資格いおっさん5 ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験

note稼働以前に受けた試験について、記録します。

ガンマ線透過写真撮影作業主任者
試験日 2023.5.17  試験地 千葉(関東安全衛生技術センター)

① 勉強時間
 2ヶ月、毎日1時間以下

②  勉強量
 タカラライセンスの過去問を4週

③ 下知識
 機械工学卒、一応放射線の基礎的な知識はある。

④  試験の印象
 過去問とほとんど同じ問題が出題されている。計算問題もあったが完全にパターンなので問題なく解ける。

⑤  手応え
 30分程度で全部解けた。更に見直しをして40分ちょっとぐらい。合格自体は固いだろうと確信できた。身体の部位ごとの被爆量別の測定器の取り付け箇所についての規定が、分からなかったぐらい。また、得点状況としては4科目目の生態が迷ったのが多くやや弱い。

⑥  資格の意義など
 壁の中の鉄筋や配管をサーチしたり、構造物内部の透過画像確認から不良品をチェックするといった、所謂「非破壊検査」の仕事をしているしている人のための資格。
 
 同業者の技術社員であれば必ず持っているべき資格だが、一般的にはそれ程必要とされてはいない。とはいえ、建築系の改修の仕事をしていると、毎年どこかの現場で1、2回は出番があるものと思う。監督をやっているのであれば、放射線の管理方法や安全に関する知識が手に入るので、取得して損はないだろう。
 特に被爆した時の人体への影響は参考になる。滅多にないだろうが、破裂して放射性物質が漏洩したり、現場の管理が悪く、知らず知らずのうちに放射線を浴びてしまった人などが出た場合は、責任者には適切な判断が求められるので。

 エックス線ならともかく、ガンマ線の透過撮影装置はその数自体が少ないので、同業界であっても一段、優先度は低いかもしれない。

 尚、第1種放射線取扱者など上位の資格を先に取得しているのであれば、申請で取る事ができる。ただし申請しなければ取得したとみなされないので、もし使う場合は確実に手続きを済ませること。

 ガンマ線の装置は電源を使用しないため取り回しが良く、電源装置を要するエックス線の装置で撮影が難しい場合に出番となる。優先度はあれど、結局はセットで取得しておきたい。

⑦試験対策
 過去問だけでも受かるだけなら可能であるが、放射線撮影装置に関して素人かつ、それなりに装置について語りたい、興味がある人は、エックス線作業主任者のテキストを参考にしたら良いと思う。ガンマ線のテキストはそれらしいものを見つけることが出来なかった。

 おっさんのように毎年複数の資格を受験して、勉強時期が重なったり限られている人であれば別だが、エックス線から先に取得した方が無難である。実務上の優先度もそうであるが、テキストが少ないので、理解を深めるための順番としてもX線が先になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?