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「100円」記事「ワンコインありがとう」の裏側

突然ですが、
皆さんは「チップ」をもらった経験はありますか?

ワーホリに行ったとか、
留学したことがあるとか、
海外で働いたことがあったり
住んでいる方などはあるかもしれませんね。

今日は「チップ」についてのお話です。
ダイレクトに言えば
「チップが欲しい」というお話に繋がるのですが
その前にチップ文化のない日本で出会った
韓国人のおじさんとのエピソードを
ご紹介させてください。

私自身、20代の頃は海外に行ったことがなく
チップというのは映画などで
「見たことがある」という程度。

「日本にいたら関係ないよね」
「海外旅行では渡さないといけないらしい」
「もったいないなぁ」
なんてケチなことも思っていたものです。

チップ

そんな私が、日本で一度だけ
「チップ」をもらったことがあります。

(※ここでいうチップは路上に座って
 言葉を書いていただくお金とは別物です。)

27歳の時、都内でOLをしながら
夜は中華料理屋さんでアルバイトを
掛け持ちしていた時期がありました。

西新宿のこじんまりとした中華屋さんで。

(私が今まで食べた中華で一番美味しいお店!)

15人も入ると満席になるような
とても小さなお店でした。

オフィス街にあるため、お客さんのほとんどが
仕事帰りのサラリーマンです。

オーナーシェフ1人、ウェイトレス1人で
回すような隠れ家的なお店。

ある日、一人のスーツを着た男性が
来店されました。

すこし落ちつかない様子で
キョロキョロと店内を見渡した後
ドアに一番近い席へ。

メニュー表を持っていくと、
英語を話されたので
慌ててグーグル翻訳を取り出しました。

お互いに単語の英語でやりとりをし、
オーダーを受けたら、
ほかのお客さんにも料理を運んでいく。
いつもの風景です。

料理を一通り運びおえて店内が落ち着いたころ
男性が英語で「おいしい」と声をかけくてれました。

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最初のソワソワした様子と違い
笑顔で声をかけてくれたのがすごく印象的で
私は親指を立ててGOOD!と伝えました。

それからグーグル翻訳を使って会話を進めると
韓国から出張で日本に来たとわかり
そのあとは韓国語に翻訳して
簡単な挨拶をしました。

韓国には家族もいるとのことで
奥さんと子供の写真を見せてくれたり
飼っているダックスフンドのワンちゃんの
写真を見せてくれて、

別のお客さんが来店されると
すぐに持ち場に戻って…の繰り返し。

その後、男性のお会計を終えて
外までお見送りをしたところ、
男性がすっと私に500円を渡したのです。

「お会計のことかな?」と思った私は
「要らないよ」とジェスチャーしたところ
笑顔で私を指さしながら
もう一度差し出してくれました。

「これはもしかしてチップというやつ?」
そんなことが頭によぎり、
お礼を言って受け取り、
気を付けてね!と見送る。

オーナーに500円の話をすると
「それはお前がもらっておけ」
と言ってくれました。

これが私が人生で初めて
「チップ」をもらった瞬間です。

本当に何気ない会話しか
しませんでしたが

1人で日本に来た男性は
この時間を楽しめたんだ!という思いと、

なんだか褒められたような
くすぐったいような気持ちと、

日本はチップという文化はないから
渡さなくても良いだろうに
わざわざくれたその気持ちが嬉しくて
しばらくその500円は使わずに取っていました。
(ただ、数日後には電車代になったのですが)

これはもう6年前の話です。

自分のふとした行動や気遣いが
喜んでもらえた時の対価。

当たり前のように働いて頂く給料とは
明らかに感覚がちがっていて
とっても嬉しかった。

同じお金なのにこんなに感覚が違うのは
なぜでしょうね。

「使うのがもったいないな」って思うくらい
印象に残りました。

そして

この思い出が自分の記事に
「チップ」をつけてみようという
発想に至ったのです。

こちらの記事の最後につけていた
「ワンコイン(100円)ありがとう」
ですね。

実は少し前にチップ制(有料)のnoteの記事を
読みました。面白い発想をするんだなぁと
思うのと同時に、
おじさんとのやりとりを思い出しました。

あの時の自分の感情。

「嬉しかったなぁ」
「そのあとのバイトも楽しくなったな」

どこにでもある500円なのに特別に見えて
次の日職場でニコニコ自慢したな。

あのおじさんは私がもらった500円を
職場で自慢しているなんて思わなかっただろうな。

noteでやってみたい!
とすぐに思いました。

自分の記事でチップをもらえたら
モチベーションにも繋がりそう。

そして書きながらたまに考えてしまう
「実際のところ、自分の記事って
誰かの役に立っているのかな?」
という部分が見えるようになるかもしれない。

「ただ書くこと」は出来ますが
「書いたことが誰かの役に立っているか」
というのは少し違うような気がします。

自分の人生でもらった言葉や
周りから教えてもらったこと

誰かの役に立てるように、
私はnoteを書いていきたい。

ただ、役に立ったかどうかを
自分が判断するのはとても難しいものです。
そのひとつの物差しになるかもしれない
とも感じたのです。

でも、一番は素直に
モチベーションに繋がります!

「ワンコインありがとう」を頂けたら
私がくすぐったいような気持ちで
にっこり受け取ります。

私はごくごく平凡な人です。
そして周りと変わらない日常を生きています。

私を驚かせてくれるのは
いつも出会った人達です。

我ながら、
いろんな人に出会ったなぁと思います。

その人たちとのエピソードを通じて
「こんな人と出会うなら
 こんな人が世界のどこかにいるのなら
 もう少し歩いてみるか」

そう思ってもらえたら良いな。

今日は自分の記事の最後を
あえて有料した経緯について
お知らせ兼ねて記事にさせて頂きました!
---------------
この先は有料記事になっていますが
「ありがとう」と書いた言葉が
一言だけ書かれています。

このエピソードが少しでもお役に立てたら
ぜひ「ワンコインありがとう」を
チップとしてご購入ください🌸

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書芸家のさゆりでした。

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