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只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (1)

想像地図の人は、2022年11月3日から5日の3日間、只見線に乗りに行く旅行に行っていた。

補充券

2021年11月の旅行でも補充券を使用したが、今回も経路が複雑だったため乗車券が補充券となった。今回の経路は以下のような感じである。

「京都市内→京都市内」(経路:湖西 [近江塩津] 北陸 [金沢] 北陸新幹線 [上越妙高] えちごトキめき鉄道妙高はねうま [直江津] 信越 [宮内] 上越 [小出] 只見線 [会津若松] 磐越西線 [郡山] 東北新幹線 [福島] 奥羽 [羽前千歳] 仙山 [仙台] 東北 [岩沼] 常磐 [日暮里] 東北 [東京] 新幹線)

※画像は一部を加工しています。

1年前は長岡で上越線に乗り換えた後、越後川口で飯山線に乗り換える経路だったが、今回は小出で只見線に乗り換える経路となる。すなわち、長岡で上越線に乗り換えるところまでは、1年前と全く同じ経路である。

第1日(2022/11/03)

補充券は手書きの切符なので、例によって自動改札は通過できない。しかし、1年前にも経験したことである。インターホンで連絡したらすんなり改札を通過できた。

京都駅から6:59始発のサンダーバード1号で金沢へ。金沢からは北陸新幹線としらゆきで長岡へ。切符の経路は、信越本線と上越線を経由している。両者の接続駅は厳密には長岡ではなく1つ隣の宮内なので、長岡で昼食のために途中下車するために、今回はあらかじめ宮内→長岡の往復乗車券を購入していた。

ところが、である。

上越妙高駅

上越妙高駅に到着したとき、衝撃的な状況が発生した。

北朝鮮のミサイルによるJアラートで、しらゆき3号に30分遅れ

大変である。なにしろ只見線は1日に3本しか走らない。乗り遅れると旅程崩壊…というかその日のうちに宿泊地にたどり着くことが不可能になるため、運行停止に伴う無賃送還で帰宅することも視野に入ってくる。

もともと長岡駅では1時間近くの待ち時間があり、その間に昼食の予定であった。それゆえ、最悪でも1時間未満の遅れであればなんとかギリギリセーフになる可能性はあったけれども。

このときばかりは「金正恩、絶対に許さない」と思った。

40分後

新井から来るはずだったしらゆき3号は、40分遅れて反対側(直江津)からホームに到着した。

本来の予定から遅れること45分、しらゆき3号は上越妙高を出発し、長岡へ向けて走り始めた。このままの遅れであれば、昼食は廃止せざるを得ないが、それでも乗車予定の上越線越後湯沢ゆき(長岡駅12:34発)には間に合いそうである。

ところが、である

「急停止します」のアナウンスが車内にこだまする。

それは踏切内侵入に伴う急停車であった。場所は茨目-安田駅間。
「おいおい、勘弁してくれよ…」と思ったが5分程度で運行を再開。予定の11:38から大幅に遅れて、12:25に長岡に到着した。結果、12:34発の上越線には間に合い、小出で乗り換える只見線の会津若松ゆきにも間に合った。

芋の子を洗う大混雑

鉄道開通150周年のフリー乗車券の期間が終了しているので、混雑は落ち着いているだろうと高をくくっていたが、その予想は大きく裏切られた。只見線は、小出から乗った時点で、まるで山手線かのような大混雑であった。

しかし、車窓からはこれまでの人生で見たことがないほどの、それこそ文字では表現できないほど雄大な紅葉が見える。
混んでいて小出から会津若松まで、4時間立ちっぱなし。それも昼食を食べられず空腹に耐え続けながら乗ったけれど、来て良かったと思った。

只見-会津蒲生間。中央に見える山は「未知との遭遇」を彷彿させる。蒲生岳というらしい。

17:24、列車は予定通りに会津若松に到着した。あたりは既に真っ暗。会津若松で磐越西線に乗り換えて郡山へ向かう。

18:36、予定通りの時刻に郡山に到着した。なお、長岡で途中下車することを見越して購入していた「宮内-長岡」の往復乗車券だが、ミサイルが理由でも無手数料での払い戻しはできないとのことだった。

駅の近くの中華料理店で夕食を食べた。何しろ朝から何も食べていない。しかし、この麻婆豆腐、過去に食べたことがないレベルで辛く、湧き出す汗が袋田の滝になるかというレベルの汗をかいた。

そしてこの日は郡山で宿泊。
翌日、山形の山寺に登頂することに備えて、少し早めに寝た。

只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (2) 」へ続く


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