esports専門学校の講師をやって思ったこと その10

具体的な発声練習の流れを

あくまで私が大勢のアナウンス専門外の学生に対して教える場合のやり方です。
こういう方法もあるんだなぁ程度に思ってください。

ポイントは前回書いたように「呼吸」「発声」「滑舌」
そして大事なのは短時間で簡単に出来ることです。

まずは「呼吸」です。
簡単に言うと複式呼吸です。学生には正しい呼吸法という説明をします。
まずは息を吐くことが大切です。
口をストローをくわえるような形にして「フー」と
出来るだけは早く強く限界まで吐ききって下さい。
限界まで吐ききったら一瞬とめて、脱力とともに鼻から空気を入れてください。
その時に絶対に肩が上がらないように気を付けてください。
吸った空気が身体の深い部分に届くようなイメージを、お腹を膨らませるようにすると感覚がつかみやすくなります。
この吐いて吸うの正しい流れをたった3回だけ全力でやって下さい。
呼吸のスピード、肺活力は人それぞれですので周りに合わせる必要はありません
自分のタイミングでどうぞ

3回終わったわ呼吸を楽にして、次は少し負荷をかけます。
吐くときに先ほどは「フー」でしたが今度は「s-」でいきます
舌を上の前歯に近づけて細い隙間から息を出して下さい、先ほど同様出来るだけ
早く強く吐ききって下さい。
たった3回だけ全力で、それではどうぞ

全力でやると少し酸欠気味になるかもしれません、それなら大成功です。

以上が呼吸の簡単な流れです。
「フー」と吐くのを逆にゆっくりと20秒から30秒くらいでというバージョンもあります。

正しい呼吸、深い呼吸の感覚を身につけながら、呼吸量を増やしていくためのトレーニングです。
さらに「S」を「Z」にするバージョンもありますが
なんにせよ単時間で続けやすく効果的なトレーニングです。

次回は発声についてです。
手の内を明かしすぎているような気もしますが…


その11に続く

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