第十一話「その名は菩薩(ぼさつ)」

菩薩

仏像グループのナンバー2

将来悟りを開いて如来になるために修行しているものが菩薩です。
悟りを開く前の釈迦をモデルにしているので、
ほとんどの菩薩はインドの貴族の格好をしています。
アクセサリーがジャラジャラついていて、
髪は長く頭の上で結い上げています。
下半身には巻きスカート、
上半身にはテンネという衣を羽織って足元までたらしています。

さて、この菩薩、修行中だからって、それほど大した力がない、
という訳ではありません。
実力的には、すでにもう如来としてでも、
やっていける力を持っているものもいます。
にもかかわらず、
「いや~自分はまだまだっス、そんな如来だなんて」
と謙遜しています。

おそらくエレベーターでは開くボタンを押し続けて、
他の人が降りるのを見送ってから最後に降りるタイプだと思います。

そういう性格もあってか実は如来よりも人気があるとか、ないとか

それではそんな菩薩グループについてお話していきましょう。

つづく

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