第四話「お釈迦様」

お釈迦様の一生

最初の仏像のモデルとなったお釈迦様のことをお話します。

お釈迦様の人生には様々な奇跡が起こりました。
最初の奇跡は生まれたときのことです。

お釈迦様のお母さんはマヤブニンという方ですが その方がルンピニー園という、とてもきれいな場所で 木に咲いている花を摘もうと腕を伸ばしたその刹那、 脇の下からおぎゃあと生まれたのがお釈迦様だったそうです。

その時の様子をあらわした仏像が東京国立博物館に貯蔵されているのですが、お母さんの脇から、おぎゃあと言うよりむしろ、イェーイ! と言ってそうなお釈迦様が… 
見ているだけで、とてもほのぼのとした気持ちになれます。 

お母さんの脇から生まれたお釈迦さまはなんと生まれてすぐに歩き始めます。
7歩歩いてからピタリと止まり右手は高く天を、左手で地面を指差しで、 「天上天下唯我独尊」と言ったそうです。
「この世の中で私が一番尊く優れている」 と言う意味だそうです。
流石ですね!
そしてその時、天からは甘露が降り注ぎ、蓮の花びらが舞い、音楽が流れたそうです。
スーパースターの誕生ですね!

 この姿の現した誕生仏という仏像があります。 4月8日の釈迦の誕生日を祝う花祭りではこの誕生仏に甘茶をかけてお祝いしま す。 

そんな釈迦はやがて悩みを抱えてお坊さんになり修行に入ります。
厳しい修業の後、ようやく悟りをひらき、
その教えを色々なところで広めて波乱の人生を送るのですが、
それもやがて終わりを迎えます。
沙羅双樹という林で頭を北に右脇を下にしてなくなりました。
2月15日のことで80歳だったそうです。

釈迦がなくなったことを涅槃といいます。
涅槃によって生きているときよりもさらに深い悟りの境地に至るそうです。 釈迦が亡くなるときは、大勢の弟子、それと沢山の森の動物達が集まってそれ を悲しんだそうです。
横になった釈迦の姿を表した仏像を涅槃像といいます。
居眠りではなく、なくなったときのすがただったんですね。

つづく

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