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40代の転職活動の手記

こんにちは。ぐらんぽです。
今日は私の転職歴と転職活動のつらさについて少しお話をする中で
同じように40代で転職をする方の背中を押せるといいなと思い綴ります。

私は1976年生まれ、世間では76世代(ナナロク)とか言われたこともありますが、最もポピュラーな表現だと「就職氷河期世代」というやつにあたります。
そんな私は大学卒業時、受かっていた大学院への入学を蹴り、まさかのニート生活開始をする波乱に満ちた社会人スタートを切ります。
大学院に行った方がよかった理由はシンプルで、土木系の分野は就職氷河期の煽りを真っ向から受けており、院卒の学歴がないと就職先がないからでした。では蹴った理由はというと、30年前は根性がなかったと言われることでしたが、平たく言えば先輩からのパワハラに耐えられなくなったからでした。大学4年生となり研究室に配属された1年間、大学院1年生の先輩と実験をする際、私は実験ではなく筋トレを毎日させらており、1年たった大学卒業時にすべての実験器具の取り扱い方法を教えてもらえていなかったことに、進学する理由が見つけられませんでした。今となっては処理に困る思い出です(笑)

そんな私も、市民劇団と舞台美術の会社のバイトで食いつないだ2年後、とある焼肉食べ放題の会社に電撃就職をすることとなります。この会社は15年お世話になり、今の私の社会人スキルの9割を為すに至った、今でも感謝いっぱいの会社です。
一度目の転職は37歳のとき、下火になっていた1社目の会社から上昇気流の強い同じ焼肉食べ放題の会社への転職でした。この転職は、先に入社していた知り合いからの紹介で、そこそこすんなり転職できました。
2度目の転職は43歳の冬でした。5年間務めた2社目の会社で、飲食業を辞めたいという思いが爆発。土日休みたい。急な移動を当たり前の顔をして言ってくる環境を変えたいと思い転職活動を開始。この転職は、いろいろ大変でした。
なにせ40を越しての転職活動。しかも前回は紹介だったので、実際の転職活動、むしろ就職活動が、ほぼ人生初の経験でした。しかも次の仕事が決まってないのに先に退職宣言をするという、40過ぎてやることじゃない子供じみた退職でしたので、まぁ大変だし、焦り方はハンパありませんでした。なにせ、飲食20年のみの経験です。資格なんてなにもありませんから次の仕事の「あて」なんてなにもありません。その上高額な住民税、家賃などは準備万全に無給の私を待ち構えているわけですから・・。
履歴書を書き直し、職務経歴書を思い出しながら作り、なんとか自分をアピールしようと必死に行動しました。とりあえず目につく転職サイトにはすべて登録、気になる会社にはすべて応募、エージェントからの連絡も全て対応しました。その時軸として考えたのは、保険、建築、医療の中でなにか仕事を探したいという思いでした。理由はシンプルで、結局業界によって収入レンジはほぼ決まっており、飲食は業界の中では低い方でしたので、業界変更によって収入を増やし、土日を休める生活を目指そうというものでした。最終的に在籍中に次の仕事がなんとか決まり、入社時期を遅くしたことで若干の無職期間はできましたが、無事、次の就職が決まります。
一昔前ですと転職の最終年齢は35歳だなんて時代もありましたが、その当時(2020年頃)の転職で私が感じたことは45歳まではまだ探せるという実感。
なんだかんだで、こちらから応募した企業も3社程度は面接でいいところまで行きましたし、選考対象として見られている実感がありました。最も障壁となるのはやはり給与面でしょうか。ここを文句言わなければ45歳までの仕事は見つけられると思います。これはおそらく現在でも同じだと思います。

次の転職は現在の仕事につながりますが47歳での転職活動です。
これはキツイ、これはひどいwww
まぁ応募しても、軒並みお祈りメールのリターンエースですよ!
いやぁ売れない売れない、薹の立ったおっさんの使い道なんてあるわけないですね、こりゃ困りました。以前お世話になったビズリーチなんか音沙汰全くなしですし、ほかの転職サイトも紹介はしてくれますが、まぁお祈り祭りですよ。なにがミドルの転職だよ、都合のいい人(転職サイトが儲かる人)しか相手にしないじゃん。ま、わかってはいたけどね。
そうなると、売り方を変えるしかないわけです。そもそも会ってもらえないこと前提からのスタートです。でも売るしかないので、目につくところに何とか釣り針を仕込みたい。ということで職務経歴書を大幅にブラッシュアップです。勿論嘘を書くわけではありません。自分のやってきたことをどう生かしてもらえるかを、ただただ想像をして、自分の使い方をアピールします。例えば
 〈before〉
  店長(2年)売上、原価管理、採用を管理
 〈after〉
  店長(2年)
  売上管理:売上前年比 1年目98%、2年目108%達成
  原価管理:利益前年比 1年目102%、2年目103%達成
  採用:離職率 20%を13%に改善
  取り組み事項
  ・リピーター対策:再来店券の発案と実行(売上貢献約2%)
           単価向上施策の立案と実行(単価前年比104%)
  ・仕込み量の見直しによるロスの提言による収益改善
  ・新人マニュアルの見直し、入社オリエンテーションの
   改善による離職率の低減     
 ◆ブラッシュアップポイント
  ・売上・利益管理能力のアピール
  ・開発能力、課題発見能力、課題解決能力のアピール
  ・自己分析、ロジカルシンキング能力のアピール
  ・カテゴリ別の分析能力のアピール

こんな感じですべての項目を詳細にブラッシュアップしました。
ここで最も注目すべきなことは、会社からやらされていたと思うことのほぼ全てが今では自分でできることになっているということ。やらされていても自分の実力になっていることに気付くことが大切です。なぜなら実際やればできるわけですから。とにかく積極的に書き連ねます。
こんな感じで、自分ができることは全て書き倒しました。
結果、薹の立ったおっさんの使い道を考えてくれるエージェントさんが3人程度見つかり、皆さんが紹介してくれる企業様をいくつか面接、現在の仕事に就くことができました。
こんな転職経験から気づいたことは、45歳まではまだ学歴、経歴から10年後(55歳程度)までに活躍してくれるであろうビジョンが先方に思い浮かぶが、45歳を超えると実際に役に立つエビデンスのない人は不要となるということです。もっとわかりやすく言うと、45歳以下は、入社後に成長させる気が企業にまだありますが、45歳を超えると入社後に成長させるための投資は企業として無駄と考えられるようになる、という感じです。
もちろんこの情勢はあと5年もすれば変わってくると思います。70歳定年が当たり前になったとき、40代は若手になってきますので(笑)
それでも2024年現在、45歳を越しての無資格者の転職活動はイバラです。
甘く考えてると本当に大変です。しかしながら30年近い社会人経験は必ず活かせるポイントがあるはずです。自分を知り、活かせる場所を知っている人を探す。これが45歳を過ぎた方の転職でもっとも大切なことかもしれません。勿論、偶然次の就職を見つけられただけの私の意見にすぎませんので、ご参考まで。

紆余曲折は多々ある人生でしたが、正直現在は結構楽しんで仕事もプライベートも充実できています。勿論若いとは思えない現実はありますが、それでも40代後半、私は人生の最盛期を目指して走り続けたいと思います。
同級生や、年下の部下がたまに、「もう最盛期じゃないから」という言葉を口にします。でも、誰もが年を取るから最盛期でなくなるのではないと思います。根性論とか、意識高い系ではありませんが、最盛期ではないと思うから最盛期ではなくなるんだと思います。
少なくとも今の私は事実ベースで、人生で最も健康な状態で、人生で最もランニングの記録が良くて、人生で最も立位体前屈で床に手が届いています。モテないのは別に今も昔も変わりません。だから今が最盛期です。
40代の仲間の皆さん!一緒に今を最盛期にしていきましょう!
だって人生80年として考えたら、まだ折り返したばかりなんですから。

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