見出し画像

彷徨うおっさん31_下半身スキャンダルのくだらなさ(前編) 政治家は聖人君子でなくてもいい

 スキャンダルが報道される。そしてスキャンダルで怒ったり騒ぐ人達に対して賛同的でない意見を述べると炎上する。そうした事例が後を絶たない。
 スキャンダルに乗せられて勝手に怒ったり有名人を批判することに何の意味があるというのか。実にくだらないことと思う。

 今回は下半身スキャンダルのくだらなさについて、おっさんの私見を述べたい。

<若手議員がダンサー呼んで云々>


 つい先日、自民党若手議員らの懇親会で過激ダンスショーと称される、スケベで不適切な催し物があったとされ、物議をかもしている。恐らく多くの証言や写真から概ね事実であると思われる。内部告発だろうか?
 この一連の報道に対し、賛否両論で否多めの展開が続いていて、

「国民の血税によって、このような欲にまみれた破廉恥な行為は許されない」
「女性を何だと思っているのか、こうした人間が政治を取り仕切るなど現代ではとても信じられない」
「議員一個人の給料から捻出したとしても、公人であるからにはもっと利用目的が監視され、精査されるべきだ」

といった、過激トークショーが展開されている。

 また、こうした批判が繰り返される中で、有名人も意見表明を繰り返している。
中でも元航空幕僚長の田母神俊雄氏は、自身のツイッターでこう語っている

先日肌の露出度が高いダンサーグループを呼んだ自民党の若手議員の会合が批判された。ダンサーたちは仕事でやっている。これを呼ぶことは非合法なのか。彼女たちの仕事は認めるべきでないというのか。いいじゃないかそれぐらい。うるさいこと言うな。いいじゃないかそれぐらい同好会会長 田母神俊雄

tamogami-toshio.jp

16日の自民党がダンサーを呼んだことについての私のツイートに対し問題の捉え方が違う、アタマ大丈夫ですかと言っているあなたに言いたい。あなたが言っているようなことを私が認識しないでツイートしていると思っているとは少し理解力と判断力が足りないのではないですか。アタマ大丈夫ですか。

tamogami-toshio.jp

自民党議員とダンサーの件、盛り上がっているがこれで最後にします。庶民がやっていることは政治家も何でもやってよいと私は思っている。それをやるかやらないかは本人たちに任されるべきことだ。政治家は政治的結果責任は問われるべきであるが、法に触れない限り行動についていちいち文句を言うべきでない。公費が使われているとかいうが公費と言っても皆様の税金から支給されていることはない。税は国の事業の財源ではないのだ。政治家が得た収入をどう使うかは政治家の自由だ。それが嫌な人は寄附などしなければいい。

tamogami-toshio.jp

 本文からどう読むかは人それぞれである(故に原文ママを載せておく)が、政治家であっても、庶民(どこにでもいる普通の人たち)と同じことをしても構わないだろう。本人の責任で好きにすれば宜しい。という旨の考えであると思われる。

 概ねおっさんもこの考え方を支持したい。
 何故ならば、政治家といえど相手は人間である。そしてその人間の火遊びなど今に始まったことではなく、大昔からありふれていて、いちいち批判していたらキリがないからだ。

 また、政治家は禁欲的な聖人君子である必要はない。ぎらついた欲望で国家を持続的に豊かに出来るならそれでも良い。女が大好きでたまらないのだとしても、国民のために奉仕することも好きで向いているというならそれも良い。

 おっさんはこの程度の下半身の緩さは織り込み済みで投票している。そうでなければ、人なんて簡単に期待を裏切る。大事なのは政治政策をどうするか、行動力や影響力があるかと言ったことでいい。政治家に何を期待するかなんて聞くまでもないだろう。エロくたって、緩くたって、そこは問題ではないのだ。

 政治家になったとしても、ストレスの多い立場として、こうした遊興でバランスを取れるならそれも良し。何かを学んで政治に役立てることもあるかもしれないだろう。何度も言うがそれは問題ない。実際、破廉恥な遊興で本当に得るものがあったなら、それもそれで良いとも思う。

<有権者ならば騒がず、政治家に必要なものだけを見よ>

 とはいえ当然、下半身問題においてクリーンであることは悪いことではない。
単に人気集めと人気の維持を目的にするにせよ、自身の理想や政治思想に基づくものにせよ、単に淡白であるにせよ。イメージは良い。
 だが、本質的に言えば、政治家としての仕事とは無関係ではないだろうか。ならば今よりももっと一般人に近いモラルで判断してよいと思う。

 また、選挙によって選ばれる立場にある人物(田母神氏は現在政治家ではないが、かつて立候補し、現在も政治活動、軍事評論などををしていることから、選ばれる立場側とみなして語る)がその思想信条を表明すること自体も自由であり、現状のキツすぎるモラルの変革のためにも歓迎すべきことでもある。

 田母神氏の今回の発言について「論点がずれている」「あなたが言うべきじゃない」「失望した」などと騒いでいる人もいるが、むしろ掛かるお立場から視点を変えた良い意見、良い一石を投じてくだすったとおっさんは思っている。

(特におっさんは田母神信者ではない。一般的な話として、影響力のある人間が堂々と意見表明や問題提起をすることで多くの人が考える機会を得たことを良しとしている。)

次回に続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?