目標はあっさり達成した。2011年は1年間で2017枚の地図を描くことができたのだ。

その翌年の2012年は2853枚。2013年は3950枚。2014年は4610枚。目標の2倍を超えた。2014年末の時点で地図の総枚数は17775枚となっており、3割に達しかかっていたのである。

目標を2倍にした

なんだかんだで2011年に設定した「年間2000枚」はあっさりと達成できたので、2015年以降は「年間4000枚」を目標とすることにした。完成予定時期も、12年前倒しして2028年とすることにした。2015年は5385枚の地図を描くことに成功し、遂に年間5000枚の大台を超えた。

間中さんに片思いをして駅名替え歌に真剣に取り組んだ2016年も、5488枚を描くことができた。
2017年は、4344枚と大きく落ち込んだ。しかし、首都圏という手のかかる地域の描画に取り組んだので、これは想定の範囲内であった。同じく首都圏の描画を続けた2018年は、4452枚。

2019年。溝に落ちて骨折するトラブルもあったが7604枚を描くことができた。進捗率は75%を超えた。ところが、ここで問題が発生した。61000枚では、城栄全土を描くには足りないのではないか。というわけで、目標枚数を65536枚に引き上げることになった。

2020年。コロナの流行に負けずに地図を描き、10364枚という空前絶後の枚数を描くことができた。一方で、やはり65536枚でも足りないという結論に至り、目標を引き上げることとなった。
2021年は9136枚。2020年には及ばないが、充分な枚数を描けた。

そして2022年

2022年初頭には、目標を再設定した。
「描き直し + 新規描画」を合わせて86400枚、というのを最終目標に設定した。ただし、新規に描くよりも描き直しの方が大変なので、描き直しの1枚は新規描画の2枚と等価であると考えて完成率を算出する。

2022年6月14日の時点で
・描画済の地図の枚数は、69628枚
・「描き直し済」の地図の枚数は、2439枚
すなわち、描画済の枚数 + 2×描き直し済の枚数 = 74506枚 となる。
従って、目標枚数の86400枚に達するためには、
86400 - 74506 = 11894 枚となる。
このうち、今後描き直しを行うべき枚数は1500枚程度と想定できるので、1500を2倍した3000を引くと、残りは8894枚となる。

従って、新規描画は残り8894枚。描き直しは1500枚。実質的には、あと10394枚描けば想像地図は完成するという計算になる。

完成目標は早められるか

人はこう言うかもしれない。あと1万枚程度なら、あと1年ちょっとで完成するのではないか、現に2020年は10364枚の地図を描いたではないか、と。

だが、考えてみて欲しい。想像地図の人は今、毎日20枚以上の地図を描くことを習慣にしている。出勤前と帰宅後に合わせて20枚以上である。もはやこれは、衣食住に次ぐ第4の生活習慣となっている。それが完成した瞬間あっさり終わることになれば、急激な生活習慣の変化が何らかの異変をもたらすことは必至であろう。

軟着陸が必要である。

完成が近づいてきたら、具体的には残り2000枚とかになったときには、徐々に地図を描く速度を落とし、生活習慣の変化に体を慣らしていく作業が必要だ。そしてもちろん、「地図を全部描き終えたらそれで最終完成」ではない。チェックや見直しも必要だ。それに1年くらいかけることは想定している。そういう余裕を持っておきたい。だから2028年完成という目標は、早めないでおくことにしたい。

で、地図が完成したらどうするか

城栄国から飛び出して海外編に進出を期待している人もいるかもしれないが、残念ながらそれは難しい。

この通り、想像地図の描画は「紙に描き、それをCADでトレース」という方法で行っている。城栄国の全域の地図を描き終えたとき、地図の保管場所は満杯となる。それ以上増やすことはできない。

そう。取り組むべきは、更紗語である。

想像地図世界は、地球上ではなく架空の惑星。城栄国では日本語は通じないが、想像地図は現地語である更紗語による地名を日本語に訳しているという設定がある。「赤松」という都市名は、更紗語での名前を日本語に訳したものである。更紗語で赤い松という意味のアータスィという地名を日本語に訳したものだという設定だ。

地図が未完成の今は、どうしても片手間になっているが、地図完成後は更紗語の製作に全力を注ぐことができるようになる。


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