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漫画万歳!(3)ゴッドハンド輝

マザーブレイン社の月報に投稿した記事を紹介していきます。2019年4月からスタートしたシリーズを多少の修正を加えて掲載します。この連載は気ままな個人的な感想ですので、ご意見は大歓迎ですが、あまり真剣なご批判は、泣きたくなるのでご容赦願います。

MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT

テレビドラマは、刑事もの、医療もの、弁護士ものが安定して視聴率をとれるようですが、漫画もやはりこの分野は面白いですね。人間関係がドロドロだったり、いくらでも事件が起きてハラハラさせられたりしますが、主人公は天才が多いので、安心して読めます。数ある医療漫画で今回おすすめするのは、山本航暉による「ゴッドハンド輝」(全62巻)です。2001年から約10年間、少年マガジンで連載されました。

主人公の真東輝は、とにかくドジで何をやらせてもダメなのですが、患者を思う気持ちがとても強く、研修医時代から患者の死に直面したことがないという「絶対的天運」を持っています。患者の生命の危機に直面すると、雷に打たれたように何かがふってきて(?)父親ゆずりの天才的な能力を発揮するというパターンが繰り返されます。

やがてライバルと切磋琢磨しつつ、周りの人に支えられながら絶え間ない努力を重ねて本当の実力を身につけていいきます。61巻というボリュームなので病院経営のゴタゴタもあわせていろんな話が盛り込まれています。聞いたこともない病名が次々とでてきますが、しゃっくりの止め方や寝違いの治し方などの小ネタもあり、飽きることはありません。今ではよく耳にする「総合診療」をめざしているのも魅力の一つです。

2019年6月執筆


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