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溺れる。~とあるトラブルを見守った話~

とある女性の話。

大好きだった男性のネット配信者の推しさんがいた。もうだいぶ推し活を楽しんで生きがいにしていた。

その推しは数年前からネットでお金を稼ぐような配信をするようになっていった。

推しを応援したい。初めは、きっとそんな純粋な気持ちだったんだろう。

でもいつからか、推しが有名になっていき、そして課金イベント等でお金が絡むようになって、そんな気持ちがどんどん歪んでいったんだろう。自分でも知らないうちに。

推しに認知されたい。推しに必要とされたい。むしろ私は必要とされている。そうやって推しに執着しはじめた。お金も使ようになっていった。

そしていつからか、推しに私の話を聞いてほしい。推しに○○なことは辞めて欲しい。そんな風に自分の要望をぶつけるようになっていった。

みんなのいる前(配信中)でも、彼女は自分勝手なふるまい文字にして伝えるようになっていった。それが続いていた。

そして、その推しの配信者は数ヶ月後、その女性のSNSをすべてブロックした。

すぐにブロックした訳ではない。その数ヶ月前から、リスナーの彼女に対して、10回以上にわたり、注意をうながしていた。それでも彼女は、そういうネガティブやかまってちゃん発言を辞めてはくれななかったのだ。

そしてリスナーである彼女はショックを受ける。。

そんでもって彼女は豹変する。。。

別のアカウントを使い、SNSを駆使して推しに

「どうしてブロックしたの?ブロックを解除してほしい」

そういう文面を幾度となく送る。送りまくる。あらゆる手段で。。

それに疲弊した推しは、配信上で取り上げることにする(もうこの時点で、さらしものになるわけで、だいぶ迷惑って伝わると思うんだけど、気づかなかったんかな。両者、収まりつかないっていうのもあったんだろうけども)

推しは一時的にブロックを解除し、配信上で話し合いをする。

彼女は言う。最近ずっと(リアルで)辛い事が重なって、どうしてもそういう部分がコメントとして、態度として出てしまった。反省している、と。

彼(推し)は彼女の話をうなずきながら、ちゃんと最後まで聞いていた。そういう事があったのはわかったと。ただ、俺の配信でそういう発言は前から何度も何度も注意してたよね。俺の配信のルールもわかってるよね(常連だから)それでも辞めなかったよね。だから今後ブロックは解除しない。と。それがルールだと。

彼女は泣きながら懇願する。(きっと、こんなに説明したのにどうして許してくれないのか、って思っていたんだろうな。プラスこんなに推しに貢いで時間つくっている私を?っていう気持ちがさ、なんだか伝わってきちゃったよ)

彼は言う。これからも配信は見てもいい(だいぶ善処してるよね。。)ただ、あなただとわかるような、発言はもうしないでほしい。気づいたらまたブロックに入れる、と。

そこで話は終了した。

解決したかに思えた、、が、、、


彼女は次の日、また次の日も、別垢で何かしらアピールをしてくる。自分だとわかるように。私そんなにひどい事をした?と。

彼はもう疲れ果ててきた。ただ楽しい配信がしたいだけなのに。どうしてこうなってしまった。優しすぎたんだろうか?とも。

そして、

今度は第三者を交えて、もう一度だけ彼女との話し合いをする。

だいぶ周りにも迷惑をかけていることを、伝える。(実際だいぶかけてる)

いろいろ話をしたあと、最後に

彼女に問いかける。何か言うことはないか、と。

彼女は言う「できればブロック解除してほしいけど、もう無理そうだからいいです。」と

彼は言う「この時点で、まだそういう言葉が出てくる時点でおかしい。」と

もうだめだよと厳重注意していく。

彼女は最後に言う「もう(配信)見ません」と。少し怒りをにじませた声で。

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いやぁああああ、怖かった。

愛(と言っていいのか?)は執着に変わるとこんなにも怖いのかと。

ていうか、私はその男性の配信をさ、楽しい企画とかするから見ていたんだけど、ずーっとそういうの続いていて。なんだかつらくなったな。

どっちの気持ちもわかる(なんていったらおこがましいけど)

なんだかお金が絡むと、人って怖いなと思ってしまった出来事でした。



他人にむやみやたら見返りを求めても、かえってなんてこないからなぁ。