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2022年4月9日コーフボール室内リーグ全国大会準々決勝の様子

勝手に広報のコーフボールママです♪ 今回は、4月9日にDordrecht ドルドレヒトで行われましたコーフボール室内リーグ全国大会の準々決勝の日にCKV NieuwerkerkのD1,C1,B1がどのように過ごして、結果はどうだったのか書きたいと思います。オランダ全国大会は、ジュニアの場合のトップリーグである、Hoofdklasseの全国大会とその下のリーグである、1ste Klasse の全国大会があります。Hoofdklasseには、全国トップ32チームのみ参加出来ます。1ste Klasse の全国大会とは違い、Hoofdklasseの全国大会に出場するという事はオランダベスト8チームである事を意味しています。Hoofdklasseに所属しているという事だけでも誇らしい事なのですが、全国大会に出場が出来るという事はもう関係者全員にとってそれはそれは誇らしい事です。高校野球で甲子園に行けるぞ!というのと同じような高揚感がありますね。

3チームが全国大会出場という事で、クラブは小学校低学年の子供たちに呼びかけて、先輩たちを応援するためにクラブで応援幕を作ろう!というイベントをしてくれまして、クラブカラーである青と黒を基調とした素敵な応援幕を作ってくれました。こんなにクラブが一団となって応援してくれて、壁に手作りの応援幕がかかっているのは我がNieuwerkerkだけでした。青と黒の風船の飾りは保護者作成です。

後輩たちが作ってくれた応援幕と保護者作成の風船


愛情たっぷりの激励会

CKV Nieuwerkerk は全国大会に出場する日の朝は、選手たちが楽しい気持ちで試合に挑めるようにクラブと保護者の愛情がたっぷり籠った激励会をしてくれるのが伝統となっています。今年は何とクラブ史上初めての3チームが全国大会出場という事で、クラブはとてもにぎわっていました。全国大会は中立的クラブで行うために、全国にバラバラな場所で行いますが、コーフボール協会の計らいでD1,C1,B1の試合がDordrecht ドルドレヒト のDeetossnel デートススネルで行われました。複数のチームが全国大会に出場しているクラブもあるのですが、D1の試合は、会場A, C1の試合は会場Bという感じで同じ場所では行われませんのでサポーターが分かれて応援席のサポーターの人数が少なくなってしまいます。
私たちは、全てのチームがデートススネルで応援できたので本当に有難かったです。多分、CKV Nieuwerkerk の誰かが協会にお願いしたのだと思います。

まず、全国大会出場選手に対してアルフレッド理事長からの応援スピーチで激励会は始まりました。オランダでは、大人も子供も親しい間柄では名前で呼び合います。名字で呼ばれるのは、病院の診察の際のような感じでオフィシャルな場面が多いです。アルフレッド理事長は、名字がハウサーさんなのですが、子供たちも含めてハウサー理事長とは呼びません。理事長とも言わずに、誰もがアルフレッドと呼び捨てです。名字で呼ぶという事は、関係性に距離があるという意味になりますので、知り合いになったら子供も大人も名前を呼び捨てしますので、少し日本人にとってはビックリです。

このアルフレッドさんの今回のスピーチもとっても良かったので少し抜粋します。
「コーフボールやってても、有名にもなれない、金持ちにもなれない、でも君たちはそれでもコーフボールをやっているよね、それは、楽しいから、好きだからという理由だよね。全国大会に出場出来るなんて、素晴らしい機会だよ。君たちの大好きなコーフボールを思う存分楽しんでおいで。」

コロナのロックダウン前の全国大会の時の激励会でもアルフレッドさんのスピーチは、勝敗の事は全く触れずに、まずは全国大会に出場出来るほど強く成長した自分たちを誇りに思って、とにかく全国大会楽しんできて!という内容で、クラブ全体も、出来れば勝ち進めば嬉しいけど、勝ち負けよりも一生思い出に残る日になって欲しいという思いがあります。

スピーチの後は、保護者からの全国大会出場記念の特別Tシャツのプレゼントです。表にプリントされているのは、
Nieuwerkerk チーム名
NK Hoofdklasse Zaalseizoen 2021-2022
NKとは Nederlandse Kampionschap オランダ チャンピオンシップの略で全国大会の事です。室内シーズン 2021-2022
背中には選手の名前がプリントされたカスタムメードTシャツです。

特別Tシャツを着た選手たち

このTシャツのプレゼントも何年か前の全国大会に出場した時に保護者の発案で始まりました。今回は、息子のチームメートのお母さんが全国大会に出場決定した直後にD1,C1,B1の保護者に連絡してサイズを聞いて取りまとめてくれました。全国大会出場記念特別Tシャツを着ているクラブは、他には全く無かったのでうちのクラブの保護者の行動力&愛情表現はすごいなあ、と思いました。いいアイデアだよね!と思っても日常生活で忙しいのでなかなか実際に行動に移す事は難しいと思います。Tシャツの料金は各選手の保護者が払いましたが、取りまとめの時に、支払いが難しい人は個人的にご連絡下さい。と書いてあって、それもまたすごいなあ、と感心しました。
「このTシャツは、君たちのお父さん、お母さんからのプレゼントです。そして、取りまとめてくれたスザンヌに感謝しましょう」ありがとうー!パチパチパチって感じでTシャツが渡されて、その場で着替えて記念撮影です。

その後、選手たちは保護者が準備してくれた朝食をみんなで楽しそうに食べていました。

理事長のスピーチと朝食の様子


Deetossnel デートススネルでの全国大会準々決勝の様子

デートススネルは体育館が広くて、体育館の真ん中を幕で仕切って2つの試合を同時進行する事が出来ます。こんなに大きな体育館を持っているクラブはあまりありませんので、デートススネルで室内リーグ全国大会が開催することが多いです。コロナ前のD1の時の全国大会もデートススネルで開催されました。私たちにとっては車で30分ぐらいの距離にありますので、助かります。クラブがバスをチャーターしてくれて、成人の1軍の選手からまだ幼稚園に行っている選手やその保護者達等クラブ全体で応援に行きました。

まずは、Nieuwerkerk C1 対 ONDO C1の試合がありました。10対18でONDO C1が勝ちました。次にNieuwerkerk D1 対 PKC D1の試合がありました。3対11でPKC D1が勝ちました。この試合を応援している時にNieuwerkerk D1に知っている顔を見つけました。2019年に息子の当時のチームNieuwerkerk D1は室内とのフィールドリーグ両方で全国大会優勝を果たしました。フィールドリーグの全国大会にはクラブが手配してくれたサポーターバスで行ったのですが、優勝が決定してみんな大興奮の帰り道に、チームメートの弟君とそのお友達と席が近くだったのでお喋りをしました。弟君とそのお友達は当時Fのチームに属していて、小学1年生です。クラブの先輩たちの大快挙を目の前で見て、「すごいなあ、いつか僕たちも全国大会出て優勝したいなあ、でも、無理だろうなあ。」と言うので、「無理なわけないじゃない!あの子たちだって出来たんだし、良い監督がうちのクラブにはたくさんいるし、全国大会目指して練習していれば必ず行けるって!」と、話していた男の子が選手としてプレーしているではありませんか! もう、その姿を見て胸が熱くなりました。無理だよねえ、って言っていたし、コロナで練習量も例年よりもずっと少なかったのに、チームみんなで頑張って全国大会に出るほどの実力をつけたんだ!と、もう本当に嬉しかったです。先輩たちの姿を見て「自分たちも全国大会に行きたい!」と思って夢を見て、実際その夢が叶うなんてとっても素敵な事です。

Nieuwerkerk C1
Nieuwerkerk C1

最後の試合は、Nieuwerkerk B1です。対戦相手は 優勝候補Fortuna B1で練習試合で負けたことのあるチームなので、選手の中には「勝つわけないよ」という感情が結構渦めいていたようです。
試合最後の5分前に15対19で負けていたのですが、何と選手たちは最後の最後まで諦めずに最後の5分で5点入れて、何と20対19で逆転勝利!シュートがなかなか決まりづらい選手が最後の1点を入れて、もう会場は感動の嵐!選手も監督も保護者もうれし涙を流していました。決勝戦で勝ったぐらいの喜びです。

B1 保護者が作ってくれた風船の前で


逆転勝利!!

これはDeetossnelで4月9日に行われたB1の3試合の中継動画です。Nieuwerkerk B1 対 Fortuna B1の試合は、3:02:58ぐらいから始まります。自宅に帰って動画を見たら、試合の最後の方に時間がもうないけど得点差がついているという場面でチームメートが補欠のベンチに近づいているのが映りました。何を話しているのか息子に聞いてみたところ、「まだ勝てると思う?」と聞かれたので、「当たり前だよ!絶対大丈夫!」と自信満々に答えて実際に大逆転で勝ちました。まさか相手チームは残り5分で逆転されるとは想像もしなかったと思います。流れに乗ると短時間でもこんなに沢山点を取ることが出来るんだ、と私もビックリしました。

A1のHoofdklasse昇格決定試合を応援しに行きました。

全国大会の準々決勝が終了した後、すぐに Den Haag(デンハーグ)にA1の大事な試合を応援するためにB1の選手たちと一緒に行きました。A1はフィールドリーグのではHoofdklasseなのですが、室内リーグでは、Hoofdklasseと1ste klasse の間にあるOvergangsklasse(移行クラス) に属しています。今回、A1がリーグ優勝をしたので別のリーグで優勝をしたデンハーグにあるHKV/Ons Eibernest A1とHoofdklasse昇格をかけて戦います。4月9日に私たちにとってはアウェイであるHKV/Ons Eibernestで試合をして、13日にホームであるNieuwerkerkで試合をして、勝ったチームが晴れてHoofdklasseに昇格します。

A1 HKV/Ons Eibernestでの試合

Aは高校2年3年生の年齢カテゴリーですので、大人のプレーと同じぐらい激しいです。特に、私の印象ではDen Haagのクラブはより激しいプレーが好きなような感じです。B1の選手たちも補欠として試合に参加し、ドルドレヒトからサポーターがみんなこちらに移動したので、写真にあるように大事な試合は、ホームチームのサポーターが多くてアウェイである私たちは精神的にもちょっとキツイですが、こちらのサポーターもかなりの人数がいましたしA1の選手たちも全国大会に応援に来てくれていてB1の快挙を一緒に喜んでくれていたので、そのまま良い流れに乗れたらいいのに、と思いつつ応援をしました。

昇級がかかった試合ですので、いつもよりもヒートアップして野次や反則が多かったですが、18対20でNieuwerkerk A1が勝ちました!次の週の4月16日はホームでの試合ですが、これに勝つとA1は次のシーズンで晴れてHoofdklasseに昇格します。

私は、今日D1,C1,B1A1の4試合を応援しましたが、どのチームにも知っている選手がいるので、みんなが大きく成長していく姿を見て親戚のおばさんのような気持ちになりました。通っている学校も違い、年齢も違う子供たちが大好きなスポーツを通して友情を育んで、お互い応援する姿はとても素晴らしいですね。息子は20代のお兄さんたちや小学生の子供たちとコーフボールを通してお友達になって、プレイステーションをして遊んだりもしています。この縦と横の繋がりが出来ることは本当に貴重な経験で有難い事だと思います。


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