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【実践発表】4年光村「世界にほこる和紙」「伝統工芸のよさをつたえよう」

すっかり更新が滞ってしまいました。多忙感にかまげてサボっている「これ国」でございます。

以前、【教材研究】として4年光村の「世界にほこる和紙」「伝統工芸のよさを伝えよう」の記事をあげました。おかげさまで20000アクセスいただき感激しております。(2021年2月現在)

さて、これを受けて埼玉県所沢市の先生が実践発表をしてくださいました。子供を目の前にすると、やはり教材研究したときとズレがあったようです。

ねらい

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指導目標としていくつかあったようですが、今回授業者は、思C(読)ウ「目的を意識して、中心となる語や文を見つけて要約すること」をメインターゲットにして授業をしました。


単元計画「世界にほこる和紙」

まずは、単元計画!これを見て分かることは、要約の練習から入っていること。というのは、児童の実態を鑑みてとのこと。丁寧に丁寧にスモールステップを踏んで教えていることが分かりますね。


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 実践発表では、児童の作品や写真をたくさん見せながら発表してくださいました。

 特に素晴らしいと感じたのは、一人一人の定点観測を行って検証していること。単元初めと単元終わりの児童の伸び方をしっかりと確認していました。私も「やらねば!」と思いながらもスルーしてしまうところ。本当に発表者の姿勢には頭が下がります。
 講師の児玉先生からも「国語は数値化するのが難しい教科。こうして定点観測をしていくことが、将来の子供のためにもなるし、教師のためにもなってくる」とおっしゃっていました。

 実際に、単元初めでは、要約が2行で終わってしまった児童も、単元終わりには、すべての行をしっかりと埋め、適切に要約をまとめることができていました。苦手意識のある児童も、ここまで書かせることができるのかと、発表者の手立ての打ち方に、たいへん勉強になりました。

単元初め(思いやりのデザイン)

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単元終わり(世界にほこる和紙)

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 これだけ見ても、先生が苦労しながら実践し、少しずつ高めていったことが分かりますね。

 しかし、先生は、要点を抑えたが、どの言葉や文章を要約に表していったらよいか難しかったとのこと。限られた時数の中で、要点をさらに選択して要約に表していくには、またステップがありそうですね。


単元計画「伝統工芸のよさをつたえよう」

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 要約する武器を備えた児童は、書く単元「伝統工芸のよさをつたえよう」に突入していきます。こちらもたんさんの児童の成果物を見せていただきました。苦手意識のある児童も生き生きとリーフレットづくりに励んでいることが伝わってきました。
(以下、児童の作品を参考に作成)

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成果と課題

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リーフレットつくりなど、何かを作成する言語活動においては、どうしても進捗状況に差ができてしまうことはあるあるだと思います。そうした児童に対して、どんな手立てをうっていくのか、さらに研究が必要ですね。

児童の実態をよく考えながら、丁寧に丁寧に練られた授業でした。改めて「児童観」をしっかりと把握することの大切さを確認できた実践でした。ありがとうございました。

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