【好きなものは好き】トクサツガガガの完璧な世界観

皆さん知ってますか?NHKで放送されたドラマ「トクサツガガガ」を。

僕はひとたび観たらハマってしまい、最終回では号泣してしまう、といった次第でしたw

小芝風花さん扮する仲村さんが、世を忍ぶ仮の姿のオタクOLで、人目を忍んで特撮を愛する姿、そこから色々な仲間との琴線に触れる関係と交流、ラスボス感をこれでもかというほど魅力的に演じるお母ちゃんの松下由樹さんなど、
とにかく面白いんです。人生における共感要素が沢山散りばめられており、好きだったもの、好きなものはいつしかセピア色の宝箱に閉じられて、なんて経験を重ねて人は成長して行くものではあるけど、「もう子供じゃないんだから」「そろそろ卒業しなさい」などと言われ、
自らでなく、人の手によって詰め込まれて、鍵をされてしまう、そんなことが少なからず存在している…皆、少しは共感できるはず。

僕はズキュンと共感してしまい、心をわしづかみにされてしまったのです。

ここではお母ちゃんがその大きな壁となります。子供にとって絶対的な親の存在。その親の言う事は、ある種絶対的で、異論など口にできる事もなく、子供心に自分に言い聞かせて我慢をする、そんな事ってありませんでしたか?

僕は、誕生日にゲームソフトを買ってもらいにおもちゃ屋さんへ行った時、大好きだった新作のドッジボールのソフトが6,000円で、ショーケースを指差して母の顔を見た時の「それは高い」という表情を見て瞬時に思い止まり、隣にあってディスカウントが始まったばかりの2,800円の野球ゲームソフトを「コレが欲しい」と嘘をついた事を未だに覚えています。

このような体験と心の動き、「家族は大切な、大事な人だから、わかっているからこそ本来逆らいたくない」思いと、それでも「好きなものは好き」という交錯する気持ちが、このドラマは計算されつくした描写で展開されていくんです。

演者の方々も完璧な隠れオタクぶりを演じており、必要じゃないキャストは1人もおらず、丁寧に丁寧に描かれ、演じているのです。

正直最終回だけ観ても号泣できます。

失われたもの、忘れようとして歩いてきた事、大切にしたかったものがある方は、まず泣けます。僕は定期的に観て泣いていますw

トクサツガガガ、本当に名作です。

僕はこのドラマに出会えて良かった。トゥクン、トゥクンとする最高のオタク系ヒューマンドラマです!

大好きです!

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