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4月23日コーフボール室内リーグHoofdklasseB 全国大会決勝戦

勝手に広報のコーフボールママです♪
今回は、2022年4月23日に行われました、Hoofdklasse B の決勝戦の話を書きたいと思います。

4月23日全国大会決勝戦


年齢カテゴリーDとCとBの決勝戦がWageningenにある、KV Wageningenで行われました。

前日の23日に私も含め、保護者がクラブに集まって、体育館に飾るための黒と青の風船を膨らませました。ポンプでは上手に膨らまなかったので、結局息で大量の風船を膨らませましたので、もう、クラクラしました。

そして、23日の決勝戦の当日に何と、コーフボール オランダ代表監督である Jan Niebeekヤン・ニーベイク監督からB1の選手達にビデオメッセージが届きました!保護者の方がニーベイク監督を個人的に知っているので、選手達へのメッセージを頼んでくれたそうです。しかも、Nieuwerkerkの選手だけでなく対戦チームのDVOの選手にもメッセージを送ってくれるように頼んだそうです。Nieuwerkerkの選手だけメッセージをもらったって知ったら、DVOの選手はちょっとガッカリする気持ちになっちゃうから、どちらのチームにもメッセージをお願いします、って頼んだんだ~。って仰っていて、頼んでくれた方もコーフボールを長年プレイしていたので、選手の気持ちがとっても良く分かるようです。オランダは日本に比べると随分個人主義が進んでいますので、時々「自分さえ良ければいい」という態度の人にも会いますが、Nieuwerkerkの中には、対戦チームの選手も喜んでもらおうと行動をとる人がいるんだ!!と、嬉しい驚きでした。

Jan Niebeekヤン・ニーベイク監督

ニーベイク監督のビデオメッセージは、
「コロナ期の難しい時期に、本当に頑張りましたね。(中略)
とにかく楽しんでください。このような大切な試合で一番大切な事は、決勝戦の場に立てる事が出来たという事をかみしめて、とにかく楽しむ事だと思います。頑張ってくださいね。」

Genietenという言葉


色んな方々の試合前の応援スピーチを聞いていますが、皆さんのメッセージはいつも「楽しんで!!」です。勝ち負けは二の次で、一番大切な事は楽しむこと。頑張って!では、ないですね。オランダ語で楽しむという単語はGenieten(ヘニーテン) というのですが、この単語のニュアンスとしては、「経験を通じで喜びを得る事」です。
あれ?英語のEnjoyに似ているな、と思ってEnjoyの語源も調べてみたらenjoy は en「その状態にする」joie「喜び」が語源で、「喜ぶ状態にする」と解釈でき、日本語の「たのしむ」を意味します。

私の感覚では、Genieten(ヘニーテン)は、体験したり経験している事をじっくり堪能しよう。そして、その体験の中に喜びや楽しみを見出そう、という意味合いのような気がします。レストランでお料理が運ばれて、お料理の説明の後、日本では「お召し上がりください。」と言うところをオランダでは「Geniet ervan」と言ったりします。この場合は、じっくり味わって喜びを感じてくださいね。というニュアンスになります。

そういえば、英語でも 「Enjoy your meal.」と言いますね。
オランダ語には、Plezier(プレジール)楽しむ、という単語もあるのですが
日本語にするとGenietenもPlezierも楽しむと訳すのですが、ニュアンスがちょっと違います。
ですので、一見、楽しそうではないように見える経験や体験でも「Genieten」を使ったりする場合もあります。こんな貴重な体験を普通はできないんだから、しっかり体験して喜びを感じて下さいね。という意味合いで使います。どんな状況でも経験でも前向きに捉える事が出来る、とっても素敵な魔法の言葉だと思います。


それから、CKV Nieuwerkerkに行き、理事の「本当に君たちを誇りに思うよ。そして、Genieten!!!」というスピーチを聞いた後に、チームの写真の横断幕を見せてもらいました。この写真は、ドルドレヒトで行われた全国大会に撮ったものです。CKV Nieuwerkerkは、全国大会の決勝戦に出場した歴代のチームの写真を横断幕にして、体育館に飾ってくれます。3年前息子がDの時に室内リーグとフィールドリーグ共に全国大会優勝をしましたので、その当時の写真も飾ってあります。写真を見ると選手たちの成長が見えてホッコリします。

決勝戦出場記念の横断幕

その日の決勝戦のプログラムは

11:00  SKF D1 – PKC/Vertom D1
12:30  LDODK/Rinsma Modeplein C1 – GG/IJskoud de Beste C1
14:00   DVO/Accountor B1 – Nieuwerkerk B1

試合が14時に開始なので、会場であるワーヘニンゲンの近くの森でチームみんなでピクニックをしてから行くことになりました。私たち保護者の運転する車で行きますので、森に着いたら選手たちは監督たちと一緒に森を散歩して各々持参したサンドイッチを食べ、保護者は保護者で一緒に食べたのでちょっとした休暇気分です。

試合前に森でみんなでピクニックをしました。


全国大会の決勝戦は、各クラブのサポーター達がクラブの色の服を着て、応援幕や風船等で会場を飾り付けます。音楽もかかり、出場選手の紹介もありますので本当に晴れの舞台です。

年齢カテゴリー Dの決勝戦の動画


SKF D1 – PKC/Vertom D1 9対12でPKC/Vertom D1優勝

年齢カテゴリーCの決勝戦の動画


LDODK/Rinsma Modeplein C1 – GG/IJskoud de Beste C1
17対12で LDODK/Rinsma Modeplein C1優勝

年齢カテゴリーBの決勝戦の動画


DVO/Accountor B1 – Nieuwerkerk B1
19対14で DVO/Accountor B1優勝

試合後のBBQ


試合後、準優勝となったNieuwerkerkの選手達は悔しくて泣いていましたがDVOは遠くからのシュートもバンバン決まり、明らかに実力が上だったので選手達もサポーター達も残念な気持ちはもちろんあったのですが納得して帰路に着きました。

決勝戦の前に、ここまで来れたのはサポーターが応援してくれた事も大きいから、何かお返しをしたいよね、とB1の保護者間で話し合って、決勝戦後にみんなにBBQをご馳走しよう!という事になり、フライヤーも作ってくれて前もってサポーターにお知らせをしました。保護者でお金を出し合って、色々と準備をしてくれました。
オランダ人の良いなあ、と思うところは「やりたい人がやれば良い」という感じで、自然に誰かが「私が○○やるよ」って言うので、物事がスムーズに進みます。我が家の場合は、BBQの準備より、選手たちの送迎の方が好きなので「私たちが送迎するよ!」と手を挙げます。ある保護者はハンバーガーを焼いたり、別の保護者はフライドポテトを揚げたりして、誰に役割を指定しなくても自然にやっていました。無理やり役割を押し付けられることはないので、「なんで私ばっかり」という事はあまりありません。

B1保護者主催BBQのフライヤー
準優勝カップを持ってクラブに戻りました。

クラブに到着したら、みんなが黒と青の煙で迎えてくれて、監督のスピーチの後みんなでBBQを楽しみました。ボランティアでDJをしてくれる子もいて、本当に楽しくて思い出に残る1日となりました。
決勝戦直後は本当にガッカリして悲しんでいた選手達ですが、サポーターに熱烈歓迎を受けてみんなが喜んでいる様子を見ると嬉しくなって、準優勝もすごい事だよねえ、次のフィールドリーグでは絶対優勝したいよね、って気持ちがポジティブな方に動いたようです。

日本では、「みんな応援してくれたのに準優勝ですみません。」みたいな、感じになるのかもしれませんが、Nieuwerkerkでは、勝ち負けに余りこだわらずに、決勝戦に出られるなんて貴重で素晴らしい体験をみんなで思いっきり楽しみましょう!!!っていう感じなので全く悲壮感がありませんでした。逆に「決勝戦みたいなお祭りを体験させてくれたB1のみんな、ありがとうね!!!」っていう、感謝と喜びで溢れていました。

愛が溢れた素晴らしいクラブで貴重な体験をさせて頂いて私は本当に幸せ者だなあ、と再認識した1日でした♪


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