『書道家でも、画家でもない。書芸家』

はじめまして。
書芸家の山縣さゆりです。

普段は「書芸家」と名乗りながら
いろんな言葉を墨と筆で書き下ろしています。

私のことをほんの少しご紹介させてください。

人と話すのが苦手だった10代の思春期時代。
その頃から自分の様々な感情を
スケッチブックに書き殴ってきました。

マジック、クレヨン、絵具…
色んなものを使ううちに、
細く太く自由な表現ができる筆ペンを
愛用するようになり、
何冊ものスケッチブックに言葉を書きました。

今では公に作品を作ってる私ですが、
当時はストレス発散のために
こっそりと部屋で書いていました。

「なぜ周りに見せるようになったの？」

それは、あるきっかけがありました。

20代のある日、

自分の筆ペンで書いた言葉を
たまたま目にした友達が、
ポロポロと泣いたのです。

その子はいつも明るく皆んなを引っ張ってくれて、泣いてるところを見たことがなかったから、突然のことに驚きました。

「同じ気持ちを隠していた」
「ありがとう」

同じ思いで泣ける人がいること、
自分の言葉が誰かの心を動かすことができた事に
衝撃を受けました。

その出来事をきっかけに、
もっと色んな人に言葉を届けても良いのではと
思うようになったのです。

それから
福岡、長崎、大阪の路上に座って言葉を書き、
様々な人に言葉を贈り続け、
同時に、様々な人から言葉をもらってきました。

小学生、
お兄さん、
おばあちゃん、
おじいちゃん、
観光客、
絵描き、ホームレス、
電車好きの男性…
etc…

性別、年代もバラバラなたくさんの人たち。

ここには、

私がたくさんかの方からもらった言葉や
エピソードを備忘録として
書き出していこうと思います。

きっと私がもらった言葉の中に、
当時の私のように、
誰かの背中を押してくれるものが
あるかもしれないと、思いました。

そしてもうひとつの目的は
忘れないための記録として書きたいと
思ったのです。

時系列もバラバラに、
思い出したことをポツポツと残していきます。

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