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美しくない春の洗礼。

春先のデーゲームは、花粉とのノーガードの打ち合いだ。特に時折晴れ間がのぞく程度の曇り空、ボールの行方をほんの少し左右する程度の風というコンディションがそろうと、冷たい風が大量の花粉を運んでくるという、想像するだけで水分を持って行かれるような状況に陥ってしまうのだ。スタンドの我々がこれなのだから、選手たちはもっと大変だろう。呼吸がしづらいのでいつもより消耗が激しいとか、禁止されている成分が含まれているので薬が飲めないとか、普通にありそうだし。

花粉症と、ついでに公共交通機関の乱れと格闘しながら、湘南ベルマーレvs京都サンガF.C.の試合を観戦。前出のコンディションゆえに案の定全身に花粉を浴びたのだけれど、一日あけても目がかゆいしちょっと喉がおかしい。これはきたな。きやがったな。ああヒノキ、おとなしく片岡選手の実家のお風呂になっていてくれていたなら、お前と戦わずにすんだものを。リフォームリフォームげほんごほん。

鼻で止まるスギと違って、こいつは喉にくる。喉までくるということは、当然鼻にもいる。最悪だ。お前はいじめっ子たちが去ったのを確認してからやってきて「そんなんだからきらわれるんだよ」と、どこ目線だよな話をまくしたててくる同じクラスのアヤカちゃん(仮名)か。それとも、合戦が終わったあとが本番の落ち武者狩りか。まったく、人の弱みという名の粘膜という粘膜につけこみやがって。人間の喉を鼻水で詰まらせることが、誇り高き高級木材ヒノキのやることか。味噌汁の味を迷子にするだけでは飽き足らず、洗濯物と一緒に部屋に入ってきたり、換気のついでに侵入してきたり。お前はド深夜に酔っ払って「腹を割って話そう」と出演者にウザがらみするヒゲのディレクターか。どうしよう、このままではヒノキに騙されて日本各地をサイコロで回らされてしまう(んなわけねえ)

美しくない戦いはまだまだ続く。僕は一生花粉症しますとか、絶対言わないからな。

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