「ひなたフェス2024」参加日記 9月8日 ライブ2日目


ライブ2日目はバスで会場に向かいました。

開場時間の10時を10分ほど過ぎて入場。2日目も本当によく晴れていました。

実は、1日目のように電車で行って最速入場しようとしたのですが、泣く泣く断念したんです。

のっけから汚い話になって恐縮ですが、朝のお小水が伊藤園の麦茶のような色だったんですね。

ライブ1日目が強烈に晴れていたので意識して水分補給をしたんです。ペットボトルを6本とカキ氷を2杯。

それでも全然足りなくて軽い脱水症状になっていたみたいです。

宮崎のおひさま恐るべしです。

なので、2日目は無理せず楽しむことにしました。


ゲートをくぐると既に「ひなあいガチャガチャ」や「現地グッズ販売」にかなりの列が出来ていました。

「ひなあいガチャガチャ」には後ろ髪を引かれる思いでしたが、「ひなたエキスポ」に向かいました。

前日の昼にソラシドエアの会員登録と宮崎観光協会のWebアンケートに答えようとしたのですが回線不良で出来なかったんです。

何としてもそのリベンジがしたかったわけです。

狙い通り、午前の間は快適で無事に2つのタスクをこなせました。

ソラシドエアさんからは正源司陽子ちゃんのクリアファイルをいただきました! かわいい!

そして、宮崎県観光協会からはひなたフェスのうちわや小冊子をいただきました。

アンケートは「フェスの満足度」や「滞在日数」や「九州のどの辺を観光して」「何円使ったか」かなり細かく設問が用意されていました。

いち参加者として全て正直に解答しました。どれだけ経済効果があったのか気になるところです。


アンケートの後はフードエリアへ。

1日目でコラボフードをあらかた食べたので、2日目はコラボ関係なく宮崎県の名物・名産を狙いました。

炭火焼地鶏にカレーにソーセージにハンバーガー。どれも美味でした。

なかでも特筆すべきは尾崎牛バーガーですね。宮崎県のブランド牛を使ったハンバーガー。

東京でもホテルニューオータニで売られているのですが4,500円します。通常のフェスでも2,500円。それがひなたフェスだと1,500円なんです。

創業者の尾崎さんが宮崎出身で、宮崎県とひなたフェスのためにひとはだ脱いでくれたみたいです。

アドバイザーの鳥海高太朗さんとはご友人で一緒に写真を撮られていました。

露店にもいらっしゃって「売れば売るほど赤字だ」「都内だと5千円だ」とか「サウジの王族には1万円で売ってる」とか言ってたみたいで、「あ、おもしろい人だ!」と思ったのを覚えています。

とても美味で、写真を撮るのも忘れてむさぼりました。



食事のあとは「リアル脱出ゲーム×ひなたフェス2024 消えたマンゴーを見つけ出せ!」に挑戦しました。

ファンクラブ会員にはオリジナルの謎解きイベントが用意されていたんです。

それも株式会社SCRAPさん製作の本格的なのが。

マンゴーを見つけるべく会場内を歩き回り、クイズに取り組みました。

が、ふと気付くとスペシャルパレードまであと1時間半。夢中になりすぎました。


あわててパレードが行われる「おひさまエリア」に移動しましたが、どこも人でいっぱい!

1日目は1時間前から待機すれば最前で見ることが出来ましたが、評判が広まったせいかこの日は1時間半前で人がぎっしり。

少しでも良く見えるところはないか、あっちをウロウロこっちをウロウロ。

同じ目的の人がたくさんいて難民のようになっていました。

どこも目ぼしいところは3列目まで埋まっていて、諦めかけていた時、石垣と植木の間がぽっかり空いていることに気づきました。

沿道の一部には1メートルくらいの高さの垣根があり、ギリギリ人が歩ける小道もあったんです。

えいと思い切り足をあげて垣根に上りました。

バリッと下の方から音がしました。葉っぱや枝が大量に落ちていて、踏みしめながらパレードがよく見える位置へと移動。

最前どころか6列目相当ですが、1メートルの段差のおかげでパレードまで視界を遮るものがありません。しかも、やや上から全体が見られます。

ほっと息を吐きました。

枝がちくちく体に当たりますが、快適な場所は真っ先に埋まっているわけで多少のことには目をつぶりました。


やがて、宮崎学園高等学校吹奏楽部による日向坂46の楽曲が聞こえてきました。

2日目も小坂菜緒さんのマフラータオルを持ってきたのですが、1日目でレス(ファンサービス)を貰えたのでそこまで執着せず。

とか言いながら、レスを貰えたらいいなと期待していました。

いや、正直言うとかなり期待していました。


日向坂46の乗るバスがゆっくりと見えてきました。

沿道に集まったおひさまが興奮気味に推しの名前を口にします。

1日目より熱狂的に感じました。

パレードとはかなり距離があったので、僕は控え目にマフラータオルを小坂さんに向けて揺らしました。ゆらゆらと。

すると小坂さんは手を振ってくれました!

1日目と比べると本当に一瞬でしたが、こちらに気付いてくれました。

まさか2日連続でレスを貰えるとは! おそるべしスペシャルパレード。

ありがとう小坂菜緒さん。一生の思い出になりました。


すぐ隣にいた髙橋未来虹さん推しの青年もレスを貰っていました。

少しだけ話せたのですが、ライブもイベントも参加するのは初めてだと言っていました。

「初参加で初レスを貰ったのか!」と普段だったら妬みのような僻みのような感情が沸いたかもしれませんが、目をキラッキラッさせて喜んでいたので素直に祝福しました。


スペシャルパレードが過ぎてしばらくして通行規制が解除されました。

沿道に集まったおひさまが散っていきました。

フードエリアへの動線が一番混雑していたでしょうか。

僕は謎解きの続きをやろうと一歩踏み出して、ふと違和感に気付きました。

本当に些細な違和感ですが、股のあたりが普段と違うなと。

そう、破けてました、ズボンが。

(ファスナーのすぐ下の部分が破れています)

思い切り足をあげて1メートルの高さの垣根に上った時でしょう。

ファスナーの下の部分が5センチほど無惨に破けていました。

(裂け目がよく見えるように広げています)

そういえば嫌な音がしたなと思ったんです。

大股を開いて歩かなければ、裂け目が目立つことはないでしょう。

下から覗き込まれなければ、気付かれることもないでしょう。

とは言え、うっかり見られでもしたら大変です。ハラスメントもいいところです。

もう「マンゴーを見つける」どころじゃありません。

「パンツーを隠さない」といけません。


ズボンが破れて以降、直立不動を意識して歩く時はなるべく歩幅を狭くするよう心掛けました。

ペンギンのように歩きました。

気になっていた謎解きは「ヒント」を連打し、その場から一歩も動かずにクリアしました。

ごめんなさいSCRAPさん。本当の廃棄物は僕です。



ライブ2日目の座席はスタンド1塁側の中段。全体が見渡せる好位置でした。

開演まで日陰になっているのも嬉しかった。

セットリストは1日目と2日目で大幅に変わっていました。

2日目だけの披露楽曲が10曲もありました! 全体の約半分ですね。

「ひなたフェス2024」1日目セットリスト

01.日向坂
(Overture)
02.キュン
03.ドレミソラシド
04.こんなに好きになっちゃっていいの?
05.この夏をジャムにしよう
06.沈黙が愛なら
07.アザトカワイイ
08.君しか勝たん
09.月と星が踊るMidnight
10.ブルーベリー&ラズベリー
11.どうする?どうする?どうする?
12.One choice
13.君は0から1になれ
14.見たことない魔物
15.キツネ
16.君はハニーデュー
17.HEY!OHISAMA!
18.NO WAR in the future 2020
EN1.絶対的第六感
EN2.JOYFUL LOVE


「ひなたフェス2024」2日目セットリスト

01.日向坂
(Overture)
02.キュン
03.ドレミソラシド
04.ソンナコトナイヨ
05.青春ポップコーン
06.世界にはThank you!が溢れている
07.君しか勝たん
08.ってか
09.僕なんか
10.雨が降ったって
11.好きということは…
12.One choice
13.Am I ready?
14.見たことない魔物
15.キツネ
16.君はハニーデュー
17.HEY!OHISAMA!
18.誰よりも高く跳べ!2020
EN1.絶対的第六感
EN2.JOYFUL LOVE
EN3.約束の卵2020

正直なところ、ライブ1日目は意図をはかりかねていました。

・表題曲の短縮披露があったこと。
・VTRで何度も日向坂46を紹介したこと。
・宮崎県のお祭りを紹介するコーナーがあったこと。

いずれも日向坂46のライブでは滅多にないことです。

表題曲の短縮化はほんの一時期あるにはあったのですが、すぐになくなりました。

VTRは宮崎県まで遠征したおひさまにとって既知のものでした。

そして、お祭り紹介のコーナー。
ゆるキャラやパフォーマーと一緒に登壇することはありましたが、メンバーが10分くらい裏で待機するのは初めてのことでした。


これからは短縮披露が増えていくのかな。
リハに時間を掛けられなかったのかな。
2日目のセトリもほぼ変わらないのかな。

なんて先走った不安に駆られましたが、4曲目で前日に無い「ソンナコトナイヨ」が流れてきたことでセットリストの狙いに気付けました。

表題曲をすべて披露するために一部ショートにしたのだ、と。

会場のおひさまのギアも一段上がったように感じました。

些末な不安を「ソンナコトナイヨ」と払拭してくれたようでした。

以降はずっと爆上げで、どのコーナーもどの楽曲もおひさまが心底楽しんでいるのが伝わりました。

ひなたフェスの楽しみ方が分かったからだと思います。


そもそも「ひなたフェス」は、複数のアーティストが参加する「音楽フェス」とは違って、地元のお祭りという意味での「フェスティバル」だったんです。

たくさんの露店や出し物があり、
地元の名物や名産が並び、
地元の方々が大勢参加し、
大人から子どもまで楽しめて、
伝統ある踊りが披露され、
和太鼓のリズムに乗って、
盆踊りをして、
最後はみんなで花火を楽しむ。

これ以上ないくらい夏のお祭りです。

1曲目の「日向坂」が和太鼓・浴衣・盆踊りVer.にアレンジされていたことですぐに気付くべきでした。

お祭りだから、地元の子どもたちが参加するパートや地元の踊りを披露するパートは必須です。

まだお互いをよく知らない方のために「宮崎県を紹介するVTR」と「日向坂46を紹介するVTR」は欠かせません。

「ひなたフェス」はチーム日向坂46と宮崎県のみなさんで作り上げるものだからです。


なんて偉そうに書きましたけど、ズボンが破れていると思うと全然しまらないですね。

僕自身、ここまで大きな規模と志のイベントとは思っていませんでした。

というより、フェスの最中はずっと「楽しい!」「宮崎の方たちあったかい!」くらいしか考えていませんでした。

正直、頭からっぽで楽しんでいました。お祭りって大人を子どもにしますね。



ライブ終わりはいつも多幸感と心地良い疲労感があります。

スタンド1塁側の規制退場は早い方だったのですが、僕はというとライブ会場に残り、全国ツアーに参加するためのホテルや飛行機の予約をしていました。

予約が一段落したのは規制退場の最終組が退場する頃でした。


1日目と同様、30分ほどかけてシャトルバス待機列に到着。長蛇の列ができていました。

規制退場の最後だとこうなるのかと変に感心しました。

宮崎行きのバスに乗れたのは約70分後でした。

規制退場の順番で帰宅時間が大きく変わりますね。

運営がアナウンスしたように、帰宅難民になる恐れのある参加者は遠慮せず先に退場されるのが賢明です。


宮崎駅に着いたのは22時40分でした。

おひさまのために営業時間を延長してくれた飲食店が多かったのですが、流石に23時近くともなると入れる店は限られました。

地元の飲食店に貢献したかったのですが、駅中のマクドナルへ。

こちらも普段は22時で閉店のところ、ひなたフェス期間は1時間延長してくれていたんです。

本当にありがたいなと感謝しながらハンバーガーをむさぼり、ホテルへと帰りました。



ライブ翌日

東京に帰る前に「宮崎市フェニックス自然動物園」に行きました。

「日向坂で会いましょう」のロケが行われた聖地ですね。

開放感があり、南国の楽園にふいに出来た動物園のようでした。

園内ではずっと日向坂46の楽曲が流れていて、おひさまが歓迎されているのをひしひしと感じました。

朝早い時間だったのですが同じ目的のおひさまがたくさんいて、やはり人気は「チンパンジーの森」。

メンバー富田鈴花さんに唾をかけたデビィというチンパンジーを写真に撮れば、記念の缶バッジが貰えるというイベントが行われていたんです。

僕も撮影に挑戦したものの「遊びの森」には4頭のチンパンジーがおり、どれがデビィちゃんかサッパリ分かりません。どの子も同じに見えました。

丁度「ってか」の「私じゃなくてもいいんじゃない~♪」が流れたのですが、いやいや、デビィちゃんじゃないとダメなんですよ、と心の中で突っ込みました。

後で知ったのですが、写真を撮るのはデビィちゃんじゃなくて日向坂46のポスターでも良かったみたいです。


ともあれ、受付のおねえさんに写真を見せて、無事にデビィちゃんの缶バッジをいただきました。

絵柄は実写とディフォルメの2種類ありました。どちらもかわいくてコンプしたくなりました。

とてもいい動物園でした。宮崎駅から直行のバスが出ていてアクセスも良いのでお勧めです。

なんて書くと回し者みたいですね。チンパンジーだけに。

園内では表題曲だけじゃなくカップリングの「Right?」も流れていました。

「どこへ行こうか? 今度の日曜日 動物園か水族館もいいね」がタイミングよく流れて頬がゆるみました。

「ドレミソラシド」も頻繁に流れていて、気のせいか象もリズムに乗って鼻を揺らしているように見えました。

全生物おひさま化計画、始まっていたんですね。


帰りの飛行機は念願のソラシドエアさん。空港から見た緑色の機体がとてもかわいかった。

先述しましたが日向坂46とはコラボキャンペーン中なので、機内でメンバーのアナウンスが流れます。

そして、希望すればメンバーがCAの格好をしたオリジナルの搭乗証明書がもらえるんです。絶対に欲しい。希望しないわけないですよね。


離陸直前、メンバーのアナウンスが流れました。

心なしか乗客全員が耳を傾けているように感じました。かなりのおひさま率だったと思います。

空の旅は順調そのもので快適でした。

快適すぎて、つい眠ってしまいました。

はっと起きたら希望者に搭乗証明書が配られた後でした。

隣の席の青年が大事そうに搭乗証明書をクリアファイルにしまっているのが見えました。

行きの便に続いてやってしまいました。本当に学習しないですよね。

今からでも言えば貰えるかな? いや、もう配り切ってしまったかもしれない。そもそも、こういう時に言い出すの苦手なんだよな。ああ、どうしよう。

なんて悩んでいると機体は着陸態勢に。

やや放心状態の間に着陸し、乗客たちが次々と降りていきました。

ぼんやりと見送っていましたが、いよいよ乗客が少なくなり僕も降機する番に。

あーあ、もう諦めるしかないか。

綺麗なCAさんに笑顔で見送られながら搭乗橋へ。

と、そこで足を止めて「すみません、日向坂46の搭乗証明書をいただけませんか」と勇気を出して言ってみました。

この忙しいタイミングで欲しがるなよ。もう無いに決まってるだろ。

なんて言葉が返ってくることも覚悟しましたが、CAさんは笑顔で搭乗証明書を渡してくれました。希望者のために用意してくれていたみたいです。

貰えた。貰えました。ずっと欲しかった搭乗証明書。


宮崎空港と比べると羽田空港はどこか殺風景に感じました。

どこの誰を歓迎するでもなく、ただ無機質に乗客と荷物を運んでいるような。

いや、これが当たり前なんですよね。早く慣れないといけません。

搭乗証明書をバッグにしまおうとして、ふと考えました。

寝過ごした落ち度があるのにCAさんに声を掛けるなんて普段なら絶対にしない。

でも、推しのためならやってしまう。

ひなたフェスに参加したのも本質的には同じことかもしれない。

宮崎往復はお金も時間も大量に必要になる。

でも、推しのためなら迷わず行く。

困難を乗り越える力が推しにはある。

チーム日向坂46と宮崎県が作り上げた「ひなたフェス」は唯一無二のもの。

ですが、フォーマット自体は「推しによる地域創生」として汎用性がある。

「ひなたフェス」が成功したことで地域創生の新しい形を示せたのではないか。

それくらい大きな意義があるイベントだったのではないかと。



あとがき

「ひなたフェス」は今まで参加したどのライブ・イベントの中でも最も楽しいものでした。

それでも「宮崎県」も「日向坂46」もお互いに義理立てしすぎない方がいいと思っています。

あくまでこれは何の影響力もない一人のおひさまの意見です。


宮崎の方々の心のこもったおもてなしには感動しっぱなしでした。

なので、より多くの人に宮崎の良さを知ってもらいたい。

今後は日向坂46以外のアーティストともフェスを企画してほしい、すべきだと思っています。

それで嫌な感情を抱くおひさまはいないでしょう。

STARTO ENTERTAINMENTさん、LAPONEさん、LDHさんなどなど、訴求力のあるアーティストさんはたくさんいます。


一方の日向坂46もより大きなグループを目指してほしい。

既に大使となっている「鳥取県」やメンバーの出身である「北海道」や「福井県」で大きなイベントをやってもらいたい。

全国おひさま化計画、まだまだ続いていますよね。

お互い大きくなって3~4年ごとに「ひなたフェス」をやるのが理想なのではないかと思っています。


なんて、あまり先のことを気にしても仕方ないですね。

フェス期間中はひたすら楽しくて、終わってみるとどれだけのことを成し遂げたのか振り返りたくなる。

とても意義深く挑戦的なフェスでした。えがたい経験でした。

まさか僕もnoteにアカウントを作って日記を投稿することになるとは思いもしませんでした。

またひなたフェスが開催されるなら絶対に宮崎に行きます。

3泊では足りなかったので今度は4泊にするか、5泊にするか。

替えのズボンをたくさん用意しておきます。

(こおろぎくん)

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